B型の人は要注意?「血液型」で異なる病気のリスク、O型と比べて2.29倍と報告される病気も

時刻(time):2022-03-02 05:08源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
血液型によって異なる、なりやすい病気の傾向 日本人の血液の20%を占めるB型。血液型別の性格診断には医学的根拠がありませんが、実は血液型によって病気のリスクが異なるという研究報告があります。 ここでは、B型の人がかかりやすいと報告されている病気とそのリスクについて解説します。 B型の人がかかりやすい病気……高血圧、糖尿病、肺炎球菌など B型の人が

血液型によって異なる、なりやすい病気の傾向

日本人の血液の20%を占めるB型。血液型別の性格診断には医学的根拠がありませんが、実は血液型によって病気のリスクが異なるという研究報告があります。

ここでは、B型の人がかかりやすいと報告されている病気とそのリスクについて解説します。

B型の人がかかりやすい病気……高血圧、糖尿病、肺炎球菌など

B型の人がかかりやすい病気として、下記のような研究があります。

まず挙げられるのは、「高血圧」。B型の人は、高血圧の頻度が高いと報告されています(※1)。

高血圧は、収縮期血圧(いわゆる最高血圧または上の血圧)が140mmHg以上、または拡張期血圧(いわゆる最低血圧または下の血圧)が90mmHg以上を言いますが、収縮期血圧が130mmHg以上、または拡張期血圧が85mmHg以上で要注意になります。

高血圧は、脳出血や動脈硬化の危険因子になっています。動脈硬化は血栓のリスクでもあり、血栓が生じることで、血管が閉塞する疾患である脳梗塞、心筋梗塞を起こす危険性が高くなります。

また、糖尿病がO型の人に比べて1.21倍リスクが高く(※2)、血栓は、O型の人と比べて、2.29倍高くなっているといった報告もあります(※3)。

さらに、B型では、淋菌、結核菌、肺炎球菌、大腸菌、サルモネラ菌の感染症になりやすいと報告されています(※4)。淋菌は性行為感染症で、尿道炎や子宮頸管炎を起こし、膿尿、排尿時痛や腹痛、そして不妊の原因になります。結核菌は、主に肺に感染し空気感染する感染症で、発熱、咳嗽、呼吸困難、血痰などが見られます。

肺炎球菌は名前の通り、肺炎を起こしますが、子どもでは髄膜炎の原因になります。大腸菌は、胃腸炎から尿路感染症などの感染症を起こします。サルモネラ菌は食中毒の原因菌で主に鶏肉で感染し、発熱、嘔吐、下痢などが見られます。

感染症は知らず知らずのうちに人に感染させる可能性もあり、適切な治療が行われないと重症化することもあります。こうした疾患は、人種、生活環境によっても異なりますので、注意が必要です。

B型にやや多くみられる「膵臓がん」

早期発見が難しい膵臓がんは、O型の人と比べるとリスクが1.72倍と報告されています(※5)。発見には、腹部超音波検査などの定期的な健康診断が重要です。

膵臓がんの危険因子として、喫煙習慣、肥満、高脂肪食や過度の肉食、過度の飲酒による慢性膵炎、糖尿病、血縁者に膵臓がんにかかった方がいることなどがあります。糖尿病のコントロールが悪くなったときには要注意とも言えます。

ほかには、悪性リンパ腫の中で、B型の人の割合が多いと報告されています(※6)。

こうした悪性腫瘍については、他の要因でも起こる可能性がありますので、注意が必要です。

そもそも血液型とは?「B型はマイペース」は本当か

血液型は赤血球の表面にあるA抗原とB抗原の有無によって決まっています。B型は、赤血球の表面にB抗原があり、B型と表現されます。

O型、A型の血清には抗B抗体がありますので、O型、A型の人にB型の赤血球を輸血すると溶血を起こします。したがって、基本的には輸血はできません。AB型の人にB型の赤血球を輸血することは理論的に可能です。B型の人に輸血できるのは、O型かB型の赤血球です。

血液型と性格との関連性については医学的根拠がありません。性格は、遺伝要因と環境によって形成されます。そのため、一般的な血液型への思い込みであったり、同じ血液型の両親の性格および生活環境の影響を受けることによって性格と血液型は関連あるように思われるかもしれません。

【参考文献】B型は要注意?血液型で異なる病気のリスク・気を付けるべきポイント(https://allabout.co.jp/gm/gc/491388/)

清益 功浩プロフィール

小児科医・アレルギー専門医。京都大学医学部卒業後、日本赤十字社和歌山医療センター、京都医療センターなどを経て、大阪府済生会中津病院にて小児科診療に従事。論文発表・学会報告多数。診察室に留まらず多くの方に正確な医療情報を届けたいと、インターネットやテレビ、書籍などでも数多くの情報発信を行っている。


執筆者:清益 功浩(医師)
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