今年の夏は猛烈に暑い。こんな時は冷やしたそうめんでも食べて涼をとりたいところだが、どうせなら美味しいそうめんを食べたい。スーパーで売っているそうめんでも十分に美味しいが、そうめんの名産地で作られたブランド物のそうめんはさらに絶品である。
熊本県に「幻のそうめん」が存在
ブランド物のそうめんといえば、奈良県の三輪そうめんや長崎県の島原そうめんなどメジャーなものがたくさんあるが、熊本県にも「幻のそうめん」と言われるものが存在する。
そのそうめんとは、南関あげでも知られる熊本県北部・南関町で製造される「南関そうめん」だ。明治中期には200を超える製麺所があったそうだが、現在は10軒ほどに減少しつつも、その伝統的な美味しさは受け継がれている。
予約1年待ちの猿渡製麺所

南関そうめんの製麵所の中でも、予約1年待ちの商品がある人気の製麺所が、「猿渡製麺所」。

若いご主人の製麺作業を見学させてもらったのだが、その流れるような手さばきはまさに職人芸。
運が良ければ買えるものも

商品名である「雪の糸素麺」の名がふさわしい白く美しいそうめんは、これだけで人気が出るのがわかるほどだ。

そうめんは直接行っても買うことができないのだが、運がよければ切れ端である「そうめんのふし」は購入することが可能。

食べ方は普通のそうめんと同じく茹でるだけで、細うどんのような食感。のどごしも非常に良く、「切れ端でここまでウマいの!?」と驚いてしまう味だ。
天日干しの綾田製麵所

こちらの「綾田製麺所」も、予約して数ヶ月待ちの人気店。記者が訪れた日も猿渡製麺所と同様に、若いご主人が丁寧にそうめんを作られていた。

綾田製麺所のそうめんは天日干しが特徴で、暖かな熊本の太陽を浴びて味わいを引き出している。
天日干し特有の風味もたまらない

麺の色が少し濃いところも、より美味しそうに見えてしまう。

そうめんは非常にのどごしが良いだけでなく、天日干し特有の風味もたまらない。つゆをつけて食べて目を閉じれば、熊本の田舎の夏の清涼な風景が思い浮かぶほどの旨さだ。
その他の製麺所も

今回食べた猿渡製麵所と綾田製麺所以外にも、国産小麦を使用した「松尾製麺」、細さに特徴のある「竹製麺所」など、南関町にはいくつか製麺所が存在する。

通販だと数ヶ月待ちの綾田製麺所のそうめんも、現地のスーパー「ビッグオーク」に行けば販売されている可能性があるので、もし近くに寄ったらぜひ行ってみてほしい。
今年の夏は南関そうめんで決まり

熊本県が誇る伝説の南関そうめん、今年の夏はこれで決まりである。
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(取材・文/Sirabee 編集部・熊田熊男)