今の位置(Current Position): ホームページ(HomePage) > グルメ >

「二日酔いしない」って本当? いま人気の「ナチュラルワイン」は一般的なワインと何がど

時刻(time):2022-11-07 20:33源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
最近よく見聞きするナチュラルワイン。「サステナブル」や「エシカル」などが注目される昨今、地球環境にやさしいワインとして気になる方も多いでしょう。 EU内のオーガニック製品市場規模は、この10年で約2倍になり消費も右肩上がりです。しかし、「いったい何がどうナチュラルなのか」という基本的な疑問が浮かんできます。 理由は、ナチュラルワインには法的な

最近よく見聞きするナチュラルワイン。「サステナブル」や「エシカル」などが注目される昨今、地球環境にやさしいワインとして気になる方も多いでしょう。

EU内のオーガニック製品市場規模は、この10年で約2倍になり消費も右肩上がりです。しかし、「いったい何がどうナチュラルなのか」という基本的な疑問が浮かんできます。

理由は、ナチュラルワインには法的な定義がないからです。どこまでがナチュラルで、どこまでがそうではないのかがわかりにくく、造り手や地域によって考え方や捉え方にも違いがあり、実に曖昧模糊としたものなのです。

ナチュラルワインとは

まず整理しておくべきは呼び方。ナチュラルワイン(Natural Wine)は英語で、日本語では自然派ワイン、フランス語ではヴァン・ナチュール(Vin Nature)です。ナチュール・ワインなどまぜこぜにして使うこともままあります。

曖昧ではあるのですが、それでも共通認識はあります。まずは、「できる限り化学的な肥料や薬品、添加物などを使わず、また人的操作を行わずに、ブドウ栽培し、ワイン醸造する」ことです。

その目的は、ワインに原料ブドウや風土の個性を活かすため、農作物の延長としてのワインにすることです。化学的なものを使わないことが第一目的ではありません。ここは重要です。

自然に任せるワイン造りなので、何らかの要因でおいしいワインにならなそうな場合は、控えめな人的操作をすることもあるのです。こういった流れは、1960年代から90年代にかけて、コストダウンを目的に化学物質を多用した生産者の意識変化が影響しています。

では逆に、アンナチュラル、ノンナチュラルワインはどういうものでしょうか。

それはたとえば、機械導入を続けることで質が悪くなった土壌で、大量の化学肥料や化学薬品を使用して育てられたブドウを、人工培養酵母で人的管理した発酵を行い、糖分や酸味料で味わいを補い、とことん濾過して仕上げた大量生産ワインがイメージです。

安価で楽しめるワインともいえるのですが、農作物の延長にあるとはいいがたいですよね。


ナチュラルワインの種類

飲み手のみなさまにとって必要な「いま、市場で買えるナチュラルワインの基本情報」をご紹介します。まずは大枠で、以下の3つの種類を見ることができます。

左から、ビオディナミ農法、ビオロジック農法、リュット・レゾネ農法で造られたナチュラルワイン
左から、ビオディナミ農法、ビオロジック農法、リュット・レゾネ農法で造られたナチュラルワイン



1.

ビオディナミ農法(Biodynamie/Biodynamique・フランス語)/バイオダイナミック農法(Biodynamics・英語)/超自然農法(日本語)

オーストリアの哲学者であり、教育者であるルドルフ・シュタイナーが提唱した農法のこと。

生き物としての土壌の潜在力を高め、科学的なものは一切使用せず、月など天体の運行に合わせて畑作業を行い、プレパラシオンと呼ばれる特別な自然調剤を使用する。野生酵母で発酵させ、自然の力を最大限に引き出すように造られたワイン。

2.

ビオロジック農法(Biologique・フランス語)/オーガニック農法(Organic・英語)/有機栽培農法(日本語)

化学肥料や化学薬品(除草剤、殺虫剤)を使用しない。遺伝子操作を行わないとする場合もある。野生酵母で発酵を行うなど、自然を尊重した農法のこと。 

3.

リュット・レゾネ(Lutte raisonne・フランス語)/サステナブル(Sustainable・英語)/減農薬農法(日本語)

土地や環境に配慮しつつ、農薬や化学肥料を状況に応じて少量用いる農法のこと。

そのほかにも、上記の条件を3年以上満たすことや、隣接する非オーガニック農業の畑の影響を受けないようにすること、酸化防止剤として使われている亜硫酸を使わない、または最小限に抑えることも共通認識ですが、亜硫酸無使用が第一定義ではありません。

亜硫酸は自然に生まれることもある物質で古くから使われている、いわゆるナチュラルなものという考えがあるためです。

見分け方としては、ボトルやラベルを見ると、「エコセール(ECOCERT)」「アグリカルチュールバイオロジック(Agriculture Biologique)」「デメテール(Demeter)」「ユーロリーフ(Euro leaf)」「USDA(米農務省)認証 オーガニック」「有機JAS規格」などの認証機関が認証したマークがついていることがあります。参考にしてください。

このほかにも、以下のような名称のワインがあります。

・ビオワイン(日本の造語)
フランス語のビオと、英語のワインを組み合わせた造語。特に規定はない。

・無添加ワイン
文字通り添加物を使用していないワインのことで農法は問わない。また、フィルターをかけたり、加熱処理をすることもあるので瓶内熟成はしないものが多い。

国内大手メーカー産の「酸化防止剤無添加ワイン」は、自然派ワインとは異なるカテゴリーですが、お手頃価格でどこか優しいイメージがあります。

ちなみに、曖昧な「ナチュラルワイン」をわかりやすくするため、フランス農業省、フランスのINAO(国立原産地名称研究所)などが、2020年『Vin Mthode Nature ヴァン・メトード・ナチュール(自然方式ワイン)認証』をつくりました。

消費者に「どんなワインが自然派に当てはまるのか」を一目でわかってもらうための認証マークが、ワインにつけられています。


ナチュラルワインの特徴

・見た目
できるだけナチュラルに造られたワインとして濾過をしないため、澱やにごりがあることがあります。

昔は、にごりのあるワインはNGという風潮でしたが、ナチュラルワインが普及するにつれ、澱やにごりは自然な証拠とみられるようになりました。そのほか、ヴィンテージによる差、ボトルの差があるともいわれます。

・香り
「ビオ臭」と呼ばれる、オフフレーヴァーを生じるワインもあります。お漬物のような、かすかに雑巾のような匂いで、醸造中の雑菌汚染が原因ですが、最近は改善傾向にあります。

ナチュラルワインは二日酔いしない?

二日酔いしにくいといわれることもありますが、科学的根拠はありません。よくいわれるのは、「亜硫酸無添加だから二日酔いしない」ということですが、二日酔いの原因は亜硫酸ではなく、飲みすぎによることの方が俄然多いのです。

さらに、自然派の造り手でも、品質を維持するために酸化防止剤を使用することがありますし、酸化防止剤をまったく使用していないワインでも、醸造中に二酸化硫黄がごく微量、自然発生することがあるため「酸化防止剤含有」の表記をするナチュラルワインは多いです。

あくまで個人的な経験からですが、ナチュラルワインは、どこか優しい口当たりでビリビリせず、なめらかな印象で、飲みやすい印象はあります。

ナチュラルワインのおすすめの保存方法と飲み方

やはり、ナチュラルワインの取り扱い経験が豊富な専門店での購入がおすすめです。購入後は、冷蔵庫に保存し、できれば早めに飲みましょう。

澱やにごりは舌にざらつくことがありますので、気になる方は、澱が落ち着くまでボトルを立てて置いてください。注ぐときもできるだけ静かに、澱が舞い上がらないように、上澄みを注ぐようにしましょう。

ナチュラルワインだからといって、料理を変えるとかグラスを変える、温度を変えるなどは、まったく必要ありません。むしろ、ルールにこだわらず、自由に楽しむのがナチュラルワインの良さと考え、楽しんでください。

おすすめのナチュラルワイン

ナチュラルワインについてはある程度わかったので、次は飲んでみたいという方へのおすすめとして、以下のワインと購入情報をお知らせします。ぜひチェックしてみてください。先述しました「ビオディナミ」「ビオロジック」「リュット・レゾネ」の飲み比べもできますよ。

モゼール レ・ゾート・バシエール 2019 シャトー・ド・ヴォー

「ビオディナミ」のおすすめワインです。

モゼール レ・ゾート・バシエール 2019 シャトー・ド・ヴォー(画像:YEBISU
モゼール レ・ゾート・バシエール 2019 シャトー・ド・ヴォー(画像:YEBISU WINEMART ONLINE)


DATA:赤/ピノ・ノワール種/3850円(税込み)

ブルゴーニュ・アリゴテ 2019 ピエール・ネイジョン

「ビオロジック」のおすすめワインです。

ブルゴーニュ・アリゴテ 2019 ピエール・ネイジョン(画像:YEBISU
ブルゴーニュ・アリゴテ 2019 ピエール・ネイジョン(画像:YEBISU WINEMART ONLINE)


DATA:白/アリゴテ種/2970円(税込み)

ルーセット・ド・サヴォワ 2020 ユジェンヌ・カレル

「リュット・レゾネ」のおすすめワインです。

ルーセット・ド・サヴォワ 2020 ユジェンヌ・カレル(画像:YEBISU
ルーセット・ド・サヴォワ 2020 ユジェンヌ・カレル(画像:YEBISU WINEMART ONLINE)


DATA:白/ルーセット種(アルテッス)/2860円(税込み)

さて、ナチュラルワインに関してまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。わかったような、わからないような……という感じかもしれませんが、まずは、飲んでみて、感じてみてください。

あれこれ飲んでみるうちに、特徴がつかめたり、好みが見つかったりするはずです。文字通り、ナチュラルな気持ちで、ナチュラルに付き合ってみる、これが一番だと思います。

※ワインの価格は2022年11月現在の情報です

参考文献:『FBO研究レポート ~ワイン編~「自然派ワイン」の正しい解説および提供方法について 文:長田 卓(FBO研究室長/SSI理事兼研究室長)』

友田 晶子プロフィール

30年以上のキャリアと女性らしい感性で、アルコール飲料と食全般に携わる。(一社)日本のSAKEとWINEを愛する女性の会(SAKE女の会)代表理事。All About 日本酒・焼酎ガイド。


執筆者:友田 晶子(トータル飲料コンサルタント)
(エディタ(Editor):dutyadmin)
    顶一下
    (0)
    0%
    踩一下
    (0)
    0%
    ------分隔线----------------------------
    コメント(comments)
    Please observe the policies and regulations of the Internet.

    コメント(comment):
    気持(Expression):
    ユーザ:パスワード:
    認証コード:点击我更换图片

    最新コメント コメント詳細画面へ>>
    ランキング(Ranking)