毛髪診断士の元井里奈です。美容家電コーナーへ行くと、色々なドライヤーが販売されています。音が静かなもの、マイナスイオンが出るというもの、カラー落ちを防ぐ機能付きのもの、大風量のもの、低温から高温まで温度調整ができるもの、顔のリフトアップまで狙えるというもの……。
それぞれ安価なものから高価なものまであり、自分に合ったものを選ぶのに疲れてしまって、結局買わずじまい、という「ドライヤー難民」になっていませんか?
美髪づくりのために大切なことには、洗い方もありますが、乾かし方もとても重要。乾かし方については過去の記事で紹介していますので、今回は「ドライヤーの選び方」について私の考えをお伝えしたいと思います。
特に髪が多い方のご参考になると思いますので、一緒に考えてみてくださいね。
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私がたどり着いた、ドライヤーを選ぶ3つの基準
私も過去はドライヤー難民でした。髪の専門家として、なにより自分史上最高の美髪を目指すため、ドライヤーにはこだわりたい。しかし、各メーカーさんの謳い文句をそのまま飲み込めるほど、ドライヤー選びは単純ではないのです。
悩みに悩んだ結果、私はドライヤーを選ぶ基準を次の3つに絞り込むことにしました。
1. 自分のライフスタイルの中で、毎回しっかり乾かせるか
2. 自分の髪に対する距離と向きを自在に操れるか
3. 高温から冷風までの温度調節機能があるか
毛髪診断士としての知識を基にシンプルに考えると、美髪のためにはキューティクルをしっかり守る生活を続けられることこそが最重要であり、そのための条件がこの3つだったのです。
早くしっかり乾かして、キューティクルを綺麗に閉じたい
キューティクルは、美髪の要。目には見えませんが、髪の表面に魚のウロコ状の組織が多数重なり合ってできています。濡れるとウロコが開き、乾くと閉じるという性質があり、髪の内側の成分が流れ出ることを防ぎます。
通常髪は乾いていますが、このウロコがきれいに整列して閉じていると、髪の内部成分はしっかりと守られる上、光をきれいに反射するので表面に艶が出現します。反対に、ウロコがところどころ剝がれたりしていると、髪の内部成分が失われてボロボロスカスカになったり、光の反射がそろわないため艶も失われます。
キューティクルは、その髪が生えたてホヤホヤのときは、しっかりきれいに揃っていますが、毎日の髪の毛の扱い方や、紫外線などの外部環境、美容室等でのカラーリングやパーマ等の施術によってダメージを受けて剥がれていきます。特に、濡れた状態ではウロコが開いているため、ダメージの受け度合が大きくなります。
そのため、髪が濡れているときは特に丁重に髪を扱い、お風呂上りなどにはできるだけ早くしっかりと乾かして、キューティクルを綺麗に閉じることが重要なのです。
私が自然乾燥はだめですよ、とか、生乾きも良くないですよ、という理由の一つがこれです。
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自分のライフスタイルの中で、毎回しっかり乾かせるか
さて、そのキューティクルをしっかり守る生活を続けるためのドライヤー選びについて、具体的に考えていきましょう。
まずは筆者の考える1つ目の条件「自分のライフスタイルの中で毎回しっかり乾かせるか」。どれだけ高性能、高機能を謳っているドライヤーでも、毎回髪を乾かしきるように使えなければダメージを防ぐことはできません。
例えば忙しい毎日を送っていて、ドライヤーをかける時間を十分に確保できない人の場合は、「風量」が必要になります。筆者の場合は、髪が長く毛量も多いため、大風量を確保できるドライヤーに絞りました。でも、例えば音が大きいと十分な時間使えないというような場合は、「音量」が大事になるでしょう。
各メーカーの謳い文句だけを見ていると、どの機能も重要に思えてしまいます。ですが、あなたの「生活スタイル」に立ち返りながら“ちゃんと乾かしきれるか”という視点で考えれば、自分に必要な機能の優先順位が見えてきますよ。
次回の記事では、2つ目以降の条件「自分の髪に対する距離と向きを自在に操れるか」「高温から冷風までの温度調節機能があるか」の詳細をお伝えします。

毛髪診断士・元井里奈(もといりな)
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<写真・文/元井里奈>
元井里奈
東栄新薬株式会社/取締役。毛髪診断士®/サプリメントアドバイザー/メノポーズ(更年期)カウンセラー。慶應義塾大学卒。髪に悩む女性のためのサプリメント「美ルート」をプロデュース。毛髪、栄養学、女性ホルモンに関する専門知識をもとに、ヘアケアコラムの監修や執筆も行う。2児を育てるワーママでもある。Instagram:@rinam.0922、Twitter:@rinamotoi、ブログ「ワーママ毛髪診断士が教える、35歳から始める育毛・美髪ケア」
(エディタ(Editor):dutyadmin)


