さまざまなキャラクターとのコラボに積極的なモンチッチ。

驚くのはコラボしたキャラクターの多さ、そして、その柔軟性だ。

時には、顔の色や毛の色までもコラボ相手のキャラクターに思いっきり寄せており「モンチッチのアイデンティティ、ほぼ残ってなくない？」ということも。

かなり柔軟なイメージだが「ここは譲らない！」と決めていることはあるのだろうか？

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その疑問をモンチッチを製造・販売する株式会社セキグチ　商品本部　マーケティング部　シニアマネージャー　幡野友紀さんにお伺いすると、

「確かにそうですね。コラボする際はどんどん遊び心を足したり相手に寄ったりしていることが多く、究極的に顔の部分しか残ってないこともあるくらいです。それでも、モンチッチっていうことがわかるのは強い個性ゆえかもしれません。キャラクターとしては重要なまつ毛の本数まで変わっているものもありますが、それでもモンチッチだということがわかるんです」


コラボをする際に相手に思いっきり寄せる傾向があるとはいえ、ひとつだけ遵守していることがあった。

「モンチッチ身体と頭のバランスは変えていないです。すごい足長の背が高いモンチッチは過去にいないですね。このサイズ感・バランスの中で表現することは唯一譲れない部分かもしれません」

柔軟に様々なキャラクターとのコラボをしてきたモンチッチは2024年で50周年を迎える。

「同期」には実は数多くのキャラクターがおり「もしかして50周年同士の同期コラボも？」とファンの間では密かに注目を集めている。これに対して、幡野さんは、

「そうなんですよね。1974年生まれのキャラクターとは、ぜひ同期コラボもできたらいいなと思っています。そのひとつがアルプスの少女ハイジとコラボです。5月には「50周年記念コラボ」のLINEスタンプが登場して、このあともさらにコラボ商品を計画中です。この50周年という節目をモンチッチだけで盛り上がるのではなく、ほかのキャラクターさんと手を組んで一緒にお互いのお祝いができたらいいですね」



コラボから新たなファンを取り込み根強い人気を誇るモンチッチ。

その中で、気になるのは「個体差」についてだ。手作りのぬいぐるみは1体ごとに顔の表情が微妙に異なるものだが、顔が印刷されているモンチッチはどうなのだろうか。

「モンチッチの顔部分はソフトビニールで作っているので、表情はプリントで表現されています。もちろんその版自体は同じものを使用していますが、手作業で行っているので微妙にその位置が異なったりして表情が変わって見えることもあるかもしれません。さらに毛の部分も手作業で貼っているので、微妙に長さのバランスが変わっているかもしれず、どうしても個体差のようなものはありますね」

ゆえに、店で目が合った子をお迎えしたり、たくさん並んでるモンチッチの中でもこの子の顔が好き、といった出会いのようなものを大切にするファンが多いんだとか。

「そんなモンチッチと出会える場所は？」と聞くと最近はキャラクターショップがメインで、その中でも、特に「オフィシャルショップ」として認定されている店舗にはポップなどが貼られていたり、モンチッチホームページの「ショップリスト」で確認することができるそう。

モンチッチとの運命の出会いをしたい方はぜひ探してみてほしい！


＜取材・文／松本果歩＞