夏だ、夏だ、今市隆二だ!
「三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」(以下、「三代目JSB」)メンバーで、いったい誰が一番“夏男”だろう。
「健二郎の古民家で夏休み」なんてタイトルの配信があるくらいだから、山下健二郎かな。いや、待てよ。やっぱり隆二さん? だって彼の足元が、とてつもなく“ジューシー”なんだもの。
「イケメンとLDH」をこよなく愛する筆者・加賀谷健が、色男の職人芸で人々を魅了する今市隆二に迫る。
今市隆二がまとうファッションの魅力
2023年の新年、「三代目JSB」のヴォーカル今市隆二の姿は、ミラノにあった。
フェンディのショールームで開催されたミラノコレクションに出席するためだが、フロントロウに座る堂々たる佇まいに目を奪われた。フロントロウと言うと、ファッションショーの最前列、特別なゲスト席だ。
会場には、『君の名前で僕を呼んで』(2017年)で有名なイタリアの映画監督ルカ・グァダニーノがいたり。今市も、フェンディ創業者一族の三代目シルヴィア・フェンディとツーショットを撮るセレブリティぶり。日本を代表する“三代目”も負けていなんだなと感じた。
今市がまとうファッションの魅力もある。会場へ向かう様子を捉えた1分ほどの短い動画(YouTubeチャンネル「ELLE Japan」・2023年1月24日公開)を見るとわかる。
全身黒コーデのスタイルのよさと言ったら、そりゃもうイルでドープ(ヤバいくらいカッコいい)! 特に、車内での今市を映したカメラがローアングルで捉える足元がヤバかった。
“ジューシー”な足元の魅力
足元の何がヤバかったか。黒のショートパンツからぬきっと伸びる雄々(おお)しい両足である。ミラノの冬は寒いだろうに、全身の中で唯一肌を見せる両足の魅力にあらがえる人はいるのか(いたら教えてくれ)。
Twitterを見ていたら、この足を見たある人が、「ジューシー」だとツイートしていた。ええ、血が滴るラムチョップみないな感じ? でもそうか、我らが隆二さんの足は、フロントロウに座るどんなVIPのそれよりジューシーなのだ。この表現の特異さに驚きつつ、これは、言い得て妙だなと思った。
そう言えば、去年の夏は、普段あまり素足を見せないはずの岩田剛典(同じ三代目JSBメンバー)も怒涛の短パンショットをInstagramに連投していたっけ。ジューシーな足元の魅力は、三代目JSBに共通した現象なのかもしれない。
日本でもっとも色っぽいシンガーのひとり
夏の話題で言うと、今市もInstagramに白い甚平姿を投稿(2022年7月22日)していて、これまた雄々しくジューシーな両足が、涼やかな風を送り込んでくるようだった。この人は根っからの夏男なんだろうな、きっと。
今市がソロ活動で志向するのが、R&Bだ。この音楽ジャンルにならって表現するなら、間違いなく色男そのもの。
「アイズレー・ブラザーズ」のロナルド・アイズレーやジョン・レジェンドなど、R&B(ソウル)シンガーはとにかくむんむんの色気を放っている。ファンクの帝王ジェームズ・ブラウンがライブ中に発散する、大量の汗のきらめきを思い出してもいい。
ブラックミュージックを愛するひとりとして、今市隆二は、日本のアーティストでもっとも色っぽいシンガーのひとりだろう。もちろん単に見た目だけでない。ワン・アンド・オンリーな歌声自体が、ビロードのようで、甘い耳心地でもある。
スウィートに響く「三代目JSB」デビューシングル
「僕が歌う sweet love song」
これは、「三代目JSB」のデビューシングル「Best friend’s girl」(2010年11月10日リリース)1番のサビだ。登坂広臣と声を重ねるツインヴォーカルで、今市パートが、文字通り、スウィートに響く。
あるいは、『TRIBAL SOUL』(2011年リリース)に収録され、今市の歌唱が意識されて作られた「旅立つまえに」を聴いてみてもいい。
どちらの楽曲も日本を代表する音楽プロデューサーにして、日本のR&B界を牽引してきた稀代のダンディ、松尾潔によるプロデュース作品。
さらに、昨年リリースされた今市のソロ4枚目のアルバム『GOOD OLD FUTURE』のファーストトラック「Don’t Give Up」のプロデュースを手掛けたひとりが、ビヨンセなどへの楽曲提供で知られるR&B界きってのナイスガイ、ゴードン・チェンバースとくる。
歌い手、プロデューサーがともに色っぽいだけに、曲から浮かぶ音像がこうもつややかになるのだろうか。
夏センサーが誰よりも働く色男の職人芸
今年もすでに夏の暑さがやってきて、早くも肌が汗ばむ。するとやっぱり、夏センサーが、誰よりも先にびびっと働く今市だ。
4月19日に表参道で行われた「フェンディハンド・イン・ハンド~卓越した職人技への称賛」展のレセプション前フォトコールに登場した彼のコーディネートは、全身白のデニムセットアップ。
新年のオールブラックに対する鮮やかなコントラストで、ここでもショートパンツから両足が。「夏を先取りしている爽やかな印象でお届けしました」と本人は語った。
いやはや、これぞ色男の職人芸ではないだろうか。今市がセレブリティとしても、ビロードのような歌声を持つシンガーとしても、いかに人々を魅了しているか。これは、来るべき盛夏の色男姿がアップされるのを期待するしかない。
<文/加賀谷健>
(エディタ(Editor):dutyadmin)
