だしは、取らなくてOK。
お正月に欠かせない料理といえば、「お雑煮」。地域や家庭によって味や具材は様々ですよね。実家の伝統的なレシピを大切にすることも素敵ですが、餅が余って“新たな雑煮”にチャレンジしたくなることってありませんか? また、昔ながらの“だし”をいちから取って作ることに大きな壁を感じる人は少なくないはずです。
そんな方々に少しでも喜んでもらえるよう、もっと簡単に、もっと自由に、もっとおいしいお雑煮の作り方を考えました。そうです今回は、「だしを取らないのに超濃厚! コクうま・雑煮」の作り方をご紹介したいと思います。
味の決め手は、「鰤(ブリ)」

今回のお雑煮は、鰹節や昆布などでだしを取ることは一切不要です。その代わりに使うのが、「生の鰤(ブリ)」。実は、博多地方ではおなじみの雑煮具材なのですが、鰤が持つ濃厚うま味を活かせば、基本のだしなど要りません。「和食を作るためにはだしが絶対必要!」なんてことはありません。野菜や肉、魚などの素材が本来持っているうま味のパワーを信じましょう。鰤の切り身であれば、使い切りで欲しい分だけ購入すればOKです。今回は、鰤と鶏肉をたっぷり使って、ごちそう感たっぷりのお雑煮を作っていくことにしましょう! それでは材料をご案内します。
材料に決まりなし。お好みの根菜、青菜を使えばOK!

主役となる具材は、鰤と鶏肉と餅。それ以外の食材はお好みのものを合わせていくくらいの自由度を持って、気軽に選んでくださいね。
【材料(2人分)】
餅 お好み量(1人1~2個程度)
鰤 2切
鶏肉(小口切り)100~150g
大根 2センチ程度
人参 3センチ程度
小松菜 1株
かまぼこ類(なると・かまぼこ)お好み量
ゆず皮 お好み量
しょうゆ 大さじ2
みりん 大さじ2
酒 大さじ2
※野菜類はほうれん草、みつ葉、里芋など、お好みのものを選びましょう。
鍋ひとつで作る雑煮のレシピ
(1)鰤と鶏肉をしょうゆ、みりん、酒に漬けて30分程度置く。一晩置く場合は冷蔵庫に入れる。

(2)野菜を準備する。小松菜は電子レンジで1分加熱して、食べやすい長さに切る。大根と人参は皮をむいて薄切りに。型抜きを使って演出するとお正月らしい華やかさが出る。

(3)ゆずは皮をむき、好みの形に切ってかまぼこ類と一緒に準備しておく。

(4)鍋にお湯500mlを沸かし、その中に鰤と鶏肉を漬け汁ごと加えて5分で煮る。最初の火加減は強めの中火。具材投入後に沸騰したら火力を弱火に落とし、蓋をして煮ると汁量が減らずに調理できる。

(5)餅をトースター等で焼く。生の柔らかい餅であれば、そのまま使っても良い。

(6)お好みのお椀や器に盛り付ける。餅がくっつかないよう、一番底に大根を敷くと良い。あとは自由に具材を並べて、熱々の汁を注げば完成。
鰤から出るうまみに感動!

さあ、お雑煮が完成しました。具材がたっぷりでボリューム満点なので、餅は少なめでも満足するはずです(ダイエット中でも安心して食べられます!)。

皆様にとって、2021年が健やかで素晴らしい1年になりますように。今年も楽しくておいしいグルメ情報を発信させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします!
<文、写真/スギアカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。ビューティーガール連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
(エディタ(Editor):dutyadmin)

