2022年の「TOWERS Milight」は時短で実施
みなとみらいのイルミネーションといえば、2022年で26回目となる「TOWERS Milight~オフィス全館ライトアップ~」。クリスマス時期にみなとみらいにあるオフィスビルが協力し、みなとみらい全体をひとつのイルミネーションに見立てようというイベントです。
2022年は12月23日に開催。今回は環境や電力等に配慮し、従来の5時間から3時間に短縮し、18:00~21:00に行われます。
TOWERS Milight(タワーズミライト)いつからはじまった?

はじまりは、横浜ランドマークタワーがオープンした1993年にまでさかのぼるといわれています。横浜ランドマークタワーが建物全体をローソクにみたて、オフィス部分の明かりをすべて点灯したことがきっかけだそうです。
その後、オフィスビル7~8棟が協力し「全館点灯」がはじまったのは1997年のこと。年々、参加するオフィスビルが増えていき、2006年の10周年を機に「TOWERS Milight(タワーズミライト)」という愛称がつきました。ミライトとは、「みなとみらい」と「ライト」をかけあわせた造語です。
今年度はライト“UP”と“DOWN”の両方を開催

2022年は、「TOWERS Milight “UP”(タワーズミライト アップ)」と題し、12月23日の18:00~21:00までみなとみらいのオフィスをはじめとする約40のビル群が一斉にライトアップします。みなとみらい全体が光り輝く様子は圧巻です。
環境に配慮し、横浜市が再生可能エネルギーに関する連携協定を締結した茨城県神栖市の風力発電所および太陽光発電所で作られた電力のトラッキング付非化石証書を購入しての開催となります。
あわせて今年度から、脱炭素への挑戦として、約30のビル群によるライトダウンのイベント「TOWERS Milight “DOWN”(タワーズミライト ダウン)」も2023年2月24日に初開催。20:40~21:00の20分間(可能なビルは19:00~21:00の2時間)消灯します。
主催する一般社団法人横浜みなとみらい21によると、同イベントが目的とする街のにぎわいも重要な一方で、みなとみらい21地区が2022年4月に脱炭素先行地域に選定され、2030年度までに電力消費に伴うCO排出“実質ゼロ”を目指していること、昨今の環境問題や電力不足などをふまえた脱炭素の取り組みも必要と考え、ライト“UP”と“DOWN”をあわせて開催することになった、とコメントしています。
TOWERS Milight “UP”おすすめ撮影スポット
TOWERS Milight “UP”のおすすめの鑑賞&撮影スポットを紹介します。

筆者はほぼ毎年、定番スポット・万国橋から眺めています。ランドマークタワーを中心に、みなとみらいらしい風景が1カットに収まるため、三脚を立てて陣取るカメラマンが多く見られます。水面にも全館点灯が映りこみ、美しさが倍増します。

横浜港大さん橋国際客船ターミナル 屋上広場も万国橋に匹敵する人気の夜景撮影スポット。広いエリアからみなとみらい21地区全体を見渡せるので、撮影スポットは確保しやすいです。

歴史的建造物のひとつ「クイーン(横浜税関)」とともに、みなとみらいの夜景が撮影できます。象の鼻テラスの屋上からもよく見渡せます。


運河沿いに整備されている運河パーク。運河越しにみなとみらい21地区の建物や汽車道、結婚式場「アニヴェルセル みなとみらい横浜」、大観覧車「コスモクロック21」などが見渡せます。並行する北仲エリア「水際線プロムナード」からも美しい夜景が楽しめます。
横浜で一番高い、横浜ランドマークタワー69階展望フロア「スカイガーデン」や2022年9月にリニューアルオープンした「横浜マリンタワー」の展望フロアから眺めるみなとみらいの夜景は格別です。

このほか、サービスアパートメント「オークウッドスイーツ横浜」がある横浜北仲ノット46階では無料の展望フロア(9:00~21:00)が開放されており、約150mの高さからみなとみらいの夜景を一望できます。

行列するけれど、大観覧車「コスモクロック21」やロープウェイ「ヨコハマ・エア・キャビン」に乗るのもおすすめ。いつもとは違う視点から、光り輝くみなとみらいを見ることができます。

近年は、新高島エリアのオフィスビルの多くがTOWERS Milightに参加しており、エリア一帯が光り輝いています。終了時間(今年は21:00)になるとすぐ、フロアごとに消灯していく様子も見られます。
みなとみらい全体がイルミネーションになる特別な日。クリスマス時期の横浜イルミネーションさんぽを楽しんでみてください。
TOWERS Milight “UP”(タワーズミライト アップ)開催情報
日時:2022年12月23日(金)18:00~21:00
参加施設:約40施設
クリスマスシーズンのおすすめ横浜イベント
「TOWERS Milight “UP”」のほかに横浜観光地で行われる、クリスマス時期のイベントを紹介します。
【山手】横浜山手西洋館 世界のクリスマス2022

山手西洋館では、各館がひとつの国を取り上げ、クリスマス装飾とともにその国の文化を紹介します。今年のテーマ国は、「フィンランド」「ドイツ」「フランス」「スイス」「スリランカ」「英国」「サンマリノ」「コスタリカ」の8カ国。

山手イタリア山庭園では1日限定でキャンドルガーデンが行われるほか、リースづくりやコンサートなどのイベントも行われますので、公式サイトをチェックしてみてください。
日時:2022年12月1日~25日 9:30~17:00
※金曜日、土曜日は19:00まで開館、期間中休館日なし
※イタリア山庭園キャンドルガーデンは、12月17日 日没~19:00 ※荒天の場合は翌日
場所:山手西洋館(山手111番館、横浜市イギリス館、山手234番館、エリスマン邸、ベーリック・ホール、外交官の家、ブラフ18番館、旧山手68番館)
料金:無料
【山下】クリスマナイトラウンジ ザ・ロビー 2022

ホテルニューグランドでは、本館2階「ザ・ロビー」で5日間限定の「クリスマスナイトラウンジ」を営業。通常は、宴席の待ち合わせに使われるスペースですが、クリスマスに合わせてラウンジ営業が行われます。
「オランジェ」や「ブル」など彩り美しいカクテルをはじめ、ホテル発祥の「シュリンプドリア」「スパゲッティナポリタン」、横浜の船員に愛された「ヨコハマの四角いピザ」など、同ホテルならではのフードメニューも販売。DJセレクトの音楽や生演奏とともに、本館ロビーのクラシカルな雰囲気を楽しんでみては。
開催日:2022年12月19日(月)、20日(火)、21日(水)、22日(木)、25日(日)計5日間(予定、開催有無は直前に公式SNS等で確認を)
時間:19:00~22:30(L.O. フード 21:30、ドリンク 22:00)
場所:ホテルニューグランド 本館2階「ザ・ロビー」
料金:飲食代+ミュージックチャージ2000円
【金沢区】横浜・八景島シーパラダイス「シーパラダイスクリスマス」

横浜・八景島シーパラダイスでは、クリスマスまでの期間、“シーパラからのクリスマスプレゼント”をテーマに「シーパラダイスクリスマス」を開催。
イルカやシロイルカが大活躍する「海の動物たちのショー ~SMILE~ クリスマスver.」(約20分)をはじめ、サンタダイバーが魚たちにプレゼント(=エサ)をあげたり、動物たちによる賑やかなパフォーマンスをクリスマスならではの演出で楽しんだりと盛りだくさん。
また、島内のレストランでは、ホットドリンクやローストチキンなど、クリスマスにぴったりのオリジナルメニューを楽しめます。
期間:2022年11月12日~12月25日
場所:横浜・八景島シーパラダイス
執筆者:田辺 紫(横浜ガイド)