パートナーの家族に初めて会う日は誰もが緊張でいっぱいなのではないでしょうか。結婚を考えている相手の実家に行くなら、なおのこと。
今回は妹がはじめて男性を実家に連れてきたという高橋志乃さん(仮名・既婚・38歳)から話を聞きました。
「5歳年下の妹は、昔から恋多き女でした。高校生の頃から、いつも誰かと付き合っていましたね。付き合っていた彼とうちの両親が外で会うことも何回かあったので、妹は若くして早々に結婚するものだと思っていました」
そんな恋多き妹だが33歳でようやく、結婚したいと思っている彼氏を実家に連れてくることになったそう。
「妹が彼氏を連れてくると聞いた時は、なんだか嬉しい気持ちになりましたね。夫と、初めて実家に来た時の思い出話をしながら、いよいよ妹もあの経験をするのかと嬉しくなりました。わざわざ私たち夫婦が実家にいかなくても良かったんですが、夫もちょうどあの日は休みだったので、実家に遊びに行くことにしたんです」

その日は実家で少し遅めのランチをしようと、13時に約束。しかし、妹と彼氏はなかなか到着しません。この時遅刻の連絡もなかったため、家族は二人の到着前からうっすらと不信感を抱いていたと言います。チャイムが鳴ったのは14時でした。
「妹の彼氏は、黒い襟付きシャツに黒いズボンの小柄な男性でした。ズボンには太いシルバーのチェーンが付いていて、黒い襟付きシャツの後ろには十字架に架けられたキリストの刺繍がしてありましたよ」
髪はジェルでツンツンと立たせて固めていて、顔には無精髭、胸元にはサングラスをかけた妹の彼氏。どこからどう見ても、パートナーの実家に挨拶しにくる格好ではなかったそう。
今回は妹がはじめて男性を実家に連れてきたという高橋志乃さん(仮名・既婚・38歳)から話を聞きました。
妹は昔から恋多き女
「5歳年下の妹は、昔から恋多き女でした。高校生の頃から、いつも誰かと付き合っていましたね。付き合っていた彼とうちの両親が外で会うことも何回かあったので、妹は若くして早々に結婚するものだと思っていました」
そんな恋多き妹だが33歳でようやく、結婚したいと思っている彼氏を実家に連れてくることになったそう。
「妹が彼氏を連れてくると聞いた時は、なんだか嬉しい気持ちになりましたね。夫と、初めて実家に来た時の思い出話をしながら、いよいよ妹もあの経験をするのかと嬉しくなりました。わざわざ私たち夫婦が実家にいかなくても良かったんですが、夫もちょうどあの日は休みだったので、実家に遊びに行くことにしたんです」
背中にキリストの刺繍がある黒ずくめの婚約者が登場

その日は実家で少し遅めのランチをしようと、13時に約束。しかし、妹と彼氏はなかなか到着しません。この時遅刻の連絡もなかったため、家族は二人の到着前からうっすらと不信感を抱いていたと言います。チャイムが鳴ったのは14時でした。
「妹の彼氏は、黒い襟付きシャツに黒いズボンの小柄な男性でした。ズボンには太いシルバーのチェーンが付いていて、黒い襟付きシャツの後ろには十字架に架けられたキリストの刺繍がしてありましたよ」
髪はジェルでツンツンと立たせて固めていて、顔には無精髭、胸元にはサングラスをかけた妹の彼氏。どこからどう見ても、パートナーの実家に挨拶しにくる格好ではなかったそう。
婚約者にもかかわらず挨拶も謝罪もなし

「ドアを開けた瞬間、まず彼氏の見た目が衝撃的でしたね。目も合わないし表情もなかったので怖くて、私の方が妹の彼氏に緊張してしまいました。両親も明らかに顔色が変わっていたので、結構ショックだったと思います」
妹は超が付くほどのお喋り、一方の彼氏はほとんど喋らないタイプだったそう。
「挨拶も遅刻への謝罪もしないわ、グラスや料理を渡しても会釈しかしないんです。恐る恐る妹の彼に話しかけても、すかさず妹が間に入って答えるのでずっと彼の声が聞けない状態でした。緊張しているかなと思って、見守っていたのですが……」
始終お触りラブラブは非常識?
しばらくすると、なんと彼は妹の手を握ってその手を自分の口に付けたそう。さらに、食事を終えてダイニングにいた志乃さん夫婦は目撃してしまったと言います。
「いや、二度見しましたよ。私たち夫婦が座っていたソファから、リビングテーブルの足元はよく見えましたね。その彼、リビングテーブルの下で、妹のお尻や足をなでなでと触っていて。うちの両親が話をしている最中ですよ? さすがに気持ち悪くて、もう彼に話しかけるのをやめましたね。
はじめてパートナーの実家に行ったら、気に入られようと努力するのが普通だと思うんです。それをあんな格好で遅刻までしてきて、さらには両親が真剣な話をしている最中にこっそり妹にお触りするとか、ほんとないです」
怒り心頭!両親はグッタリ

妹と彼が帰宅すると、両親も志乃さん夫婦もグッタリ。しばらく放心状態になり、何も話せなかったそうです。
「両親も、妹がいよいよ結婚するかと彼に会うのを楽しみにしていました。父は印象をよくしたいと、新しい白のポロシャツを購入して、床屋にも行っていましたね。母も食事やお酒の準備を頑張っていましたから、両親の落ち込み方は酷かったですね」
もう別れた!彼のまさかのねらいとは
実家への挨拶から一週間後、妹に連絡すると、先週連れてきた彼とは別れたとのこと。原因は彼氏の浮気だったそうです。
「結局、あの彼はノリでうちに挨拶に来たんですよね。怖いもの知らずというか、常識のある人ではなかったんだと思います。まさか、タダで食事やお酒が飲めるから来たのではないかと夫とは話しています。うちの妹、恋愛の経験は多いけど、男を見る目は残念ながら持っていないようで。今度変な男が寄り付く前に、夫の友人を紹介しようと両親とも話しています」
妹の次のパートナーは、家族が歓迎するお相手であることを願います。
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(エディタ(Editor):dutyadmin)
