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幼い娘と世界一周旅行。「一度も危険な目に遭ったことがない」女性が必ずしていること

時刻(time):2023-06-09 07:49源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
6歳(2023年5月現在)の娘さんとの「子連れ旅」を謳歌しているのが、フォロワー数6.8万人を誇るインスタグラムなどで旅の記録を積極的に発信しているかかさん( @kaka_boshi_traveler )です。 【前回の記事】⇒ 2歳の娘と“たった二人の世界一周”を始めた意外なワケ。「保育士さんもお手上げで…」 かかさんと娘さん 子どもと一緒の旅、そして、海外旅行自体のハードルは高

 6歳(2023年5月現在)の娘さんとの「子連れ旅」を謳歌しているのが、フォロワー数6.8万人を誇るインスタグラムなどで旅の記録を積極的に発信しているかかさん(@kaka_boshi_traveler)です。

【前回の記事】⇒2歳の娘と“たった二人の世界一周”を始めた意外なワケ。「保育士さんもお手上げで…」

かかさんと娘さん

かかさんと娘さん

 子どもと一緒の旅、そして、海外旅行自体のハードルは高いイメージもありますが、かつて90万円ほどの予算で133日間に及ぶ「世界一周」も達成したかかさんに、前編では子連れ旅を始めた経緯などについて聞きました。

 後編となる本記事では、ホテル代や航空券代を安く抑えるための秘けつ、「子連れ旅」の魅力を聞きました。






「リルート」の余地を残しておくのは大切


かかさんの娘さん
――かかさんは現在、娘さんと2人で海外各国を巡る「子連れ旅」を楽しんでいます。旅行の計画を立てる際は、何を意識していますか?

かか:出発から帰国まで、完璧な計画を立てないようにしています。子どもの意見も尊重したいし、現地へ渡ってみて「合わないな」と思う場所もあるんですよ。過去の「世界一周」でも、ルートをきっちり決めなかったです。滞在先のホテルや目的地など、違和感があればリルートできるようにしています。

――「リルート」の余地を残しておくと、トラブルが起きても冷静に対応できそうですね。

かか:そうですね。例えば、子どもと中東へ行ったとき、インドからオマーン経由でドバイへ向かう予定でしたが、インドからの出国時に、空港のカウンターで帰りのチケットを買い忘れていたと気が付いたこともあったんです。

 係員から「今のままでは出国できません。この場でドバイから日本へのチケットを買うか、現在のチケットを破棄するか。いずれかです」と言われて、その場で帰国用のチケットを買いました。旅先でのトラブルはつきものですし、それすらも楽しいです。

かかさんの娘さん
――トラブルといえば、女性と小さな娘さんだけの旅で危険な目に遭ったことはありませんか?

かか:リスクを最小限に抑えようと努力しているので、一度もありません。初めて訪れた国では、現地の方に必ず治安状況を聞くようにしています。

 早朝や夜間に空港へ向かうときもあり、現地で「この時間に出発したいんですが、空港までの道は安全ですか?」と聞いて、「問題ないよ。夜でも子どもが普通に歩いてる」と答えてくれる国では安心して街中を歩けますし。反対に「この時間帯は絶対に外出するな」と言われたら、スケジュールを見直します。






民泊は安全面を考えて利用しない


かかさんの娘さん
――海外旅行は予算のかかるイメージもありますが、安く抑える秘けつはありますか?

かか:物価の高い国で長期滞在しないことです。例えば、ヨーロッパは夏場がベストシーズンですが、ヨーロッパ中の人々も旅行するので、移動費もホテル代も跳ね上がるんです。冬場だと1/5ほどに抑えられるので、行く時期をみきわめるのは大切ですね。寒さを我慢すれば、費用を安く抑えられます。

――民泊は格安なイメージもありますが、利用しますか?

かか:1人旅をしていた独身時代には、現地の方とコミュニケーションを取るために使っていましたが、今は安全面を考えて利用していませんね。現地の方々とふれあうのも娘のためになると考えていますが、街中でのコミュニケーションだけで十分ですし、個室でプライバシーが守られている宿泊施設を選ぶようにしています。














「世界一周」を90万円に抑えた秘けつ


かかさんの娘さん

物価の高い国では自炊をすることも

――宿泊先だけではなく、航空券のお得な取り方もあれば教えていただきたいです。

かか:行き先を厳密に決めないことです。すべてを「絶対にここへ行きたい」と思う場所で決めてしまうと、おのずと航空券代も高くなってしまうんですよ。計画の余地を残しておいて、現地で「ここからここは安い」と判断して、思い切って行くのも選択肢です。

――過去には娘さんとの「世界一周」も実現していましたが、費用はどれほどかかったのでしょう?

かか:計133日間で14カ国を回りましたが、費用は90万円ほどでした。ホテルもピンキリで、移動の合間で寝るだけなら安く済ませられるんです。物価の安い国であれば、現地のレストランである程度のぜいたくをしても安価に利用できますし、場所によっては自炊して、費用を抑えました。

 観光地も入場料のかからない場所を選んで無料で利用しましたし、マイルやクレジットカードの決済で貯めたポイントを活用できたのも費用を抑えられた理由です。合計31万9000マイル、88万ポイントを使い、58泊分が無料になりました。





スーパーの食材を見るだけでも学びに


かかさんの娘さん
――昨今、親の学歴や収入の格差に伴う「体験格差」も社会的に問題視されています。幼少期の旅行や習い事など、子の成長に伴う体験は必要と指摘する声もありますが、かかさんの取り組みは、そうした問題とも関連がありそうです。

かか:習い事は決まった月謝が必要ですしお金がかかりますが、旅行はけっしてぜいたく品ではなく、アイデア次第で工夫ができるんです。例えば、ポイ活で貯めたポイントをマイルに換える方法もありますし、私のフォロワーさんで、育児の合間で貯めたポイントで実際に旅行へ行った方もいます。

――教育面でも、海外旅行はメリットがありそうです。

かか:すべてが学びになります。自炊のために訪れた現地のスーパーで、知らない食材を見て「これは何だろう?」と会話するだけでも、子どもにとっては大きな刺激になると思うんです。

 旅行先では娘にお小遣いを渡して、何でも「好きに買っていい」と言っていますが、「これとこれが買えた」と喜んでいるし、それ自体が算数の勉強ですよね。

 日本では人見知りで恥ずかしがり屋の娘が、母国語ではない環境でのコミュニケーションを通して人と話す楽しさに気が付いたのもメリットで、異なる文化にふれることで興味の幅が広がったのも、私にとっては新たな刺激でした。













子連れ旅へのハードルを取り払うのが夢


かかさんの娘さん
――ツイッターやインスタグラムなどでも積極的に発信されていますが、かかさんに触発されて、「子連れ旅」の輪も広がりそうですね。

かか:フォロワーさんには同世代のママさんも多く、実際に「子どもと旅へ行ってきました」という報告もたくさんあるんです。

 海外には行けないので「国内からスタートしました」といった声や、「副業の収入で行ってきました」という声もあり、私としてもうれしいですね。

 親子での海外旅行に対するハードルを取り払うのが夢ですし、賢く考えれば気軽に旅行できる時代になったので、同じ境遇の人たちにも夢を与えられたらと思います。

<取材・文/カネコシュウヘイ>



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