
いまスシローで物議を醸している「鉄火巻き偽装疑惑」。テレビ放映時、にぎりの「まぐろ」にバチマグロを使用していると説明があったが、鉄火巻きには安価なキハダマグロを使用していたことが発覚し、偽装ではないかという意見が出ているのだ。
スシローからの反論
第一報をとりあげた週刊誌に対し、広報が「鉄火巻きにもバチマグロを使用している」と誤った案内をしたことも火に油を注ぐ結果となってしまったが、その後スシローが発表した内容を読むと
「販売姿勢について悪意や悪質といった意図があったかの記事の内容となっていることは大変遺憾」との一文が。偽装ではないと真っ向から反論している。
しかし、このスシローの販売姿勢についての反論が正当なものなのかは一般消費者にはわかりづらい。そこで、同業他社で役員を務めるA氏に話を聞くと、わかりやすい回答が返ってきた。
プロでもわからないまぐろの違い
まず、バチマグロとキハダマグロの違いだが、にぎりならともかく鉄火巻きにした場合は、プロでも味わって食べないとほぼわからないらしい。
つまり、普通は鉄火巻き専用にキハダマグロを使用する店はあまりないものの、味の差が出づらいためコストカットをする箇所としては賢いのだという。
そのため、スシローに悪意があったとは考えづらく、鉄火巻きにもバチマグロを使用している旨の記載がないのであれば、「悪質と非難するほどでもない」とA氏は話した。
ある意味企業努力があだとなった?
また、スシローの鉄火巻きはにぎりよりも高額なため、一般的にバチマグロよりかなり原価の低いキハダマグロを使っていることが発覚したら客はあまりいい顔をしないことは気づくべきだったともA氏は語る。
そのため、味の良いバチマグロをにぎりに使うべく、見えない部分でコストカットをしていたところが公になってしまったため、否定的な意見が続出したのだと考えられる。
ただ、スシローとしては偽装の意図もなかったため、悪質と断定されたら反論するのは当然だろう。ある意味企業努力があだとなってしまったのかもしれない。
スシローの鉄火巻きは美味しい

ただ、スシローの鉄火巻きは記者もよく食べていたのだが、海苔の香りも良くまぐろも多めに入っているので味が良いことは間違いない。キハダマグロを使っていたとしても、150円以上の価値はあると思える一品だ。

以前もスシローは広告が「おとり広告」に当たると認められ、消費者庁が再発防止措置をとることなどを命令したことからイメージが悪化していた。
そういった過去もあり、今回の「鉄火巻き偽装疑惑」も必要以上に炎上してしまったのかもしれない。
(取材・文/Sirabee 編集部・熊田熊男)