「安さ」だけの時代は、終わりました。
スーパーマーケット専門家のスギアカツキです。
国内外のスーパーにリアルに足を運び、少しでも多くの方々に楽しい・うれしい情報をお届けしようと日々真剣にリサーチをしています。
今回は私がこれまでご紹介したことのない、急成長を続ける激安スーパーをご紹介したいと思い立ちました。そのスーパーとは、「ベイシア」。みなさん、ご存知でしょうか?
ベイシアはカインズやワークマンと同グループ
ベイシアは、群馬発祥のスーパーマーケット。1959年に「いせや」として創業し、その後名称変更して「ベイシア」となりました。
現在は関東を中心に15都県下(群馬、埼玉、茨城、千葉、東京、栃木、福島など)に136店舗を展開、アメリカ・ウォルマートのような「スーパーセンター」の業態を強みにしながら成長を続けています(※)。
正直なところ、ベイシアという名前を聞き慣れない人も少なくないでしょう。しかしながらカインズやハンズ、ワークマンが同グループだと知れば、勢いのある企業としてのイメージがついてくるかもしれません。
ちなみに私がベイシアのファンになったきっかけは、「サバ缶」。サバ缶ブームの際に本当においしくてコスパに感動する名品を探したところ、ベイシアのすばらしさに深く感動したのです。
いまやスーパーのプライベートブランド(PB)商品は、安いだけでは選ばれない時代です。サバ缶をきっかけに安さ以上の魅力を兼ね備えたアイテムを探してみたところ、ベイシアにはたくさんの名品があることに気がつきました。
そこで今回は、私が心から驚いた!「ベイシアの魅力ポイント」を5つ、オススメ商品と共にご案内してみたいと思います。
※ベイシア売上高:3020億円(2022年2月末)
ベイシアの魅力①冷凍餃子の“肉感”が、スゴイ
●ごろごろお肉たっぷり生餃子 645円(以下、税込)
まず真っ先にオススメしたいのが、冷凍餃子。冷凍餃子は各スーパーがしのぎを削って看板商品を開発するアイテムの一つです。
ベイシアのこちらの餃子、なんと具材の半分以上が国産豚肩肉! しかもミンチではなくダイスカット状にすることでお肉が持つジューシーな食感を堪能することができます。
さらに作り立ての餃子を「生」の状態で冷凍しているため、焼きたてのおいしさは格別です。食べた時に肉汁があふれ出す体験がもれなくついてくる、絶対にお試しいただきたい超スター商品です。
ベイシアの魅力②焼きそばと柿の種の種類が、豊富過ぎる
●ベイシア 全粒粉焼そば こく旨ソース
●ベイシア 塩やきそば
●ベイシア 極太麺やきそば
●ベイシア 関西風太麺 濃厚甘口焼きそば
●ベイシア 焦がし醤油香るうまだし焼そば(各170円)
PB商品のバリエーションにも驚愕してしまいます。
例えば、焼きそば。全粒粉を使って作られているものや、塩味醤油味など、PBだけでなんと5種類も揃っているんです!
この“安い商品はいつも定番味”という定説を覆してくれている多様感は、柿の種でも同様。のり塩、えだ豆、エビ、チョコといったように、飽きることなくPB商品への愛情を育む工夫が随所にみられます。

(左上から時計回りに)のり塩柿の種 159円、柿の種ピーナッツ 159円、柿の種&ピーナッツえだ豆練り込み大柿の種 213円、チョコ柿の種&アーモンド 213円、柿の種&ピーナッツえび練り込み大柿の種 213円
●柿の種ピーナッツ 159円
●柿の種&ピーナッツえだ豆練り込み大柿の種 213円
●チョコ柿の種&アーモンド 213円
●柿の種&ピーナッツえび練り込み大柿の種 213円
ベイシアの魅了③お菓子類が、かわいくてユニーク
●ベイシアチーズスナック 84円
●ベイシアうすあじスナック 84円
●わさポーク 95円
ベイシアではお菓子のPB商品も豊富にそろっています。必ずチェックすべきは、独自性を感じるユニークなスナック類。
広く人気である「わさビーフ」の兄弟的存在の「わさポーク」はベイシア限定品で、明治の「カール」を思い出すようなコーンスナックは84円というリーズナブルな価格で人気になっています。
ベイシアでは、安さの犠牲になってしまいがちな「個性的魅力」を大切にしたお菓子をずらりと並べることで、他店ではなかなか実感できない確かな優位性を発揮しています。
●別海のおいしい牛乳チョコレート 213円
ベイシアの魅力④「おいしさ+使い勝手」を追求している
●脂質の少ない赤身肉のはがしやすいベーコン 278円
続いては、「便利・使いやすい」という視点を商品に生かしているという点です。
具体的には、1枚1枚はがしやすくなっているベーコンやハム、開封した後にラップを使わずにフタができる生ハムなどなど。パッケージには味の説明ではなく、使い勝手のポイントが大きく記載されています。
これは日々料理をする人の気持ちを理解して商品開発をしている証にほかなりません。このような商品を発見するたびに、心がジーンと温まります。
●フタがくっつきラップがいらない生ハム 300円
ベイシアの魅力⑤かつ丼が、神レベルのおいしさ
●かつ丼 321円
最後は、お惣菜コーナーから。スーパーの実力が反映されやすい商品のひとつと言われる「かつ丼」が、なんと321円。
おいしいかつ丼を目指して2021年にリニューアルされ、年間販売数が312万食(シリーズ累計数、2021年3月~2022年2月)を突破するほど大好評。ベイシア総菜の中で一番人気の商品になっています。
おいしさの秘訣は、三元豚ロースを使い、焼津産鰹節だしのだし感とザラメの甘みで風味とコクを追求している点にあり。見た目の濃厚な色合いにも食欲を刺激されてしまいます。
こちらは若い女性にも大人気とのことですが、カツが2倍量乗ったタイプ(537円)もあり、食べたいサイズを無理なく選べるのも嬉しいポイントになっています。
今後ベイシアのPB商品については、「より良いものを、より安く」をモットーにリニューアルを計画中だそう。さらにパワーアップして“新PB商品”が続々登場するそうです。
都心への店舗拡大も期待してしまいますが、とにかく遠くても行きたくなるスーパーであることは間違いありません。
※商品の価格は取材時の価格であり、店舗や日時によって異なる場合があります。
<取材・文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。ビューティーガール連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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