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ブームにかげりの高級食パン、逆襲なるか?乃が美の新作「黒山」速報レポ « ビューティー

時刻(time):2022-06-24 08:05源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
ブームの巻き返し、成功するのか? 9年の歳月をかけて開発された待望の新作「黒山乃が美」 日本の至る所で行列を生み出した「高級生食パン」。今では人気にかげりを感じるようになり、生食パンの弱点や限界を指摘する声が上がっています。私も以前、高級食パンの失敗・成功の違いについて考察しています。 【関連記事】⇒ “高級食パン専門店“がじわじわ閉店…。
 ブームの巻き返し、成功するのか?

9年の歳月をかけて開発された待望の新作「黒山乃が美」

9年の歳月をかけて開発された待望の新作「黒山乃が美」

 日本の至る所で行列を生み出した「高級生食パン」。今では人気にかげりを感じるようになり、生食パンの弱点や限界を指摘する声が上がっています。私も以前、高級食パンの失敗・成功の違いについて考察しています。

【関連記事】⇒“高級食パン専門店“がじわじわ閉店…。失敗する3つの理由と、愛されるパンの条件

 そんな状況下で、高級生食パンのパイオニアである「乃が美」から9年の歳月をかけて生み出した新作が発表されました。その名は、「黒山乃が美」。これ、どうやら「おこげ」を活かして作られている“黒い生食パン”なんだそうで、ブーム復活をかけた勝負パンとして、実食せずにはいられない存在です。

 そこで今回は、7月1日に新発売される「黒山乃が美」を一足先に実食。いったい、どんなお味なのか? 逆襲に値するほどの期待株なのか? について、正直レポートをしてみたいと思います。

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まずは、従来品との違いを整理しておこう


究極の生食パンと言われる「創業乃が美」(左)と新作「黒山乃が美」(右)※画像提供:乃が美

究極の生食パンと言われる「創業乃が美」(左)と新作「黒山乃が美」(右)※画像提供:乃が美

 まずは、今回の新作である「黒山乃が美」の特徴について整理をしておきましょう。

 最大のポイントは、独自開発の「おこげ製法」にあり。食パンにおいてタブーとされてきた「焦がし」にあえて挑戦し、おいしく味わえるぎりぎりの焼き加減によって山型の上部に“意図的な旨味のある焦がし”を実現させました。

 また、このおこげを作るために微細に調整される火加減によって、白い生地の中に水分が密閉され、吸い付くようなもっちりとした食感に仕上がっているそうです。

 価格は、レギュラー(2斤)972円(税込)、ハーフ(1斤)486円。従来品「創業乃が美」と同じです。さてさて、その実力はどれほどのものなのでしょうか? 期待に胸を膨らませながら、7月1日の発売日を前に実食してみました。








確かに、山は黒かった


山型の上部にはしっかりおこげがついています

山型の上部にはしっかりおこげがついています



 想像通り、山型のトップにあたる部分が黒く焦げています。あえてやっているということを知らなければ、積極的には選ばない焼き具合でしょう。

 しかしながらこれこそが今回の秘策であり、外観からにおいをかいでみても嫌な焦げ臭さはありません。食べる前に柔らかさ(腰折れ)とずっしりしっとり感を実感しつつ、スライスして食べてみることにしました。







生で食べてみたところ、あることに気がついた


スライスした断面。全体的にキメが整っています

スライスした断面。全体的にキメが整っています

 まずは厚切り(4枚切り程度)にスライスして食べてみました。まず、生地の白い部分のしっとり度や風味は食事パンの概念を覆す驚きがあります。噛むたびに感じるミルキー感は従来品よりも強く感じられ、生食パンならではの魅力が存分に堪能できます。

 何もつけないで食べる食パンがこんなにも満足できるなんて、お世辞抜きに素晴らしいと思いました。もはやこれはパンではなく、スイーツに近い存在感です。

 夕食後、試しに7歳の我が子に食べさせてみたところ、おなかがいっぱいのはずなのに、ペロリと完食してしまいました。そして、「おいしすぎる! でも僕的には80点!」とつぶやいたのです。

 理由を聞くと、おこげ部分が小さな子どもには苦くて嫌なんだそう。黒い部分がなかったら100点満点とのことでした。これは実に考えさせられる結果であり、焦げをおいしく感じない人も確実にいることに気がつきました。

 それでは次に、トーストして食べてみることにしましょう。






トーストしてみて、もう一つ気がついた


表面がうっすら色づく程度にトーストして、乃が美の白桃ジャム(1080円)を塗って食べてみました

表面がうっすら色づく程度にトーストして、乃が美の白桃ジャム(1080円)を塗って食べてみました

 みなさんは生食パンをトーストして食べてみたことがありますか? そのまま食べる場合と比較した場合、大きな違いを感じることができます。それは、「食感」。特にこの黒山乃が美の場合は顕著であり、どこまでももっちり柔らかいのです。

 つまり、商品説明にもある「吸い付くもっちり食感」をしっかり楽しみたい方はトーストがオススメです。おいしいと感じる味覚には個人差があるため、私は安易に判定したくありませんが、この究極なまでのもっちり感は個性が強いので、評価が分かれそうだなと感じました。

 トーストすることで生まれる超もっちり感は、皆さんご自身で判定してもらったほうがいいなあということ。ちなみに私は、生で食べるほうが好みです。

 以上、実食して感じた素直な感想です。最後に、今回の新作に“逆襲感”をどの程度感じたか? ということについてですが、商品コンセプト自体がかなりチャレンジャーであり、これまでの常識を打ち破ろうと新たな提案をしている姿勢には応援したくなる気持ちが芽生えました。

 今後期待したいのは、この黒山に合う特製ジャムの開発や、独創的な食べ方の提案。そして結果として逆襲できるか否かについては、発売後の売れ行き次第であり、食パンを愛する多くの皆様の評価によって作られるものでしょう。

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<取材・文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。ビューティーガール連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12




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