Q. 暑さのせいでだるくてたまりません。暑さに強くなる方法はありますか?
暑い季節に感じる「だるさ」。特に急に暑くなると、体が適応できずに、慢性的に疲れを感じてしまうという方もいるようです。暑い季節もだるさを感じずに過ごすためのコツをご紹介します。
Q. 「急に暑くなってきたせいか、毎日だるくてたまりません。暑さに強くなる方法はありますか?」
A. うまく汗をかくために、汗腺の働きをよくする訓練が効果的です。
急に暑くなったからといって、冷房の利いた屋内で過ごしていると、屋外と屋内の気温差が体への負担となり、だるさを感じやすくなります。
私たちの体は、体温が上がると汗をかきます。汗が蒸発することで熱を体の外へと逃がし、体温をうまく保っているのです。だるさを感じずに体を暑さにならすためには、汗をしっかりとかけるようになることが大切です。具体的には、汗腺の働きをよくすることがポイントとなります。
体を暑い環境にならしていくことを「暑熱順化(しょねつじゅんか)」と呼びます。暑熱順化の方法は次の2つです。
・体を適度に動かして自ら発汗を促す方法
・汗をかきやすい環境を整える方法
どちらの方法でも、暑熱順化が完成するまでに、数日から2週間ほどかかると考えられています。
運動によって暑熱順化を行うときは、こまめに水分補給をしながら、自分の体力にあわせて行うことが大切です。環境面からアプローチするときは、部屋と屋外との気温差を5℃以内に保ち、扇風機などを使いながら過ごすようにしてみましょう。
20年以上に渡り、スポーツ現場でのトレーナー活動に従事する日本体育協会公認アスレティックトレーナー。NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト。選手へのトレーナー活動だけでなく、幅広い年齢層を対象としたストレッチ講習会やトレーニング指導経験も豊富。スポーツ傷害予防や応急処置などの教育啓蒙活動も行い、毎日の健康づくりに役立つ運動に関する情報発信を精力的に行っている。
執筆者:西村 典子(アスレティックトレーナー)