ちょっと大人の展覧会。プラド美術館展で「絵を見ること」について考えてみませんか?
丸の内にある三菱一号館美術館で10月10日から開催されている「プラド美術館展」にはもう行きましたか?この展覧会ではスペインの珠玉のコレクションが集まっており、見どころがたくさん。小さな作品をじっくり鑑賞することで「絵を見ることってなんだろう?」と深く考えさせられます。プラド美術館について歴史・見どころを紹介します。
丸の内に、プラドからやってきました
大人の街、丸の内。
歩くだけで少しどきどき、背筋が伸びる思いの場所ですが、そんな丸の内にスペインのプラドから珠玉の絵画作品がやってきていることを知っていますか?
出典: mimt.jp
場所は三菱一号館美術館。
2015年10月10日から始まった「プラド美術館展」は静かに話題となっています。
私もつい先日この展覧会に行ってきましたが、鑑賞するにはちょうどいいくらいの、落ち着いた雰囲気。
「プラド美術館展」の魅力をお伝えします。
プラド美術館とは?
そもそもプラド美術館とはどのような美術館かといいますと、スペインに1819年に設立された王立美術館。
その大きな特徴は世界の多くの美術館にあるような世界中の全ての時代・流派・芸術運動を網羅した百科全書的な物とは異にした性格にあります。
そのコレクションは15世紀にカトリック両王がフランドル(現在のオランダあたり)美術を愛好したことに始まり、歴代の王たちはそれぞれの嗜好にあった作品を収集していきました。このような起源をもつため、コレクションには一貫して美術への情熱が存在し、網羅性よりも濃密性において秀でた豊かな個性があるのです。
この展覧会の見どころ
出典: mimt.jp
この展覧会は2013年にプラド美術館で開催された展覧会を再構成したもの。三菱一号館美術館5周年を記念したこの展覧会ではスペインの3大画家エル・グレコ、ベラスケス、ゴヤをはじめ、フランドルの巨匠ボッスやルーベンス、“スペインのラファエロ”とも称されるムリーリョなどヨーロッパの名だたる巨匠たちの作品が見られます。
「あ、この人知ってる」という画家が1人はいるはず。
注目すべき点は、小さな作品を中心に構成されていること。
普段、美術館に行ったときに目に入るものは何でしょうか。多くの人は大きな作品に目がいってしまうのではないでしょうか。
そこでこの展覧会では「小さな作品をじっくり見ること」を大切にしようということをコンセプトにしました。
いつもなら通り過ぎてしまうかもしれない小さな作品たち。実はそこには私たちの想像も及ばないほど多くのものを含んでいます。
この展覧会の目玉作品の1つ、ボスの《愚者の石の除去》という作品。
この絵にはたくさんの発見が詰まっています。
登場人物の動作、関係、そして細密な背景の描写。
三菱一号館美術館の公式サイトで詳しく解説されています。
おいしそうなスモモとサワーチェリーの絵。
ファン・バン・デル・メアンの《スモモとサワーチェリーの載った皿》という絵です。
この絵には1個だけ腐ったスモモが描かれているんだとか!私には見つけられませんでしたが、ぜひ見つけてみてくださいね。
巨匠ベラスケスの《ローマ、ヴィラ・メディチの庭園》です。
独特の雰囲気がある庭園ですが、よく見ると屋上部分に人が。何をしているのか考えてみるのも面白いですね。
写真を撮れるスペースも。ポスターに採用された気分で写真をぱちり。
三菱一号館美術館という場所も素敵です
会場である三菱一号館美術館も素敵です。
こちらは中庭。
テラス席のあるカフェでゆったり食事をする人。ベンチに座って本を読む人。静かで穏やかな時間が流れます。
出典: mimt.jp
内装も重厚な雰囲気。
洋館が好きな人はきっと興奮してしまう建築にどきどき。
夜はまた違った雰囲気。
ここは本当に日本?
四季折々の植物も楽しめます。
一眼を持っている人にぜひおすすめしたい撮影スポットです。
“絵を見る”目を養いましょう
プラド美術館展は三菱一号館美術館で2016年1月31日まで。
「絵を見ること」についてちょっぴり考えてみませんか?