こんにちは、ドクター麻梨子こと、美容外科皮膚科医師の平田麻梨子(ひらた まりこ)です。
今年はなんだか雨が多くて例年より日差しが弱そうな予感はしています。とはいえ天気の良い日は紫外線が気になりますよね。
この記事を目にする方は、それなりに美容に興味のある方だとは思いますが、皆様、紫外線対策はきちんとされていますでしょうか?
紫外線は真夏だけじゃない!
紫外線は冬から春にかけてどんどん強くなり、5月から10月くらいまでは雨天晴天にかかわらず常に降り注ぎます。
室内にも入ってきますので、お肌に対する紫外線の影響を考えると、基本的には起きている間は日焼け止めを塗った方が良いです。
日差しを浴びるとお肌にどんな影響?
太陽光を浴びて日焼けすると、子どものうちは赤くなったり黒くなったりして、何事もなかったかのように元の肌に戻りますよね。
しかし長年の日焼けの蓄積は、お肌にダメージを与え、シミやシワの原因になることは皆様ご存じのとおりです。さらには皮膚がんをまねくこともあり、日差しを浴びて健康だなんて言っていられない状況です。
海などで極端に日焼けすると、やけどと同じように赤くなり熱を帯びます。そして外的刺激により肌の表面を覆う部分の機能が低下すると、皮膚内部の水分が外に逃げてしまいます。
また、刺激を受け続けると、かかとの皮膚が分厚くなるように皮膚表面の角質が厚くなります。乾燥を防ぐために余分な皮脂がでて、毛穴がふさがれると、ニキビができます。
紫外線による慢性的なトラブルとは
二の腕の内側と顔の皮膚を比べてみてください。服で隠れている部分はシミもシワもなく綺麗なままですが、顔や首、手など露出する部分は年々衰えていきます。
紫外線によって皮膚の線維が破壊されシワになり、メラニン色素が排出されずシミができ、細胞のDNA損傷により癌ができます。
どう考えても日焼けはしない方がいいですよね。

ふだんの手入れで気をつけること
先ほども述べましたが、朝起きたら洗顔・保湿後しっかり日焼け止めを塗りましょう。もちろん遮光カーテンを使用し、それでも念には念を。
汗をかいたら日焼け止めをこまめに塗りなおしましょう。
また夏場は帽子・サングラス・長袖の羽織を着用しましょうね。紫外線によるシワの生成を予防するために飲む日焼け止めもおすすめです。
日焼けしてしまったらどうしたらいい?
日焼け後は軽くやけどしているのと同じ状態です。やけどしたら冷やすように、お肌もほてりが治まるまで冷やしましょう。
水分をふだん以上にしっかり摂り、優しく保湿をします。鎮静効果のあるパックなども冷たくて気持ちがいいですよ。皮がむけるような成分やピーリング効果のある化粧品の使用は控えましょう。
良質な睡眠は体のダメージを回復してくれますし、バランスの良い食事も有効です。代謝を促進するビタミンAや、その元となるβカロテン、活性酸素を取り除き日焼けの元となるメラニン色素の働きを抑えるビタミンC、細胞の酸化を防ぐビタミンEなどを積極的に摂取しましょう。サプリでもいいと思います。
とにかく乾燥して炎症が起こっている状態を通常の状態に必死に戻すのです!
美容クリニックでできることは?
日焼け直後はピーリングやレーザーは逆効果です。先ほど述べた栄養成分を点滴したり、薬剤を導入するマシンを使って乾燥を補正することが大事です。
また、日焼けなどの刺激で肝斑というシミができる方もいますので、その予防兼治療としてトラネキサム酸やビタミン剤の内服はしばらく続けた方が良いでしょう。
日焼け後の炎症が落ち着いてシミや小じわが出来てしまったら。まずはピーリング剤でごわついた肌を柔らかくして、その後光治療やレーザーでお肌のトーンを整えます。ピーリング剤はコラーゲンピールやミラノリピールといった、コラーゲンを増やしてくれる薬剤がオススメです。
軽度の小じわならその程度の治療と保湿でよくなりますが、改善が見られない場合は、スネコス注射やヒアルロン酸注射という治療がおすすめ。美容成分をお肌全体に注射で入れ込んであげるとピカ~っと張りが出ますよ!詳しくはまた今度お話ししますね。
今からでも遅くない!まずは徹底した日焼け対策を
皆さん当然おわかりのように、なんでも予防が一番大事です。
私自身、日焼けが大好きなので辛いのですが、年を取らない最善策は日焼け対策なので、日々、日焼け止めを塗って頑張っています。

たまに日焼けしちゃったくらいであれば美容医療の力でなんとかなりますので、ぜひ普段は日焼け止め・サングラス・長袖帽子と、4種の神器をお忘れないようお願いいたします。
<文/平田麻梨子>
(エディタ(Editor):dutyadmin)
