
江戸情緒を残す向島・曳舟でいただく絶品そば
古くからある花街として知られ、文人たちにも愛されてきた街、向島。ぶらりと歩けば、江戸から続く老舗や料亭など江戸情緒を感じる風情が街のそこかしこに感じられる。
『江戸蕎麦 僖蕎』は、桜の名所、隅田川にかかる桜橋から歩いて4~5分の場所にある。料亭のような黒の格子が張り巡らされた外観は、シックで粋な風情があり、界隈でもひときわ目立つ。



ベテランの和食料理人が打つ端正なそばが人気

その後、神楽坂にある『僖蕎(ききょう)』系列の和食店で活躍する一方、そば打ちを学んだ。現在『僖蕎』を任され、店長兼料理長として腕を振るっている。


「最初、食べた時、うまいなと思いましたね。香りがよいだけではなくて、味もしっかりあるんですよ。辛みが強い、ウチが作る江戸前のつゆにもぴったり合います」と畠山さんは、「常陸秋そば」の魅力を語る。
茨城は古くから知られたそばの産地。そこでブランド品種として大切に育てられている「常陸秋そば」は、粒が大きく、香りの高さや滋味豊かさに優れ、玄そばの最高峰という評価を得ている。
「そば打ちの時に大切にしているのは水分量です。日々変わる気温や湿度といったコンディションに合わせて変えています。常陸秋そばは味がしっかりあるので、細めに切ってもうまみが感じられます」と畠山さん。

粋なそば前を気軽に楽しむコースは6品3,800円!

そばと和食の両方が楽しめるセットが、昼も夜も人気だという。せいろそばが付いたベーシックなコースで「言問(こととい)コース」は6品3,800円と超お得だ。

「蒸し鶏」(写真・右端)は醤油や酒、みりんなどのたれに漬け込んだ鶏むね肉を蒸し上げたもの。いぶりがっこを入れたポテトサラダをのせた“そばせんべい”の下の器には、そば前の定番「そば味噌」(写真右から2つ目)が入っている。「京桜」という甘口の赤味噌と西京味噌を合わせた風味豊かな味噌に粒々したそばの実をブレンド。そば屋ならではの酒のおつまみ。
だし巻き玉子(写真中央)はかつおだし強めの味わいがふんわり玉子にきいている。らっきょうを乗せたさつま揚げ(写真左から2つ目)は同店の手作り。カラフルな紫芋のムース(写真左端)はクリーミーで洋風な味わい。遊び心を感じる一品だ。
産地直送など厳選した素材を使用

こちらの魚は宮城県からの直送。ベテラン料理人である畠山さんは、食材の仕入れに関しても、長年の付き合いから生まれたネットワークを活用し、魚介類などは全国の港から直送してもらっている。本日のお造りも宮城県石巻漁港からの直送。鮮度の高い素材が料理をさらにおいしくしてくれる。

身が厚いウナギはふっくらとやわらかい。脂ののったウナギと、もち米とそばの実を合わせた蒸しものとの組み合わせがユニークだ。上からかけてあるのはそばつゆをだしで割ったもの。風味の高いつゆが全体をひとつにまとめている。



自由なスタイルでそば前を楽しめるドリンクのラインナップ

和の情緒を楽しみたいなら、やはり日本酒を合わせたい。辛口からうまみのあるものまで、季節の素材を生かした和食と、繊細な味わいの国産そばに合う飲みやすいものがそろっている。この他に焼酎やワインも充実している。
リーズナブルでありながら本格的な和食を楽しむ
定番のそば前メニューと、自慢の素材を使ったオリジナル料理がそろって、ボリュームもしっかりある「言問コース」。税込みで3,800円という手頃な価格も魅力的だ。
周囲には東京スカイツリーや、桜の名所の桜橋などぶらりと訪れたくなるスポットが多数ある『江戸蕎麦 僖蕎』。和の良さをしみじみと感じたい時に訪れたい一軒だ。
【メニュー】
・言問コース 3,800円
・せいろそば 770円
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。また、価格はすべて税込です。
江戸蕎麦 僖蕎
東京都墨田区向島5-27-10 Sビル050-5486-6656(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
月~金
昼の部 11:30~14:30
(L.O.14:00)
土・日・祝
昼の部 11:30~15:00
(L.O.14:30)
夜の部 17:00~20:00
(L.O.19:00、ドリンクL.O.19:00)
新型コロナウィルス感染まん延防止のための東京都の営業時間短縮要請を受け、夜の営業時間を20時に短縮いたします。
無
https://r.gnavi.co.jp/jsng4w1k0000/
この記事の筆者:小田中雅子(ライター)