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ええっ、トイレの便器や冷蔵庫も…!? 日本人が「インドネシア」に移住して衝撃を受けたこ

時刻(time):2023-08-11 23:11源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
「日本の常識は世界の非常識」とも言われるように、海外で生活すると日本の常識とは異なることがたくさんあります。 インドネシアの首都・ジャカルタの街並み 筆者はインドネシアで生活し始めて10年近くが経過しようとしていますが、未だに驚かされることも少なくありません。もちろん慣れてしまったことも多くあります。 今回は数ある「カルチャーショック」の中

「日本の常識は世界の非常識」とも言われるように、海外で生活すると日本の常識とは異なることがたくさんあります。

インドネシアの首都・ジャカルタの街並み
インドネシアの首都・ジャカルタの街並み


筆者はインドネシアで生活し始めて10年近くが経過しようとしていますが、未だに驚かされることも少なくありません。もちろん慣れてしまったことも多くあります。

今回は数ある「カルチャーショック」の中から、比較的日本の皆さんにお伝えしやすいものをピックアップしてご紹介したいと思います。

1:バイクは家族の移動手段

日本ではバイクと言えば1人乗り……多くても2人乗りの乗り物です。ところがインドネシアでは違います。インドネシアではバイクは“家族”の乗り物です。

2人乗りはもちろんですが、3人乗り、多いときは4人乗りで移動している姿も見かけます。驚くべきことに両親と子ども2人(赤ちゃん含む)で移動することもあります。

4人乗りバイク
4人乗りバイク


自動車がたくさん売れるインドネシアではありますが、一般市民の移動の足はまだまだバイクです。バイクは自動車よりも多く売れます。そして、インドネシアでは歩道が整備されていないので、徒歩での移動は難しい……。このような背景があり、家族移動でバイクが使用されることが多いのです。

2:バイクで何でも運べる

“家族の移動の足”として大活躍のバイクですが、当然、「配送」でも重宝されています。バイク無くしてインドネシアの物流は語れません。ときにはとんでもない量のものを積み上げ、軽トラくらいの横幅に膨れているバイクもあります。

バイク配送
バイク配送


また、こんなものも運ぶの? というシーンに遭遇することも。例えば、トイレの便器や大型冷蔵庫、そして珍しいものだと“壊れたバイクを運ぶバイク”など。インドネシアでは2人いればだいたいのものはバイクで運んでしまえます(その代わり安全性は保障されません)。

3:ゴムのように伸びる時間

最も時間にシビアな国が日本だとすれば、最も時間にゆるい国の1つがインドネシアでしょう。インドネシアの時間は「Jam Karet(ゴム時間)」と呼ばれており、その名の通り時間が伸びる、つまり遅れていくのです。では、いったいどのくらい遅れるのか……?

例えば、筆者はこれまで10近くの結婚式に出席していますが、時間通り開始した式は本当に1つもありません。公的なイベント(企業の発表会や国際イベント)でも開始時間が遅れることは珍しくありません。小学校の行事で日本人が時間通りに行ったら、子どもたちはおろか先生すら来ていなかった、という逸話もあります。

5分前行動がしみついている日本人からすると信じられない感覚ではありますが、一方でインドネシア人から見て日本人の方が時間にルーズだと思う側面もあります。それは「会議の終了時間」と「仕事の終業時間」……いやはや耳の痛い話です。

4:祈りは何よりも優先されるもの

日本とインドネシアで最も感覚的に異なるもの、それは宗教との接し方でしょう。インドネシアでは国が認めた6つの宗教のうちの1つを信仰する義務があります。そして各宗教の重要行事の日が祝日になっています。

人口の約9割が信仰するイスラム教では1日5回の礼拝が義務付けられており、仕事をしながらでもお祈りを欠かすことはありません。お祈りのタイミングでは街中のモスクに人が集まります。

ジャカルタのモスク
ジャカルタのモスク


またキリスト教でも日曜日は礼拝に参加し、週末を教会コミュニティーのために費やす人も多くいます。

ヒンドゥー教徒の多いバリ島に行けば、自宅の敷地内に寺院のようなお祈りスペースのある家庭も珍しくありません。

以上のように、インドネシアには日本と異なる点が多くあります。しかし、「人間はみんな同じだな……」と感じるような共通点もあります。

旅行や出張で訪れるだけでも、また、地元の人と触れ合えばそのような側面を感じられるかもしれません。

椿 光一プロフィール

日本のPR業界にて約10年間コンサルタントとして従事。2014年に株式会社JAPASIANを創業しインドネシアへ移住。現在はジャカルタにて、日系企業向けの進出前現地調査やコンテンツ提供、日本の自治体や観光業者への訪日プロモーション支援などを行う。


執筆者:椿 光一(ジャカルタガイド)
(エディタ(Editor):dutyadmin)
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