プリンで嚙み締めるべきは味だけじゃない。その楽しみは、眺めることから始まる。

「プリンの型から抜かれた富士山形にノスタルジーを感じるし、垂れるカラメルの質感に新たな発見があるんです」
そんな編集キタオカが激しく頷きたくなる名言を聞かせてくれたのは、プリン好きが高じてプリンのレシピ本『魅惑のプリン』を上梓するまでに至った、も。けん氏だ。
今回は「カラメル」と「トッピング」の2軸から「映えプリン」を分類。カラメルが比較的薄め(優しめ)でトッピングのボリュームが異なる2店舗を紹介したい。味覚と視覚で人を喜びの頂きへと導く、魅惑のプリンたちを味わい尽くそう。
名古屋・プリンの要塞「喫茶ツヅキ」
取材当日、デカ盛りプリンパフェの実力を正確に測るべく、30cm定規を持参した編集キタオカ。しかし、なんと定規に収まりきらなかった。
食べる時期次第で盛りつけられるフルーツが異なるため、一概には言えないがこの日は合計12種類のフルーツでプリンが飾られ、横40cm×縦20cmの規格外サイズ。しかし、3代目の都築秀紀店長いわく、お客さんは一人一つ注文する猛者揃いだ。
デカ盛りプリンパフェのこだわりは「うずらの卵」
この要塞の主たるプリンは毎朝2代目が手作りしており、こだわりは研究してたどり着いた「うずらの卵」。ギュッとしたこってり感がトッピングに負けない食感を生み出している。
うずらの卵を割る手間から、プリンは基本一日限定4食だが、予約も可能なので、名古屋を訪れた暁には城塞攻略をオススメしたい。

“好き”から生まれた大阪の新星「Nova珈琲と焼菓子」
’21年1月、国際的なバリスタの資格であるSCAを持つ瀬戸家純一さんと焼き菓子職人の宮本みゆきさんによって大阪の天満橋にオープン。
もともと同じカフェで働いていたという2人の「珈琲とお菓子のペアリングを楽しんでほしい」という思いの下で生まれたプリンは見た目も味もとにかく素朴で優しい。
こだわりのほろ苦感と舌触り
ちょうどいいほろ苦感や食感や舌触りにもこだわり、適切な湯煎やオーブンの温度、混ぜるための器具(企業秘密)を導き出すのに苦心しましたと語る宮本さんの表情は楽しそうだ。
柔らかく光を反射するプリンと、プリンの魅力を最大化する珈琲、味わいのある器、温かみのある店内、すべてから愛情が伝わってくる。

【プリニスト・も。けん氏】
’19年から本格的にプリン巡りに開眼し、年間200店舗を訪問。プリンのレシピも発信中。インスタは@mxoxkxexn
【SPA!偏愛者・プリニスト見習い キタオカ】
オハヨー乳業の「新鮮卵のこんがり焼プリン」信者。自身の披露宴ではプリンについて綴った冊子を参列者に配布
<取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/夏目 圭一郎(喫茶ツヅキ) 西 周喜(Nova珈琲と焼菓子)>
(エディタ(Editor):dutyadmin)







