ときめくモノには理由がある。Sheage編集部が毎月、今心ときめくモノをpickup!今月は「透けて見えるアートな世界!キラキラ透明和菓子」をテーマに透明な中のアートを感じる和菓子をセレクト。第七弾は、カットすると、季節で表情を変える富士山が姿を現す!「和菓子 結」の棹菓子「あまのはら」をご紹介。
季節により変わっていく富士山の景色を表現した「あまのはら」
photo:Sheage編集部
蒸し暑さが体にこたえる夏。和菓子屋さんからは、透明感があってみずみずしいお菓子が登場し、見た目から楽しませてくれます。
その中でも今回ご紹介したいのが、「四季のある日本っていいなぁ…」と思わせてくれるようなこちらの棹菓子。名古屋の老舗御菓子所がプロデュースする「和菓子 結」の「あまのはら」です。
季節の移ろいによって表情が変わっていく富士山の姿を、1本の棹の中で表現しています。切り分けた断面はそれぞれが異なる彩りを見せ、同じ配色はひとつとしてありません。
職人の細かな手作業により生み出されるグラデーション
photo:Sheage編集部
贈り物や手土産にしたとき、会話のきっかけになるお菓子を作りたいという想いで生まれたというあまのはら。写真は切り分けていない状態です。さまざまな色が見えるのが不思議で、思わず見入ってしまいそう。「これをカットしたら富士山が現れる」なんて聞いたら、お茶の準備の時間もワクワクしてきます。
棹菓子専門の職人さんが手作業で作り上げており、完成までに4日もかかるのだそう。
透明の部分は寒天で作られる錦玉羹(きんぎょくかん)、富士山はしっとり濃厚な練羊羹、ふわふわと浮かぶ雲はもち米を原料とした道明寺でできています。1本の棹にいくつもの和菓子の要素が詰め込まれていて、なんとも贅沢です。
photo:Sheage編集部
カットすると、このようにグラデーションが美しい富士山がいくつも登場。並べてみると壮観!
多くの方の富士山のイメージは青い色で、上部に雪が積もった状態かもしれません。ですが、それは冬の一時の姿。秋から冬に向かう時期に初冠雪を迎えると、頂上にちょこんと白い帽子をかぶったようになり、雪が溶ける春には緑色の山肌が見え始めます。
また、日によっては空に溶け込むような淡い青色をしていたり、夕陽を浴びると全体が赤やオレンジ色を帯びたりと、そのときどきで表情を変えていくのです。
実は筆者、富士山がよく見える静岡県で長く暮らしていました。このお菓子を見ると、「今日の富士山はこんなか…」と毎日眺めていた日々の記憶が蘇ってきます。手土産にしたら、いつも異なる姿を見せてくれる富士山について、熱く語ってしまうかもしれません。
気になるお味は、ぷるんとしてみずみずしい錦玉羹に、濃厚でこっくりとした甘さの羊羹、プチプチとした道明寺…と、さまざまな食感や味わいがして新鮮。見た目だけではなく、味でも驚きを届けてくれます。
期待感が高まるおしゃれなパッケージ
photo:Sheage編集部
あまのはらのパッケージは、和モダンな雰囲気。白地に淡いグレーの模様が入った包み紙に、鮮やかな色の水引と3色のロゴマークが映えます。
ちなみに水引は、4月下旬から8月下旬頃は爽やかな青と白になり、それ以外の時期は赤に変わるそう。また、ブランドのロゴマークは家紋などに使われる「三つ括り猿(みつくくりざる)」の文様をイメージしたもの。3つの欠片が重なりひとつの円となる文様は、組み合わさることで生まれる新しい価値観を表現しているとのこと。こうした細部にまで、伝統のある和菓子店のこだわりが表れているのを感じます。
その水引と包み紙を取ると、高級感のある木目調の箱が。開いていくこの過程も、期待感を高めてくれます。そして蓋を開ければ、あの色とりどりの棹菓子が登場するのです。
あまのはら
一棹 4,104円(税込)
半棹 2,268円(税込)
日本の美しさに気付かせてくれる、かわいらしいお菓子
photo:和菓子 結