
二子玉川の一軒家レストランで、ランチ&テイクアウトを楽しみたい!
緊急事態宣言中のディナータイムの営業時間短縮に悩む飲食店が多いなか、ランチコースやテイクアウトを充実させることで常連の心をしっかりつかんでいる店もある。2018年に二子玉川にオープンした『naturam kazuya sugiura(ナチュラム カズヤ スギウラ)』もそのひとつだ。


目指しているのは、日本人としての強みを生かした、自分だけのフレンチ

帰国後、一からフレンチを学びなおすために『ルヴェソンヴェール東京』(本郷)に入店し、伊藤文影シェフに師事。同・中目黒店で3年間、シェフを務めた後、満を持して再び渡仏した。そこで目にしたのは、フランス料理界で成功をおさめている多くの日本人シェフの姿だった。「なぜ日本人が、フランス人シェフに伍して戦えるのか」を考え、「日本人としての強みを持っているからだ」と気づいた杉浦シェフは、「日本人が表現する、自分にしか作れないフランス料理」を追求したいと考えるようになる。
帰国後、現在の店の前身である『MARKT(マルクト)』のシェフに就任。2018年、自身の店『naturam kazuya sugiura』をオープンした。「多くの人にもっと気軽に本格的なフレンチを知ってもらいたい」との想いから、“入りやすい店作り”を重視していると語る。

「本格フレンチを、若い人にも気軽に楽しんでほしい」…その想いがこもったランチコース
“入りやすさ”の象徴ともいえるのが、ランチコースだ。同店のディナーコースはおまかせの8皿で構成されているが、ランチコースでは3皿と4皿から、手軽な価格でそのエッセンスが味わえる。メニューは日によって変わるが、取材当日の4皿コースは以下のとおり。

「真鯖の赤酢〆マリネ/アボカド/ハーブのサラダ/ピンクグレープフルーツ」(写真上)。旬の脂ののった真サバをマリネしてから、皮に香ばしく焼き目をつけて焼きあげ、アボカドムース、ハーブのサラダを添えている。まるでアート作品のように色鮮やかで、胸がときめく一皿だ。


「金目鯛のポワレ/春菊のピュレ/桃のすけ蕪のローストとサラダ/ヴィネグレットヴィアンド」(写真上)。



「大山鶏もも肉のグリル/“ピペラード”パプリカとトマト/アロマポテト/椎茸/ケールのエキューム」(写真上)。


「苺のソルベ/フロマージュブランのムース/宮崎産ローゼルのスープ」(写真上)。
赤いスープと半透明の飴細工には、宮崎県産のハイビスカスの一種・ローゼルを使用。さっぱりした自然な甘みが、フルーツを引き立てている。
魚や肉、野菜の調理法には和食のような素材そのもので勝負する思いきりのよさが、ソースにはフレンチ特有の膨らみ、奥行きが感じられる。そのふたつが溶け合い、「無類のアート好き」という杉浦シェフの美的感覚が加わったのが、独自のイノベーティブ・フレンチなのだろう。
ランチコースのドリンクも、ペアリングできる!


店の世界観ごと、自宅でも味わえる、スペシャルなテイクアウト!
『naturam kazuya sugiura』のテイクアウトの特徴は、単品売りをせず、自宅でもフルコースが楽しめる8品の「naturam フレンチセット」のみにしていること。店での盛り付けのまま自宅で味わえるよう、テイクアウト用の器もそのままテーブルに出せるクオリティのものを使用している。
杉浦シェフがテイクアウトを始めたのは、最初の緊急事態宣言発出に先立つ2020年の4月。ヨーロッパの仲間たちの情報から「大きく世界が変わる」ことを予感し、いち早く取り組んだ。また、「この状況は長く続く」と見て、ずっとテイクアウトを販売し続けた。そのおかげで現在は、テイクアウトに多くのリピーターがついているとのこと。

「レストランには、そこでしか味わえない料理と、そこでしか味わえない幸福感がある」。そのことを改めて、心の底から実感させてくれる店だ。
【メニュー】
<ランチコース>
前菜+メイン1皿+デザート+café 3,200円
前菜+メイン2皿+デザート+café 4,200円
<ドリンク>
スパークリングワイン (グラス)1,000円
<ペアリング(ランチタイム)>
スパークリングワイン 2glass 2,700円~
<テイクアウト>
naturam フレンチセット( 8品) お一人様4,000円 ※2名様より、要予約
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。また、価格はすべて税抜込みです。
※店舗情報については変更することがございますので、店舗にご連絡ください。
naturam kazuya sugiura
東京都世田谷区玉川1-17-16050-5486-3781(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
ランチ 11:30~15:30
(L.O.14:00)
ディナー 18:00~23:00
(L.O.20:00)
水曜日
第2火曜日、第4火曜日
https://r.gnavi.co.jp/gs2n39tm0000/
この記事の筆者:桑原恵美子(ライター)