「ジェネリック医薬品」というフレーズが浸透した現代。ネット上では、ブランド品とよく似た商品に対して「ジェネリック○○」という表現が使用されるケースも珍しくない。
ネガティブなイメージを伴うネタとして認識している人も多いかと思うが、ときには「ジェネリック」と認識していた商品が「本家」のクオリティを凌駕するケースも見られるようで...。
【話題のツイート】ジェネリック? いえ、オリジナルです!
近年の「お菓子事情」に涙
該当商品をチェックする前に、まず確認しておきたいのが今年の9月上旬に投稿された1件のツイート。
こちらの投稿では「色々なお菓子の量が減らされてるって話題になってるけど、プリングルズの減りっぷりはもっと問題になって良いと思うの」「開けたてでコレはヤバいよ。パッケージが袋状じゃない分、騙された感がすごい」と、スナック菓子「プリングルズ」の内容量に対する疑問の声が写真付きで綴られ、多くのツイッターユーザーから共感の声が寄せられていたのだ。
なお、近年ではプリングルズ以外にも「カントリーマアム」や「うまい棒」「ポッキー」などの大ヒット商品も、軒並み内容量が減少しており、業界全体に波及している事象と言えるだろう...。
突如現れた「ジェネリックプリングルズ」
前出のツイートには「プリングルズ内容量の減少」を嘆く声が多数寄せられていたのだが...とある人物の投稿したツイートによって、風向きが変わり始める。

前出のツイートに対し、ツイッターユーザー・酩酊さんは「ドン・キホーテで売ってるこのポテチ、蓋近くまでギッシリ入ってて美味しいのでジェネリックプリングルズとしておすすめです。特にBBQ味が美味すぎてビールが進みます!」と、写真付きで耳寄りなリプライを投下。
すると、この「ジェネリックプリングルズ」というパワーワードが他のツイッターユーザーの目に留まり、「蓋近くまでギッシリは嬉しいな」「ジェネリックプリングルズ、語感が良すぎる」「めちゃくちゃ良い情報をありがとうございます」といった称賛の声が続出する事態に。
こちらのツイートは「話題になったツイートへのリプライ」という形で投稿されたにも関わらず、2,000件ものRTを記録するほど話題を呼んでいたのだ。

そこで今回は、こちらの通称「ジェネリックプリングルズ」の詳細をめぐり、ドンキを運営する企業「パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス」(PPIH)に話を聞いてみることに。すると「ジェネリック」という言葉だけでは片付けられない、同商品の魅力が明らかになったのだ。
見た目はどう見ても「ジェネリック」だが...
https://twitter.com/mtsan_savage/status/1566986662554779652
今回話題となったポテトチップスはドンキのPB「情熱価格」の商品で、その名も「キャニスターポテトチップス」シリーズ。「うすしお」「サワークリーム」「BBQ」「ハニーチーズ」味の、計4種類が揃っている。
「ジェネリックプリングルズ」という些か不名誉な称号がついてしまったのは、やはり「缶状のパッケージデザイン」と「サワークリーム味の展開」の2点が、プリングルズを彷彿させる要素であることが原因だろうか。

商品の詳細についてPPIHに尋ねると、これらのポテチは今年4月に販売されたばかりであると判明。やはりドンキも昨今の菓子類の容量減少に疑問を感じていたようで、担当者は「物価高騰する中で、安くて良いものをお届けしたい! と感じ、『成型ポテトで安くて美味しく、そして大容量な商品』をコンセプトとしています」と、力説してくれたのだ。
従来のポテチは「生のじゃがいも」を加工して製造されてきたが、乾燥したじゃがいもをマッシュポテトのように潰して加工して作られたものを「成型ポテトチップス」と言う。ドンキのポテチもこちらに該当し、通常のものより厚みや食べ応えが楽しめるのだ。
ドンキのポテチ、強すぎることが判明

なお、一番人気の味は「サワークリーム」だそうで、やはりここでもプリングルズの影がチラついてしまう...。そこでプリングルズの呪縛から脱却すべく、ドンキのポテチとプリングルズを一騎打ちで戦わせることに。

まずは容量・サイズ感を比較したところ、プリングルズの最も大きい商品の容量は105gで、蓋周りの直径は7cmと判明。一方で、ドンキのポテチは容量150gで、蓋周りの直径は7.5cmと、パッケージデザインの時点で、いずれもプリングルズを上回っていたのだ。

さらに「金額」もドンキのほうが安いという結果に。それぞれの商品を並べてみると、ドンキのポテチがいかに大きいかは一目瞭然だろう。

しかし容量や値段で勝っていても、重要なのは「味」である。食べ比べてみると、プリングルズのほうが若干味が濃いように感じられた。
ドンキのポテチ開発の背景について、PPIHは「味、品質、量目、価格、全てに満足いく品を作るべく、協力工場に何度も足を運び、満足のいく品の自社開発に成功しました。日本人の味覚に合わせて濃すぎず、薄すぎない絶妙な味付けを実現しています」とも語っており、この辺りは人によって好みが分かれそうだ。

前出のツイート投稿主・酩酊さんがオススメしていたように、「BBQ」味が酒のツマミに最高だった旨も明記しておきたい。
※記事内の商品は店舗によって金額が異なる場合があります
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)