こんにちは。恋愛婚活コンサルタントの菊乃です。
これまで1000人以上の「出会いがない男女」の相談に乗ってきた筆者ですが、かつては髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”。「人は変われる」を自ら実践し、多くの方々の「もったいないところ」をご指摘してきた経験から、誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。
【関連記事】⇒29歳で「私、ブスだ」と気づいた女性の変身。真っ先にポテチをやめた
「どの人もピンとこないし楽しくない」と思いながら婚活している女性は多いものです。男性と会えても誰とも距離が縮まらず、マッチング数と年齢だけが上がっていくという不毛な婚活。女性側が断っているので、決してうまくいっていないのに“選ぶ側”の気分になってしまうのです。
ですが出会った男性とのやり取りを聞いていると、女性側にも問題があるケースも少なくありません。
筆者のところへ相談に来た、恋愛経験がないという由美さん(仮名・33歳/医療機関勤務)もそんな一人です。マッチングアプリでうまくいかず結婚相談所に登録したものの、1年活動しても結婚できる未来がまったく思い描けないそうです。
先日も、結婚相談所で知り合った男性とデートをすることになりました。
相手の男性が「何が食べたいですか?」と質問してくれました。由美さんはこう思ったそうです。
「暑いし、外で待つのは嫌。食べ物は何だっていいから、待たない涼しいお店がいいのに、何食べたいって聞かれも困るな」
ですがその場では「ケーキが食べたいです」と、質問にだけ回答しました。そりゃ相手の男性は、由美さんの希望に気づけるわけがありません。美味しいケーキのお店を探してくれましたが、そのお店が駅から少々遠かったのです。「散々なデートだった」とその後、由美さんからお断りしました。
私が「食べたいものより、駅から近くて待たずに入れるお店がいいですって伝えていいんだよ」と伝えると、由美さんは「そういう発想がなかったです。何食べたいって聞かれたから、それに答えなきゃって思ってました」と意外そうな顔。
これまで1000人以上の「出会いがない男女」の相談に乗ってきた筆者ですが、かつては髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”。「人は変われる」を自ら実践し、多くの方々の「もったいないところ」をご指摘してきた経験から、誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。
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「合う人がいない」と悩み、自分のコミュ力の問題に気づけない
「どの人もピンとこないし楽しくない」と思いながら婚活している女性は多いものです。男性と会えても誰とも距離が縮まらず、マッチング数と年齢だけが上がっていくという不毛な婚活。女性側が断っているので、決してうまくいっていないのに“選ぶ側”の気分になってしまうのです。
ですが出会った男性とのやり取りを聞いていると、女性側にも問題があるケースも少なくありません。
筆者のところへ相談に来た、恋愛経験がないという由美さん(仮名・33歳/医療機関勤務)もそんな一人です。マッチングアプリでうまくいかず結婚相談所に登録したものの、1年活動しても結婚できる未来がまったく思い描けないそうです。
食べたいものを聞かれたら、食べ物で答えないとダメ?
先日も、結婚相談所で知り合った男性とデートをすることになりました。
相手の男性が「何が食べたいですか?」と質問してくれました。由美さんはこう思ったそうです。
「暑いし、外で待つのは嫌。食べ物は何だっていいから、待たない涼しいお店がいいのに、何食べたいって聞かれも困るな」
ですがその場では「ケーキが食べたいです」と、質問にだけ回答しました。そりゃ相手の男性は、由美さんの希望に気づけるわけがありません。美味しいケーキのお店を探してくれましたが、そのお店が駅から少々遠かったのです。「散々なデートだった」とその後、由美さんからお断りしました。
私が「食べたいものより、駅から近くて待たずに入れるお店がいいですって伝えていいんだよ」と伝えると、由美さんは「そういう発想がなかったです。何食べたいって聞かれたから、それに答えなきゃって思ってました」と意外そうな顔。
いつか自分の理解者に出会える、という思い込み
「男性との会話のレパートリーとか、相手が受け取りやすい希望の伝え方は身につけていきたいですよね。言わなくても気がついてくれる男性を探してもいないし、このままじゃ誰と会っても楽しくないと思う」
「目からうろこでした。誰と会っても楽しくないのは納得です。実際楽しくなかったです」

由美さんに限ったことではないのですが、特に女性は“運命の人”をうっすら信じている方が多いのです。運命の人という言葉にしてしまうと「そんなに能天気ではない」と思われそうですが、自分を分かってくれる共感しあえる人は探せばいると思っているのです。
価値観が同じ人なんていないのだから、自分の希望を相手が受け取りやすいように伝える努力をしていかなきゃいけないのに、努力不足には気がつかず相手の気配りの無さにだけ注目するのです。
「予定を確認して連絡します」ではいけない理由
由美さんに、マッチング中の男性とのLINEやり取りの履歴を見せてもらいました。
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男性「今日は楽しかったですね! 来週、また食事しませんか?」
由美「お誘いありがとうございます。日程確認してご連絡しますね」
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皆さんはこのやりとりの、何がいけないか分かりますか?
「この返信だと、相手の男性は社交辞令だと思ってしまうかもしれないですよ」
「だって本当にまだ日程が決まっていないお見合いもあって予定が分からないから、そう回答しているんです」
「例えばですが、『日程確認して“明日までに”ご連絡しますね』とか入れておいたら印象よくない?」
ほんのひとこと足すだけで、相手への印象は変わるものです。

「そうかも。でも、好きでもない相手にそこまでしなきゃいけないですか?」
「あちらも他の女性と会っているんですよ。第三希望の男性にも『私も楽しかった! また会いたいです! 日程確認して明日まで連絡しますね』って返信する女性がライバルにいると思ったほうがいい。そういう女性って、モテるテクニックとしてじゃなく、社交辞令の“お断り”と取られかねない伝え方はマナー違反だと思って、当たり前のこととして『いつまでにお返事する』って伝えてますよ」
経験がないから仕方がないのですが、YESともNOとも言えない場面の上手な切り返しが、由美さんには思いつかないのです。
決められないなら「迷っている」を伝えればいい
由美さんには、断ってはいないけれど、連絡のやり取りをしないまま10日以上経ってしまい、連絡しにくくなっている相手もいました。
神社仏閣巡りが好きという話題で盛り上がった埼玉県在住のその男性から、秩父へのドライブに誘われています。車酔いしやすいことに加え、由美さんはドライブデートの経験がありません。それに、まだ親しいといえない男性の車に乗ることにためらいがあるそうです。

「行くか断るか考えていたら、時間が経ってしまいました」
「行くか断るかしか選択肢が思いつかなかったんですね。『行こうかどうか迷ってる』と伝えることだってできるし、『ドライブはもっと仲良くなってから行きたい』と理由を伝えて、お食事とか代案を出すことだってできるんですよ」
「迷っているって言っていいんですね。代案とか、思いつきもしませんでした」
代案が思いつかなかったら、なくてもいいんです。状況がわかるだけでも相手の安心感が違います。
「すぐ返信するなら、迷ってると伝えてもいいですよ。相手の男性だって、何が何でも秩父に行きたいというわけじゃなく、ただの誘う口実でしょう。誘ってくれたのに無視が一番よくない」
「ほんとだ。無視してるつもりはなかったんですが、無視しちゃってますね」
返信を寝かせていた男性に連絡してみたら
そこで、一緒にLINEの文章を考えて送ることにしたのです。
「お久しぶりです。暑いですね。お元気ですか? お返事したつもりになっていました。お返事遅くなり申し訳ありません」
幸い、すぐ既読が付き相手から「元気です! 毎日暑いですね! お元気ですか?」と返事が来ました。
間を置かず、用意していた文章を送ります。
「お返事ありがとうございます! 池袋に気になっているかき氷のお店があるんです。ご興味あれば付き合っていただけると嬉しいです。ご都合いかがでしょうか?」
なんでも自己完結しないで、相手と相談していく
相手の男性からは「いいですね!」と返信が来ました。でも由美さんは「社交辞令でこれって行くつもりはないってことですよね?」と不安そう。
そこで「いつがいいですか? 私は○日午後と○日の○時以降が大丈夫です。ご都合いかがでしょうか?」と送ると、「○日大丈夫です」とすぐ返信が来て、デートが成立したのです。
由美さんは「そういえば職場でも自己完結してるって注意されて、ちゃんと確認しろと言われたことありました」自分の癖にも気がついたようです。
闇雲(やみくも)に出会いの数を増やすのは得策ではありません。そうではなく、相手がいることなのだから自己完結しないで「相手と相談していく経験」を積んでほしいと願うばかりです。
※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
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<文/菊乃>
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt
(エディタ(Editor):dutyadmin)
