
静岡・三島市にある道の駅「伊豆・村の駅本店」。地元民も通う新鮮食材のテーマパークに、一風も二風も変わった海鮮料理専門店がある。
道の駅にある「道場」

JR三島駅から車で約15分。国道136号線沿いに位置しているのが2006年開業の「伊豆・村の駅本店」だ。
敷地内には農産物直売所、土産店、食堂、スイーツショップが並んでおり、地元の人たちも足繁く通うフードテーマパークになっている。
中でも異彩を放つのが海鮮丼専門店「寝技食堂 〆技一本! まぐろ道場」。新鮮まぐろを使った料理を中心に、地元・三島名物のうなぎ、駿河湾産の釜揚げしらす、えび、うになどを味わえる人気の店だ。
柔道着が店内に

「道場」──。ホルモン道場、やきとり道場、串揚げ道場など、都心の飲食店でもよく見かける屋号だが、このまぐろ道場においては言葉だけでなく、店そのものの大きなコンセプトになっている。
店内には柔道着が掛けられ、皿一杯に敷き詰められたまぐろとウニをあわせた「ウニとマグロの合わせ技一本飯 とろ炙り定食~ウニ醤油~」(2,580円)、総重量2.5㎏にも及ぶ巨大海鮮丼「道場破り丼」(5,000円)といった、ここならではの品書きにもその世界観を活かしている。
良コスパメニューの中にお目当ての...

また料理は、まぐろとしらすを盛り合わせた「おっきい魚とちっさい魚丼」(780円)、数量限定の「生まぐろ丼」(1,000円)などコスパに優れたメニューも多く、記者の横では地元中学のジャージを着た男の子が新鮮なまぐろ丼を美味しそうに頬張っていた。
どれを頼もうか悩んだ記者はまぐろといくらを豪快に盛り付けた「まぐら落とし飯」(2,780円)を注文。ちょっと贅沢だが、いくらを食べるならしっかり支払って豪快に喰らいたい。

しばらくすると大盛りの白米が運ばれ、太鼓を持った男性スタッフ、いくらてんこ盛りの鉢を持った女性スタッフが周囲を取り囲んでいた。「どっこいしょー! どっこいしょー!」と女性スタッフが叫び、太鼓の打撃音が店内を包む。ちょっと恥ずかしい...。
記者を焚きつけるスタッフ

そのさなか、女性スタッフに「お兄さんも『どっこいしょー!』って言わないとかけるの止めちゃいますよ」とあおられる。

一粒でも多くのいくらを食べたかった記者は掛け声に呼応。「どっこいしょー!」と死にものぐるいで叫ぶのだった。
そして完成したこのバベルの塔のようないくら丼。いくらはプチプチッと口ではじけ、マグロも新鮮そのもので激ウマい。終盤は特製ダシをかけ、お茶漬け風に。これがじつに最高だった。

あっという間に完食し、店から出ようとすると「マグロと撮れるよ」とインスタ映えスポットがあった。マグロを「袈裟(けさ)固め」するためのスポットだといい、わけもわからず柔道着を着用し、マグロの巨大フィギュアを20秒抑え込み。
中学時代に打ち込んだ柔道経験が活き見事な一本勝ちを決めた。「まぐろ道場、敗れたり!」と記者はほくそ笑んだが、“試合に勝って勝負に負けた”感じがしたのは気のせいだったのか...。
(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)