人は歳を重ねると共に、焼肉屋でライスを注文しなくなるもの。もちろん「糖質が気になる」「ビールとライスを頼むとすぐ腹が膨れる」などの言い分は分かるのだが、30代前半の記者にとって焼肉の相棒は未だ「ライス一択」である。
今回は、焼肉時のライスから卒業してしまった人々に「白米の素晴らしさ」を思い出してもらうべく、東京は蒲田で発見した「とんでもない焼肉屋」を紹介したい。
以前は「看板」がバズった店

今回注目するのは、JR蒲田駅西口から徒歩3分ほどの距離にある「オホーツク北見焼肉 したっけ」である。なおこちらの店舗、以前ツイッターでは「思わず二度見する看板」が大いに話題を呼んでいた。
しかし同店には看板のインパクトに負けず劣らずな、魅力あふれるメニューが揃っており...。
ジンギスカンも良いが「焼肉」も美味い
11月よりジンギスカン(生ラム)メインの店舗としてリニューアルした同店だが、屋号にも掲げている通り「北見焼肉」が絶品である。思わず「これどこの部位だ?」と首を傾げてしまうような肉の数々は、良い意味で「既存の焼肉像」をぶち壊してくれること間違いなし。

現在はコースや団体客(要予約)にしか提供していないメニューのため、同店で「ジンギスカンは食べたことがある」という人も、ぜひ一度はトライしてもらいたい。
「地元愛」が感じられる店

ジンギスカンメニューを注文すると、北海道愛が素晴らしい皿に載って大量の肉が登場。同店オーナーの住友竜也さんは北海道北見市出身だそうで、ジンギスカンへの思いはもちろんだが、地元に根付いた「北見焼肉」の素晴らしさを伝導すべく、2018年8月に同店をオープンさせたのだ。

...しかし、焼肉屋で「肉メニュー」が美味いのは「ラーメン屋でラーメンが美味い」とほぼ同義語で、客としては当然越えておいてほしいラインである。
だが、じつはこちらのしたっけ、メインの肉だけでなく「ご飯もの」も、非常にクオリティが高いのだ。試しにスタンダードな「ごはん」を注文すると、思わず目を疑うような「化け物」が...。
このライス、何かがおかしい...

「ご飯もの」メニューのライスには、「普通ごはん」と「マンガ盛り」という2種類の表記が確認できる。今日は少しお腹空いてるし、大盛注文するか...と軽い気持ちで後者を注文したが、記者は「大盛」と「マンガ盛り」が完全に別の存在であることに気づいていなかったのだ...。

数分後、テーブルに届いたのは山盛りのライス...否、マンガ盛りのライスであった。『まんが日本昔ばなし』でしかお目にかかれないような圧倒的白米に思わず動揺してしまったが、まさに「看板に偽り無し」といえる光景に感動すら覚えたのも事実。
ちなみに周囲のテーブルからは「うおっ」「マジかよ...」と息を呑む声が続々と上がり、店内の視線を独り占めしたことも追記しておきたい。
オーナーイチ推し「目丼」が激ウマ
流石にこの量は食べきれないかな...と諦めの境地で挑んだマンガ盛りだが、同店はそもそも肉が絶品なので箸を動かす手が止まらず、米も肉もあっさり完食。

さらには、前回の取材時にオーナーが猛プッシュしていた「元祖目丼」なるメニューを注文し、「追い炭水化物」をキメるほどテンションが上がっていた。

こちらの「目丼」は北海道産のバター、醤油を用いた半熟の目玉焼き丼で、バターの濃厚さと醤油が化学反応を起こし、卵とライスが口内で渾然となって弾けだす旨味は筆舌に尽くし難く、北海道の雄大な大地が脳裏をよぎったほどである。

「焼肉屋でご飯を食べる」ことの素晴らしさを忘れてしまった大人たちはぜひ「したっけ」を訪れ、あの頃の純粋な気持ちを取り戻してほしい。
【店舗詳細】

「オホーツク北見焼肉したっけ」
東京都大田区西蒲田7丁目27−1 シャトー蒲田12
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)