「婚約指輪は、給料3ヶ月分が目安」と言われていた時代もありましたが、近年では思うように給料が上がらない男性も多く、給料3ヶ月分の婚約指輪を購入できる人は少ない印象。
ただ「給料3ヶ月分」とは言わなくとも、「パートナーの覚悟、気持ちが感じられるような婚約指輪をプレゼントされたい」と思う方も少なくないでしょう。
今回は、その夢を見事に打ち砕かれてしまった沙也加さんの体験談を紹介します。
沙也加さんが周囲の結婚ラッシュに焦りを感じ始めたのは、34歳の頃。
交際して2年の1歳年上の彼・亮太さんに「そろそろ、私たちも結婚した方が良いんじゃない?〇〇ちゃんも、〇〇さんも、みんな結婚したみたいだし、私も結婚したい」とアプローチしたそうです。
しかし、そんなアプローチも虚しく亮太さんはウジウジとした態度。とうとう「今は、ちょっと……」と、みるみる渋い表情になっていきました。
「まさか隠し事が!?」と思った沙也加さんは「どうして結婚できないの?」とキツめに追求。

すると、彼にほぼ貯金がないことが判明。ギャンブルをするタイプではないものの、優柔不断で人の誘いを断ることができないタイプ。
職場ではキャバクラに誘う同僚も多く、夜の飲み屋や付き合いで気付かぬ内に散財。貯金がほぼ残っていない状態でした。
しかし、沙也加さんにとっては再び、婚活を0からスタートする方が嫌だったそう。
結婚資金として貯めていた800万円があることを打ち明け、彼に再び打診すると「それなら、いいかも」と簡単に承諾。晴れて結婚することになりました。
ただ「給料3ヶ月分」とは言わなくとも、「パートナーの覚悟、気持ちが感じられるような婚約指輪をプレゼントされたい」と思う方も少なくないでしょう。
今回は、その夢を見事に打ち砕かれてしまった沙也加さんの体験談を紹介します。
周りの結婚ラッシュに焦り、猛アプローチ

写真はイメージです(以下、同じ)
交際して2年の1歳年上の彼・亮太さんに「そろそろ、私たちも結婚した方が良いんじゃない?〇〇ちゃんも、〇〇さんも、みんな結婚したみたいだし、私も結婚したい」とアプローチしたそうです。
しかし、そんなアプローチも虚しく亮太さんはウジウジとした態度。とうとう「今は、ちょっと……」と、みるみる渋い表情になっていきました。
彼の貯金がほぼゼロと判明
「まさか隠し事が!?」と思った沙也加さんは「どうして結婚できないの?」とキツめに追求。

すると、彼にほぼ貯金がないことが判明。ギャンブルをするタイプではないものの、優柔不断で人の誘いを断ることができないタイプ。
職場ではキャバクラに誘う同僚も多く、夜の飲み屋や付き合いで気付かぬ内に散財。貯金がほぼ残っていない状態でした。
しかし、沙也加さんにとっては再び、婚活を0からスタートする方が嫌だったそう。
結婚資金として貯めていた800万円があることを打ち明け、彼に再び打診すると「それなら、いいかも」と簡単に承諾。晴れて結婚することになりました。
儚く打ち砕かれた、憧れのシチュエーション
亮太さんの懐事情を知ってしまったがゆえに、婚約指輪は期待せずにいた沙也加さん。
とはいえ「安物でもいいから、婚約指輪は用意してほしいなと、ちょっとは期待しちゃってたんですよね」と当時の心の内を明かしてくれました。
そんな沙也加さんに、ちょっとした事件が起こります。
それは結婚を決めてから数日後のこと。亮太さんから「母が沙也加に会いたいと言っているから、家に来てくれる?」と連絡が来て、義実家に出向いたそうです。
すでに彼の家族へは挨拶済みだったので「なんだろう?」と不思議に思ったと言います。
到着するや否や、義母から「沙也加さん、まあ座ってて」と、リビングのテーブルに案内された沙也加さん。
しばらくすると、小さな箱を持ってきて「これ、沙也加さんに似合うかしら?」と言いながら、その小さな箱を開ける義母。
中には、美しく輝くダイヤモンドの指輪が入っていました。
この光景を見て、なぜか誇らしげな表情の亮太さん。
一方の沙也加さんは「まさか義母に指輪をパカっとされるなんて思ってもみませんでしたよ」と苦笑いしながら話してくれました。
息子を庇う義母と、義母に甘える夫にうんざり
戸惑う沙也加さんを横目に義母は一言。
「これ、昔お父さんからもらった大切なものなの。ブランド名はもう忘れてしまったけど、高級なブランドのものみたいだから、資産価値はあると思うのよ。これ、沙也加さんもらってくれないかしら?」と、嬉しそうな顔で話してきたのだそう。
どうやら貯金がなくて婚約指輪を買えない亮太さんが、母に泣きついた様子。そんな息子を見かねて、義母は自分の婚約指輪を沙也加さんに渡そうと決めたのだと言います。
正直、高級なブランドの指輪が欲しかったわけではなく、彼から指輪がもらいたかっただけだった沙也加さん。とはいえ「ごめんね。この子、貯金本当にないみたいなの。うちも家計が苦しくて、あまりお金出せないけどこんなもので、良ければ……」と息子を庇う義母と、そんな義母に甘えっぱなしの彼に、イライラが募っていったと言います。
しかし、結婚を控える身としては、出来るだけことを荒立てたくなかった沙也加さん。義母が自分の大切なものを渡そうとする想いを無下にできないと「嬉しい~!ありがとうございます!」と笑顔で受け取り、その場は円満におさまりました。
「お父さんからもらった指輪なのに!」と激怒する義母
しかし、お世辞にも今どきとは言えない、かなりクラッシックなデザイン。沙也加さんは「さすがに似合わなすぎる」と思ったそうです。
そこで、和やかな空気に任せて、恐る恐る義母に「リメイクしてもいいですか?」と冗談っぽく確認。
すると義母は「ええっ!この指輪、形が変わっちゃうの?嫌よ!これは大切なお父さんからもらった指輪なのに!そんなことしたら、もったいないじゃない」と顔を真っ赤にして激怒。
指輪を両手で抱え込み「嫌!絶対嫌!」と喚き始めました。
この姿を見て、げんなりした沙也加さんは内心「くれたんじゃないの?」と思いながらも「そうですよね。お母さんにとって大事なものですもんね。やっぱり受け取ることはできません」とコメント。
すると、義母は「あら、いいの?」と言い、そそくさと婚約指輪を自室へ。以降、婚約指輪についての話題に触れることはなくなったそうです。
あれから4年、婚約指輪の行方は?
「正直、このときは彼と別れることも視野に入れました」と沙也加さんですが、現在は彼と結婚して4年が経過。
相変わらず断れない亮太さんは、飲みに行ってしまうので、お金がなかなか貯まらないものの、1歳になる息子もいて、それなりに幸せな日々を送っているようです。
ただ、同時期に結婚、出産をした友人が、高級ブランドの豪華な婚約指輪をもらっているのを見て、指輪への憧れを拭いきれないのだそう。
「いつか育児が落ち着いたら、好きなブランドのダイヤの指輪を自分で購入しようと思っています!」と、隙間時間で取得した資格を活かし、夫に内緒でへそくりを貯めていることを教えてくれました。
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<文/みくまゆたん>
みくまゆたん
フリーライター兼占い師。数々の婚活経験を元に、大手メディアや出版社などで恋愛、婚活、占いコラムなどを執筆中。
Twitter:@mikumayutan
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(エディタ(Editor):dutyadmin)