劇場・ライブハウス・映画館・ホテルで「好きを極める」!
2023年4月14日(金)、東京・新宿の歌舞伎町エリアに、地上48階の複合高層ビル「東急歌舞伎町タワー」が開業。場所は西武新宿駅の目の前。ゴジラヘッドが目印の新宿東宝ビル(旧コマ劇場)のご近所です。コンセプトは「好きを極める」ということですが一体どんな施設なのでしょうか。3分でご紹介しましょう!
下3分の1がエンターテインメント施設、上3分の2がホテル
空に向かってしぶきを上げるような外観の東急歌舞伎町タワー。施設周辺を水源とする川があったことや、歌舞伎町には水の女神・弁財天が祀られていること、かつてこの地に噴水があったことなどから“噴水”がモチーフとなっていて、他のビルとは一線を画する個性的な見た目。一度見たらすぐに覚えられます。
さてフロア構成ですが、簡単にいうと下3分の1がエンターテインメント施設、上3分の2がホテルです。
ライブホール「Zepp Shinjuku(TOKYO)」
新宿エリア最大級となる1500名収容のライブホール。
夜の時間帯(22:30~翌4:30/イベントによって異なる)は、音楽・DJ・空間演出などが行われるナイトエンターテインメント施設「ZEROTOKYO」に変身。
エンターテインメント&レストラン
・1階 「スターバックス コーヒー」など8店舗
・2階 エンターテインメントフードホール「新宿カブキhall~歌舞伎横丁」

北海道から沖縄、そして韓国の地域料理が楽しめる横丁。
ホール内のステージでは毎日、DJパフォーマンスやカラオケ、マジックなど何かしらのイベントが開催。どこにカメラを向けても絵になるアジア的空間が魅力。
・3階 アミューズメントコンプレックス「namco TOKYO」

カフェバーのある「アルコールを飲みながら楽しめる」アミューズメントフロア。
大型クレーンゲームあり、ガチャガチャあり、またフォトジェニックな軽食を集めたコーナーもあります。
・4階 新宿ダンジョン攻略体験施設「THE TOKYO MATRIX」
ゲームの中に入り込んで仲間とモンスターを倒していくアトラクション。
初っ端から体力を使うため運動不足だとキツイのですが、肉体だけでなく頭脳、運、チームワーク、そしてハートの強さも試されるゲームです。
・5階 ウェルネスクラブ「EXSTION」
劇場「THEATER MILANO-Za」
かつてこの地にあった新宿ミラノ座の名前を残す約900席のシアター。アーティストの息遣いが感じられるような舞台との“近さ”重視の劇場です。
映画館「109シネマズプレミアム新宿」
全ての音響を坂本龍一さんが監修した映画館。スクリーン数は8。全席プレミアムシートで、座席の大きさは一般的なシネコンの最大約2.3倍。
料金は4500円か6500円の2タイプですが、ソフトドリンクとポップコーンがあらかじめ含まれていたりと決してお高くない内容。大人のシアターです。
「JAM17 DINING & BAR」
下の階のエンターテインメント施設と上の階のホテルとをつなげる役割のフロア。イタリアンスタイルダイニングやバー、ジェラートショップ、パーティールームなどがオープン。
「HOTEL GROOVE SHINJUKU, A PARKROYAL Hotel」

下のエンターテインメント施設での感動の余韻に浸る……がテーマのホテル。客室数538室。※2023年5月19日開業
「BELLUSTAR TOKYO, A Pan Pacific Hotel」

全ゲストルームで、関東エリアの眺望を7メートルのワイドビューの窓から楽しめるラグジュアリーホテル。
高さ200メートル、ダイナミックな絶景がご馳走の3層吹き抜けのレストランもあり。※2023年5月19日開業
東急歌舞伎町タワー発! 東京土産はクラフトジン

今回の開業に合わせて、東急歌舞伎町タワー発のお酒・クラフトジン「Ne10」が登場しました(375ミリリットル、税別2400円)。名前の由来は、歌舞伎町の象徴ともいえるネオンの元素記号Neと、風味づけに使用されている植物素材が10種類であることから。またさまざまな色に見えるラベルのオーロラ箔は、歌舞伎町の多様性が表現されています。
メインで使用されている植物は、江戸時代に新宿エリアで栽培されていた名産品・内藤とうがらし。口に含んでしばらくすると、かすかにスパイシーなピリッと感がやってきます。個性的なお酒ですが和食などどんなメニューにも合いそう。
9階映画館のスーベニアショップ、そして歌舞伎町の飲食店などで順次販売していくそうです。ストーリーのある東京土産としてプチギフトなどにいかがでしょうか。
お気づきかもしれませんが、最近の巨大複合施設としては珍しく、企業のオフィスが入居していません。コロナ禍で変化した働き方から、これからはオフィスの必要性は縮小傾向と判断し、オフィスとして貸し出すスペースはなしにしたそうです。
自分の好きなことを楽しむために「目的を持って」向かう歌舞伎町の新スポット。ホテル滞在、グルメ、絶景・夜景鑑賞、ステージ、映画、ゲームなどなど、みなさんの“好き”は東急歌舞伎町タワーに入っていましたか?
<DATA>東急歌舞伎町タワー
執筆者:藤丸 由華(東京ガイド)