癒しの旅のコツとは?
コロナ禍の状況が続いていますが、感染対策を講じながら旅に出かけるようになっている人が少しずつ増えてきているように思います。
そのスタイルは長期の旅行に関わらず、週末にふらりと滞在するようなカジュアルものも含めて実に多様ですが、ここ最近で旅の目的として人気なのが、「癒し」。そうです、コロナや仕事、家計のやりくりに疲れている人は少なくありません。
最近、癒しを求める旅として人気なのが、「リトリート」。リトリート(Retreat)とは、いつもの場所から数日間離れて、仕事や人間関係などで疲れた心や体を癒す過ごし方のこと。芸能人やモデルが滞在したり、テレビや雑誌などでも特集されるなど、注目度がじわじわ上がっています。
そこで私も、リトリート体験をしてみることに。世界遺産である和歌山県・熊野古道エリアに2022年誕生した「SEN.RETREAT CHIKATSUYU(和歌山県田辺市)」に宿泊して、“旅でしっかり癒されるために必要な条件”についてしっかり考えてまいりました。
結論としては“7つのポイント”がありましたので、正直な実感を込めてご案内してみたいと思います。
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今回の宿泊体験を通してもっとも重要だと感じたのは、「自分らしさを温めながら、程よく好奇心を発揮できること」。
普段楽しめていなかった身の回りのルーティン作業(例えば料理や掃除)をポジティブにやりくりできれば、心はしっかり満たされることを実感しました。
部屋にはコンパクトで快適なキッチンが用意されていていますし、収納力のある冷蔵庫や冷凍庫も完備されています。衣食住において他人に邪魔されずマイペースに過ごせることは、癒しの基盤につながるはずです。
癒しの本質は、日頃向き合っている複雑な人間関係から離れて、心を無にすること。そのきっかけは大自然や歴史的建造物などからもらうことができます。
今回は世界遺産・熊野古道に身を置きながら、那智の滝で心身を浄化できたのが大きな収穫でした。
行ってみたかった自然スポットを候補にリトリート施設を選んでみると、期待以上に満足度の高い癒しが得られることでしょう。子どもがいる家族には必須要素かもしれません。
コロナ禍の状況が続いていますが、感染対策を講じながら旅に出かけるようになっている人が少しずつ増えてきているように思います。
そのスタイルは長期の旅行に関わらず、週末にふらりと滞在するようなカジュアルものも含めて実に多様ですが、ここ最近で旅の目的として人気なのが、「癒し」。そうです、コロナや仕事、家計のやりくりに疲れている人は少なくありません。
最近、癒しを求める旅として人気なのが、「リトリート」。リトリート(Retreat)とは、いつもの場所から数日間離れて、仕事や人間関係などで疲れた心や体を癒す過ごし方のこと。芸能人やモデルが滞在したり、テレビや雑誌などでも特集されるなど、注目度がじわじわ上がっています。
そこで私も、リトリート体験をしてみることに。世界遺産である和歌山県・熊野古道エリアに2022年誕生した「SEN.RETREAT CHIKATSUYU(和歌山県田辺市)」に宿泊して、“旅でしっかり癒されるために必要な条件”についてしっかり考えてまいりました。
結論としては“7つのポイント”がありましたので、正直な実感を込めてご案内してみたいと思います。
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1.適度に“主体的”であること
今回の宿泊体験を通してもっとも重要だと感じたのは、「自分らしさを温めながら、程よく好奇心を発揮できること」。
普段楽しめていなかった身の回りのルーティン作業(例えば料理や掃除)をポジティブにやりくりできれば、心はしっかり満たされることを実感しました。
部屋にはコンパクトで快適なキッチンが用意されていていますし、収納力のある冷蔵庫や冷凍庫も完備されています。衣食住において他人に邪魔されずマイペースに過ごせることは、癒しの基盤につながるはずです。
2.自然や歴史を感じること
癒しの本質は、日頃向き合っている複雑な人間関係から離れて、心を無にすること。そのきっかけは大自然や歴史的建造物などからもらうことができます。
今回は世界遺産・熊野古道に身を置きながら、那智の滝で心身を浄化できたのが大きな収穫でした。
行ってみたかった自然スポットを候補にリトリート施設を選んでみると、期待以上に満足度の高い癒しが得られることでしょう。子どもがいる家族には必須要素かもしれません。
3.時間を気にしないで過ごすこと
人から追われないことと並んで大切なのが、「時間にも追われないこと」。
リトリートの目的はのんびりすることですから、それをリアルに実践できることは癒しそのものにつながります。
食事の準備にハラハラせず、空を見て明日を想うような時間の中にこそ、確かな癒しを発見することができます。
4.食の喜び・楽しみをしみじみ感じること
ごちそうがすべてお膳立てされるような食事も良いですが、食の根源的な喜びを引き出してくれる提案は別次元で幸せをもたらします。
今回は石窯で手作りのピザを焼く体験をしましたが、小学生の我が子は大喜び。義務感で料理をするのと違い、家族全員でワクワクしながらチャレンジすることができます。
そしてもう一つは、その土地のご当地食材や名産品をたっぷり楽しめること。冷蔵庫には和歌山食材で作られた魅力的な飲料がたくさん用意されているのを発見し、一気に疲れが取れたような魔法にかかってしまいました。
5.“火”を感じること
都会で生活をしていると、直接的に火を使うことなく暮らすことができます。実は私もその一人。
焚火やBBQを通して炎を感じることで、身も心も温かな気持ちに包まれました。確かに火のぬくもりや炎のゆらぎにはリラックス感や人生への肯定感を高める効果があるとも言われているため、本能的な安らぎを感じたい人にはオススメです。
6.非日常感を安心して体験すること
非日常感は“気軽さ”も重要です。夕食では庭に設置されたダイニングテーブルで岩盤プレートを使ったBBQを堪能しましたが、これがしみじみおいしくて幸せでした。
自宅ではなかなか味わえないですよね。しかも材料はすべて冷蔵庫に準備されていて焼くだけの状態になっていたので、安心して調理することができました。
心の余裕を保ちながら非日常感ある衣食住を体験できることは、疲れている現代人を確実に癒してくれる休暇につながることでしょう。
7.無理がないこと
最後に重要なのが、金銭面。最近流行のキャンプやグランピングでも癒される可能性は大いにありますが、一緒について回るのが準備や宿泊にかかる経費。
グランピングともなると高級ホテル並みの出費がかかる場合もあります。もちろんリトリート施設も場所によってさまざまですが、この施設で言えばオールインクルーシブ(宿泊、食費代込み)で1人13000円台という価格。
犬OKの部屋もあるので、一緒に連れてきて過ごすことも可能です。お財布に優しいという点は、堅実な心の癒しにつながります。
さあ、いかがでしたでしょうか? 今回の体験を通して、私は季節や年齢問わずリトリートは有意義だなと実感しました。家族、恋人、女性同士など楽しみ方も多様です。お伝えした内容が、皆様にとって癒しの旅計画の参考になれば幸いです。
※国内のリトリート施設例
・淡路島リトリート(兵庫県淡路市)
・箱根リトリート före(神奈川県足柄下郡)
・伽藍下鴨(京都府京都市)
・瀬戸内リトリート青凪(愛媛県松山市)
・壱岐リトリート 海里村上(長崎県壱岐市)
・HOSHIFULL DOME FUJI(静岡県富士吉田市)※リトリートグランピングがテーマ
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<取材・文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。ビューティーガール連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
(エディタ(Editor):dutyadmin)











