ミシュラン4年連続一つ星を獲得したレストラン・sioオーナーシェフの鳥羽周作氏。現在はYouTubeなどネット上でも大活躍しているが、そんな鳥羽シェフが毎週深夜から試作やレビューを重ね作り上げたのが、埼玉県戸田市にあるもんじゃ・お好み焼き店「じゅうじゅう」だ。
プレオープンイベントを開催

オープン日の28日に向け、25・26日はプレオープンイベントを開催。実際に行ってみたのだが、あまりに凄まじい作り込みに衝撃を受けた。
鳥羽シェフはじゅうじゅうを「日本一のもんじゃ焼き店にする」と意気込んでいたが、入店時には「あれ、意外と普通...?」という印象だった。
鳥羽シェフの技術をしっかり学んだメニュー

メニューもミシュラン獲得シェフに一般人が期待するような奇をてらったものはなく、一般的なもんじゃ焼き店にありそうなものが主で、もんじゃ480円からとかなり安く設定されている。
しかし、羅臼昆布とかつお節の出汁を店舗でひいたり、キャベツの甘みを活かすために1.5mmに刻むなど、鳥羽シェフの技術をしっかり学んでいるのはすぐにわかる説明には期待が高まる。
一品料理も美味しい

まず注文した一品料理「牛すじ豆腐」は、甘めの味付けの中に出汁のふくよかな風味を感じるもので、人気のちょっといい居酒屋で出てきそうな美味しさ。

塩昆布キャベツも塩昆布の旨味と塩味がハッキリわかる味付けで食欲が上がる。お酒のお供にもピッタリだ。
お店オススメの「たこ焼きもんじゃ」

メインのもんじゃでまず注文したのは、お店オススメの「たこ焼きもんじゃ」。880円と千円を切る価格ながら、たこがふんだんに入っているのが嬉しい。

お店の方が焼いてくれたたこ焼きもんじゃをひと言で説明するなら「フワトロのたこ焼きの一番美味しい中心部分だけを贅沢に食べている」感覚。
出汁が美味しいのでソースやマヨネーズに負けておらず、専門店のたこ焼きに匹敵する味を実現したのはさすがとしか言いようがない。
トッピングの楽しさも

また、480円の素もんじゃにはベビースターと餅、チーズをトッピング。これは記者宅の定番もんじゃの具材なのだが、専門店でそれをやるとどれだけ美味しくなるのか楽しみだ。

気になる味は...連れてきた家族一同「具材が同じなのになんでここまで美味しくなるの!?」と驚き、ヘラが止まらなくなる事態に。
究極の意味を考えさせられるお好み焼き

お好み焼きで注文した「究極チーズ玉」は、見た目はチーズソースがかかったお好み焼きで、究極と言うにはやや地味なのだが、ひと口食べれば何が究極なのかはすぐにわかった。
使っているチーズはチェダーやモッツァレラ、パルメザンとオーソドックスながら、そこにクリームチーズを入れることで生地に軽さが生まれ、濃くなりがちなソース味に爽やかな風味を与えてくれるのである。
濃厚なチーズ味もいいが、それではせっかく出汁を効かせたもんじゃや料理の美味しさを損ねてしまう。ひとつの料理の美味しさだけでなく、他の料理との相性も計算し尽くしてこそ究極なのだ。
これはコース料理も手掛ける凄腕シェフでないとなかなかできない技術。「究極」という言葉の意味を食べながらひしひしと感じてしまう美味しさであった。
「Hotel's」直伝の生地を使用したあんこ巻き

また、最後に食べたプリンも洋食店を手掛ける鳥羽シェフの技術が活かされた、カラメルがほろ苦い大人の味わいで最高。

もんじゃ焼き店の定番「あんこ巻き」は、なんと鳥羽シェフが手掛ける高級レストラン「Hotel's」直伝のクレープ生地を使用。
あんこにバターという鉄板コンビとメープルシロップの相性が絶妙で、王道の後にちょっとした進化形スイーツが楽しめるのもニクい。
日本一のもんじゃ焼き店とは

帰るときもお店の方が忙しそうながら丁寧にお好み焼きや焼きそばを焼いており、結局のところ「日本一のもんじゃ焼き店」とは、庶民的な価格で食べられるもんじゃ焼き店という枠から外れず、その中でまたすぐに来たくなる美味しさや楽しさを持った店なのではないかと考えさせられた。
そういったもんじゃ焼きを愛する人たちの気持ちを把握し、伝統的なもんじゃ焼き店の枠内で10年・20年後も愛される店とはどのような店なのかを考えてオープンさせた鳥羽シェフとじゅうじゅうのスタッフの方々の苦労は並々ならぬものだっただろう。
じゅうじゅうはJR北戸田駅からすぐの場所で、駐車場もあるため電車・車ともにアクセスは良い。28日のオープン日に、鳥羽シェフファンももんじゃ・お好み焼き好きもぜひ行ってみてほしい。
https://twitter.com/yamasan15588510/status/1651187289933090822
【もんじゃ お好み焼 じゅうじゅう】
埼玉県戸田市新曽2188