Appleは、極限の活動からインスピレーションを得て、画期的な機能を搭載した新しいデザインのApple Watchを発表しました。その名も「Apple Watch Ultra(アップルウォッチウルトラ)」。
耐久レース・探検・冒険のための新しく大胆なデザインと多様な機能を備えている本製品ですが、具体的にどのような機能があるのか・同シリーズとの違いはあるのかなどをご紹介します。実際に使ってみて分かった魅力などもまとめました。
どんな機能が利用できるの?
Apple Watch Ultraで利用できる主な機能は、以下の通りです。
ウェイファインダー文字盤 ワークアウトの分析 皮膚温の変化を記録 トラブル発生時に助けを求める 機能① ウェイファインダー文字盤Apple Watch Ultraでのみ利用できる「ウェイファインダー」の文字盤は、ランニングする人・ハイキングする人・水中アクティビティをする人などに重要な情報を提供します。血中酸素ウェルネス、コンパス、トランシーバー、天気、ワークアウトなどのコンプリケーションから好きなものを選択でき、自分にぴったりの文字盤を編集することも可能です。
夜間の視認性を確保するためのナイトモードも搭載。Digital Crownを上に回して切り替えることで、画面の色が変化します。

▲ナイトモード
機能② ワークアウトの分析「ワークアウト」Appによって、時間・距離・カロリーなどの具体的なゴールを設定できるため、運動のモチベーションが上がること間違いなし。さらに、心拍数範囲を確認して、ワークアウトの強度をチェックすることも可能です。
iPhoneの「フィットネス」Appを使えば、すべてのワークアウト履歴を確認できます。

▲iPhoneの「フィットネス」App画面
機能② 皮膚温の変化を記録Apple Watch Ultraを着けて寝ると、毎夜の手首皮膚温の変化を記録できるため、健康状況をより詳しく知れます。
「周期記録」Appでは、手首皮膚温データを使用して月経の予測・排卵の推定なども可能。妊活中のパートナー同士で情報を共有して、今後のために役立てることもできます。
機能③ トラブル発生時に助けを求めるApple Watch Ultraには、高密度のサウンドパターンを鳴らすサイレンが内蔵されています。そのため、トラブルが発生した際には、起動して助けを求めることが可能。かなり大きな音が鳴るので、耳の近くまたは閉鎖された環境では鳴らさないようにしてください。
ヘルスケアだけではなく、危機管理にも役立つ優れものです。
「Apple Watch」と「Apple Watch Ultra」の違いは?
Apple Watch Series 8とApple Watch Ultraの主な違いは、以下の通りです。
ディスプレイの大きさApple Watch Ultraの方がApple Watch Series 8より、ディスプレイが大きくなっています。ランニング・登山・ダイビングなどのアクティビティをする人にとって、大きなディスプレイは見やすく、利便性が高いと言えるでしょう。
Series Ultra 45mmまたは41mm 49mm ディスプレイの輝度輝度が上がったことによって、日差しが著しく強い屋外でもディスプレイが見やすくなりました。もちろん設定画面で画面の明るさは調整可能です。
Series Ultra 最大1,000ニト 最大2,000ニト 耐水性能Apple Watch Ultraになって耐水性能がアップしたことで、水深40mまでのスキューバダイビング、スイミング、水上スキーなどのアクティビティが可能に。シャワーを浴びる際に着用していても問題ありません。
Series Ultra 水深50m 水深100m サイレン搭載の有無Apple Watch Ultraには、周囲に異常を知らせるために86デシベルのサイレンが搭載されています。これは、最大180m先まで聞こえる音量と言われています。
Series Ultra 無し 有り GPSApple Watch Series 8では、L1というGPSのみの搭載でした。しかし、Apple Watch UltraではL1とL5の高精度2周波GPSを搭載。より正確な位置情報の取得が可能になりました。
Series Ultra L1 L1、L5続いて、個人的に思ったApple Watch Ultraの魅力をご紹介します。
Apple Watch Ultraの魅力
耐久レース・冒険などに応じた機能が盛りだくさんなApple Watch Ultra。しかし、多くの人は日常でAppleが想像するような「あらゆるアドベンチャー」をしていないはず……。では、普通に生活する人にとってApple Watch Ultraは不必要?いえいえ、そうではありません。
ここでは海中や山中など過酷な環境には滅多に行かない非冒険家の私が思った、Apple Watch Ultraの魅力をご紹介します。
魅力① バッテリーの持ちが良いApple Watchをはじめとしたスマートウォッチは、バッテリーが長持ちしないという印象がありましたが、Apple Watch Ultraはその印象を良い意味で裏切ってくれました。
なんとApple Watch Ultraを使用できる時間は、36時間!3日間も使用できるとのこと。
この使用時間目安は、36時間の間に180回の時刻チェック、180回の通知、90分間のアプリ使用、Apple WatchからBluetooth経由で音楽を再生しながらの60分間のワークアウトを行った場合に基づいています。低電力モードを使用した場合は、最大60時間ほど使用可能とのことです。
魅力② すぐワークアウトを始められるApple Watch Ultraの左側にあるオレンジ色のボタンは、アクションボタンというもので、いわばショートカットボタンのようなもの。これが運動をする人にとって便利なのです。
このアクションボタンを押してワークアウトが起動するように設定しておけば、すぐにあらゆるワークアウトをApple Watch Ultraと一緒に始められます。煩わしい操作が不必要なのは嬉しいですよね。
もちろんアクションボタンのカスタマイズは自由自在。あなただけのApple Watch Ultraにするためカスタマイズして楽しんでみましょう。
魅力③ 精度が高すぎるGPSが搭載Apple Watch Ultraには、高精度2周波GPSが搭載されています。これはL1周波数とL5周波数の両方を受信できるもので、より正確な位置情報の取得が可能となりました。
これによって山や海などでのワークアウトの記録が可能になったことはもちろんのこと、過密なビル街でも詳細なランニングコースの記録が可能になりました。

▲代々木公園をランニングした日の記録
どこでスピードが下がったかなども色で教えてくれます
魅力④ 運動モチベが上がる運動嫌いな私にとって、これはかなり大きな魅力です。Apple Watch Ultraと一緒にワークアウトを行うと運動へのモチベーションが上がるのです。その理由としては、以下の通りです。
消費カロリーが一目で分かる 通知によって走るペースが分かる 個人的な最高記録を達成するとバッジがもらえる
▲これまでもらえたバッチ
たくさんもらえると褒められているみたいで嬉しい……
こちらは機能面ではなくビジュアル面での魅力です。Apple Watch Ultraはディスプレイが大きいため、見た目が少しゴツい。手首につけると程よく主張してくれて、とってもかわいいです。ゴツいからこそ、手首が細く華奢に見えるというメリットも。
商品概要(価格・バンドの種類)
価格 124,800円(税込) サイズ 49 mm(縦)×44 mm(横)×14.4 mm(厚み) 重量 61.3g 同梱物 Apple Watch Ultra、バンド/ループ、Apple Watch磁気高速充電 - USB-Cケーブル(1m)バンドは49mmのディスプレイに合うものを選びましょう。Apple Watch Ultraに適応したバンドは以下のものがあります。(2023年4月公開時)

左から「ミッドナイトオーシャンバンド」「イエローオーシャンバンド」「ホワイトオーシャンバンド」「グリーンアルパインループ」「スターライトアルパインループ」「オレンジアルパインループ」「ブルー/グレイトレイルループ」「ブラック/グレイトレイルループ」「イエロー/ベージュトレイルループ」。
用途やお好きなデザインによって、バンドを付け替えて、Apple Watch Ultra生活を楽しんではいかがでしょうか。あなただけの相棒になってくれるはずですよ。

Apple Watch Ultra GPS + Cellularモデル、49mmケース 屈強なチタニウムケースとミッドナイトオーシャンバンドを組み合わせたスマートウォッチ。フィットネストラッカー、高精度GPS、アクションボタン、これまで以上に長持ちするバッテリー、より明るいRetinaディスプレイ created by Rinker Apple(アップル) Amazon 楽天市場 Yahooショッピング
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<Text:編集部/Photo:編集部&Apple>