美容ライターの遠藤幸子です。年齢を重ねると、髪の生え際や分け目が薄く見えたり、白髪が気になったりします。

　それをナチュラルにカバーできる髪専用のパウダーがセザンヌから9月上旬に登場します。

　髪にまつわる悩みを抱える筆者が試してみた正直レポートをお届けします。


　現在46歳の筆者ですが、40歳を過ぎた頃から髪にまつわる悩みが増えてきました。

　特に気になるのは、白髪。毎月美容室で染めていますが、染めてから3週間ほど経つと、少しずつ生え際の白髪が気になってきて、美容室に行く直前の4週間後くらいには部分的にかなり目立つところが出てきます。

　とはいえ、頭皮や髪へのダメージを考えると、染める頻度は高くしたくはありません。そのため染めるのは4週間に1度に留めて、生え際を変えたり、白髪用ファンデーションを使ったりしてカバーしています。

　しかし、生え際を変えても風に吹かれて髪が乱れると目立ってしまいますし、白髪用ファンデーションを使うと、ときどき地肌に付いてしまい、それが不自然に見えてしまうのが悩みの種でした。

　何かいいものがないかと思っていたところ、セザンヌの新製品「ヘアメイクパウダー」880円（税込）と出会いました。


　ヘアメイクパウダーは、付属のパフでポンポンと髪や地肌に塗ることでその部分に髪があるようになりすましたり、白髪に色を付けたりするパウダーです。


　10種類の美容保湿成分が配合されているので、頭皮や肌を健やかに保つ効果が期待できます。また、石鹸や洗顔料、シャンプーで落とせます。

　色は黒髪や茶髪になじみやすい、落ち着いたトーンのブラウン。筆者の髪色はダークブラウンなので、違和感なく使えそうだと感じました。


　付属のパフはふかふかで小さめサイズ。ピンポイントで使いやすい形状なのも嬉しいです。

　ちょうど美容室に行く直前の最も白髪の気になるタイミングで試してみました。いつも使っている粘度が高めの白髪用ファンデよりもサラッとした質感。髪が不自然にベタついたり、束感が出たりしないのも好印象でした。
　
　ただ、その分髪に絡みついてしっかり白髪をカバーするというものではなく、ふわっと髪に色が付く印象なので何度か塗り重ねる必要はありました。鏡を見ながら丁寧に塗り直していくとうまくカバーできると感じました。

　実際に白髪が最も気になる部分に使用してみましたが、白髪が目立つ部分は髪が薄く見えてしまいがちなので、結果として分け目もカバーできた印象でした。


　髪全体の仕上がりはややツヤを抑えた仕上がりになりますが、いかにもカバーしたというのがわかるほど大きな質感の変化はなく、色も質感も自然になじむ印象でした。

　石鹸や洗顔料、シャンプーで落とせるということですが、ナチュラル系の洗顔料でも落とせるのか試してみました。手のひらにパフで4度ポンポンと塗り、洗ってみたところ擦らずにきれいに落とすことができました。
　

　普段は顔まわりには使わないので、シャンプーで落としていますが、お風呂上がりにタオルドライしても色が付くこともなく、問題なく落とせていると感じています。


　普段白髪カバーに使用している白髪用ファンデーションは、スポンジで塗っても手にベッタリ色汚れが付着して洗顔料ではきれいに落とせないことがあります。しかし、こちらはパウダーなのでさらりとしていて手にがっつり色が付きにくく、パフにも厚みがあるのでそもそも手に色が付きにくいのが嬉しいです。
　
　また、うっかり手についてしまったときも、無添加のハンドソープでも擦らずにするんと落とせるので、肌負担にもなりにくいと感じています。

　ただし、粘度が高めの白髪用ファンデーションよりも髪に絡みにくいので、鏡を見ながら何度かポンポンと塗り重ねる必要があります。

　仕上がりはべたつかず、黒髪や茶髪に自然になじむ印象があることから、よほど髪の色が明るい方以外は違和感なく使えそうです。生え際もナチュラルにカバーする印象なので、髪の悩みが増えてくる40代以降の方には便利な商品だと思います。

　汗ばむ季節に使っても汗と一緒に色汚れが流れてくることもなく、ふと手で塗った部分を触ってしまっても手が黒くなることもなく、出番が増えています。

＜文・写真／遠藤幸子＞