たけのこの食べ過ぎは体に悪い?
たけのこには食物繊維が豊富に含まれ、便秘の対策や美容へのはたらきも期待できる食材です。春ならではの食材として積極的に食卓に取り入れたいところですが、食べ過ぎると便秘や肌荒れなど、逆に悪い影響を及ぼすことがあるんです。食べ過ぎのデメリットや適量について具体的にみていきましょう。(※1)
たけのこの栄養を管理栄養士が解説!おすすめの食べ方やレシピもチェック
たけのこの食べ過ぎによる症状・リスク
食べ過ぎによる症状便秘や下痢をおこす
肌荒れ・ニキビの原因に
じんましんや痒みが出る
栄養バランスが偏る
結石の原因になるおそれも
便秘や下痢をおこす
たけのこには食物繊維が豊富に含まれています。適量であればメリットの多い栄養素ですが、食べ過ぎるとお腹の調子を悪くすることがあります。特にたけのこに多く含まれる不溶性の食物繊維は、食べ過ぎると便秘を引き起こしたり悪化させることがあるので食べ過ぎには注意が必要です。(※1)
肌荒れ・ニキビの原因に
水煮たけのこに付着している白い粉は、たけのこ由来の成分であるチロシンです。アミノ酸の一種なので食べても問題ありませんが、食べ過ぎるとシミやそばかすが濃くなる元になります。またたけのこのアクにはシュウ酸が含まれますが、摂り過ぎるとニキビの原因に繋がります。(※2,3)
じんましんや痒みが出る
たけのこを食べ過ぎるとじんましんを代表とするアレルギー症状が出ることがあります。これはヒスタミンという物質によって引き起こされた「仮性アレルゲン」と呼ばれる症状です。通常の食物アレルギーとは異なり誰にでも起きる可能性がありますが、アク抜きと加熱での対策が可能です。(※4,5)
栄養バランスが偏る
ひとつの食材を極端に食べ過ぎると栄養バランスが偏ります。たけのこには食物繊維やカリウムが多く含まれますが、脂質やビタミンの含有量は少ないです。特定栄養素の摂り過ぎや不足にならないよう、ほかの食材と組み合わせてバランスの良い食事を心がけましょう。
結石の原因になるおそれも
たけのこのアクのもとになるシュウ酸を摂り過ぎると、尿路結石の原因になるおそれがあります。摂り過ぎで飽和状態となったシュウ酸は、そのほかの成分と一緒に腎臓で結晶化します。結晶がいくつか集まって塊になるとある日突然激痛を引き起こすので注意しましょう。(※6)
たけのこの食べ過ぎの目安
たけのこは消化が悪いので、特に下痢をしやすい人や胃腸が弱い人は食べ過ぎに注意が必要です。食べ過ぎとなる摂取量には特に決まりはありませんが、1人前の目安はゆでた状態で125g程度にとどめておきましょう。(※7,8)
たけのこを食べ過ぎたときの対処法
たけのこを食べ過ぎてしまい、結石が心配な場合は、食後に水をたくさん飲むと尿中のシュウ酸濃度を薄められます。また食物繊維の摂り過ぎで下痢になった場合は、脱水症状から体を守るためにこまめに水分補給をしましょう。また便秘の解消には適度な油分が役に立ちますよ。(※1,6)
たけのこを食べるときのポイント
たけのこを食べるときのポイントよく噛んで食べる
部位ごとに使い分ける
しっかりと下処理してアクを抜く
たけのこには食物繊維が豊富で消化が悪いので、よく噛んで食べることが大切です。また繊維の多い根元は薄切りにした上で、煮物や炒め物に活用しましょう。仮性アレルゲンの症状や結石を引き起こす原因となるアクは、水にさらしたり茹でたりといったアク抜きで量を減らせますよ。(※5,9)
食べ過ぎに気を付けながら春の味覚を取り入れよう
たけのこは食べ過ぎるとおなかの調子が悪くなったり肌荒れしたりと悪影響がありますが、適量であれば豊富な食物繊維を代表とする栄養素の恩恵を受けつつ、季節を感じられる食材です。1回の適量を意識しつつ、下処理をしっかりした上で食事に取り入れてみてくださいね。【参考文献】
※1 食物繊維はとりすぎるとどうなる?不足症状や1日の推奨量なども紹介|健達ねっと
※2 水煮たけのこに白いカビのようなものがたくさんついている|コープ北陸事業連合
※3 栄養豊富!「たけのこ」に含まれる注目の栄養成分とその効能|株式会社みずほ銀行
※4 「仮性アレルゲン」とはなんですか。|アレルギーポータル
※5 調理や食事について|ニッポンハム
※6 シュウ酸とは?シュウ酸を多く含む食品・飲み物について解説|サントリーウエルネス株式会社
※7 健康ひとくちメモ タケノコ|総合南東北病院
※8 【カロリー】「たけのこの土佐煮」の栄養バランス|株式会社Eat Smart
※9 [ほうれん草]栄養や選び方、保存、下ごしらえ、レシピなど|カゴメ株式会社
(2023/03/28参照)