届かない想いも紙に書いて。思い出を風に漂わせて掴みに行く。

好きな人、引っ越してしまった友達、天国に旅立ってしまった人、喧嘩をしてしまった人、過去や未来の自分。

んな思いを葉書に書いて送りませんか？

何通も書いて、結局届けられずにたくさんしまいこんでるものも多いはず。

想いを伝えられず、箱の中にしまい込んでいる物はありませんか？
あの人に伝えたかったあの気持ち、ちょっと整理しようかな。

あんなこと言ってしまったごめんね。
本当はそんなこと思ってないのよ。

そんな心の声をさらけ出したかった。

こちらが粟島の漂流郵便局。
旧粟島郵便局です。

これは局内に置かれたモニュメント。この箱の中に葉書が保管されています。
そして特徴的なのは、この郵便局自体がアートであるということ。

どんなはがきでもいいので、葉書に、思いのたけを書いてください。
誰宛でも構いません。名前を書いて、投函します。
けれど、差出人の名前は書かなくていいのです。

投函された葉書は配達されると、著作権などのすべての権利が郵便局を作った久保田さんに移譲されます。
そしてこうして飾られます。

左が昔の旧粟島郵便局に45年間勤め、局長をしていた中田 勝久さん。

右が瀬戸内国際芸術祭に漂流郵便局を出品した久保田 沙耶さん。

ごめんなさい、ありがとう、大好き。

そんな言葉を送りましょう。