市内のあちこちに多くのパワースポットが点在する京都。今回は、そのなかでも特に有名な貴船神社をご紹介します。京の奥座敷といわれる貴船にたたずむ貴船神社は、京都屈指のパワースポット。縁結びの神様としても有名な神社をお参りしましょう。
水と縁結びの神様「貴船神社」の歴史
貴船神社が位置するのは、京都市街の最北にあたるエリア。このあたりは市街地よりも5℃ほど気温が低く、避暑地としても人気の場所で、「京の奥座敷」とよばれています。
神社の歴史は古く、はっきりとした創建年代は分かっていませんが、約1300年前には、御社殿の造替が行われたという社伝が存在しているそう。また一説では、初代神武天皇の皇母・玉依姫命が、水源をもとめて淀川、鴨川、さらに貴船川をさかのぼり、この地に辿り着いて水の神を祀ったことが起源だとも伝えられています。
神社のそばを流れる貴船川は、鴨川の源流にあたることから、京都の水源を守る神社として信仰を集めてきました。歴代の朝廷からも篤い信仰を受け、日照りが続くときには雨乞い、長雨が続くときには雨止みを祈願してきたそうです。ちなみに、現在も社殿の前には、貴船山から御神水が湧き出て、お参りに訪れた人が自由に汲むことができますよ。
そんな水の神様である貴船神社は、京都有数の縁結びの神様としても知られています。そのきっかけとなったのが、平安時代の女流歌人・和泉式部。夫・藤原保昌との不仲を解消しようと、復縁祈願のため貴船神社に参拝し、その結果、見事に夫婦復縁を叶えたといわれています。このことから、貴船神社は縁結びの神様としても名高く、今も縁結びのご利益をもとめて訪れる参拝者が後を絶ちません。
参拝する順番に気をつけて「三社詣(さんしゃまいり)」
貴船神社というと、赤い燈籠が並ぶ石段の参道をイメージする方も多いと思いますが、実は貴船神社には、本宮・結社(中宮)・奥宮と、3つのお社があり、石段の参道の先にあるのは本宮です。そして貴船神社では、本宮をお参りしたあと、奥宮、結社という順番で参拝する「三社詣(さんしゃまいり)」が、正式な参拝だとされています。それでは、簡単にですが「三社詣」についてご紹介したいと思います。
まずはお参りするのは「本宮」です。もともと神社の創建の地は、最後にお参りする奥宮の場所だったそうですが、天喜3年(1055)に洪水があったため、この場所に移されたそうです。それ以降、なんと40回近い建て替えが行われたのだとか。現在の本宮は、平成19年(2007)に基礎からすべてを一新して建て替えられたものです。おみくじやお守りなどはこちらで授与されています。
続いてお参りするのは、本宮より北に位置する「奥宮」です。三社は、南から北に向かって「本宮」「結社(中宮)」「奥宮」という順番に位置していますので、一旦結社を通り越して奥宮に向かう形になります。鳥居をくぐって、しばらく参道を歩いていると奥宮の門が現れます。
こちらは、先ほど少しご紹介した通り、貴船神社の創建の地です。本宮とは異なり人が少ないこともありますが、多くの木々に囲まれて、なんとも神秘的な雰囲気が感じられます。本殿の下には「龍穴(りゅうけつ)」という大きな穴が開いていて、その上にお社が建てられたそうで、人目に触れてはいけない神聖なその穴は、誰も見ることが許されていないのだとか…。
本宮、奥宮とお参りしたら、最後は「結社(中宮)」です。文字通り、縁結びで有名なお社で、和泉式部が復縁祈願のために参拝したのもこの結社だとか。縁結びのご利益を求めて来られた方は、ぜひしっかりお参りしておきたいですね。階段を山側に登った先に、小さなお社があります。