日本ならどのスーパーでも、寿司の材料を簡単に見つけることができる。最近では海外でも、寿司を作るための材料コーナーがある店も多くなってきた。
ドバイのスーパーにある寿司コーナーへ

例えばアラブ首長国連邦の一大観光首長国・ドバイにあるショッピングモール「モールオブジエミレーツ」では、店内に寿司カウンターがあるほど寿司は人気の商品。

世界各国の食材が置いてある場所にも日本コーナーがあり、寿司を作るための食材も豊富なのだが、海外で売っている食材は日本の職人が納得するレベルのものなのだろうか?
実力派寿司店が試す

それを確かめるべく依頼したのは、横浜市都筑区にある人気寿司店・湯島寿司。創業数十年のベテラン大将なら、きっと的確なレビューをしてくれるに違いない。

今回購入したのは、寿司米と海苔、醤油、わさびの4種類。
さすがの山本山が作る海苔

まず最初に見てもらったのは、海苔。こちらは日本のメーカーである山本山のアメリカ法人「ヤマモトヤマ・オブ・アメリカ」が作ったものだ。

日本で売っていた海苔(右)と比較してもほとんど変わりはなく、大将いわく「ほぼ完全に日本のものと一緒」だそうだ。さすがは日本が誇る山本山である。
醤油とわさびはイマイチ?

お次はわさびと醤油。こちらはイギリス発のアジア食材ブランド、「ブルードラゴン」のもの。

大将いわく「わさびは日本の安いチューブとあまり変わらない。醤油はぜんぜん違うね。この醤油は真っ黒で色々混ざってるけど、日本のの新鮮な醤油は赤みがかっているから」。ブルードラゴンの寿司材料はさまざまな国でよく見るが、まだ日本のクオリティには達していないようだ。
寿司米はぜんぜん違う

最後は寿司米。こちらの「SUN RICE」は、オーストラリア産の寿司米で、見た目はかなり日本米に近い。

しかし炊いてみるとつやが無く、海外の中華料理店で出てくる米に近い見た目。「ぜんぜんつやが無くてダメかもな」と、大将も微妙な反応であった。
素人向けの寿司米なのかも

しかし、つやもなければ粘りもないので、酢と合わせて酢飯にするのはかなり簡単なのだそうだ。ある意味海外の寿司に慣れていない初心者が、寿司を作るための米としては良いものなのだろうか?

さっそく握ってもらい、いつもの寿司飯と比較。大将の腕が良いのか、記者のような素人が食べたらほとんど差を感じない仕上がりになっていたのは驚いた。
記者は違いがわからないが二代目は的中

しかし、二代目にどちらがドバイで買ってきた米かを当ててもらったところ、ズバリ一発で的中したのは驚いた。二代目いわく「少し米の硬さが残る」のだそうだ。やはりプロが見ると、違いははっきりとわかるのだろう。

ドバイで買った寿司米で作った酢飯があまったため、大将のご厚意で納豆巻きと太巻き、いなり寿司を作っていただいたので持ち帰り、家族で食べたところ...
「やっぱり職人さんに作ってもらったお寿司は美味しいね! コンビニで買ったお寿司とはぜんぜん酢飯の美味しさが違う!」と大絶賛。
他の寿司もウマい湯島寿司

やはり、素人が食べるのではほぼ気づかないレベルのようだ。海外の食材でも、プロが作れば美味しいものができる時代になったのだろう。ちなみに湯島寿司ではランチのかまとろ丼が有名だが、ほかの寿司も凄まじくウマいので、近くに行ったら寄ってみてほしい。
https://twitter.com/yamasan15588510/status/1511011736865845253
(取材・文/Sirabee 編集部・熊田熊男)