
東京・文京区「根津駅」から徒歩2分。潰れてしまった銭湯を改装して作られたのは...なんとも謎が多い飲食店だった。その名も「不健康ランド 背徳の美味」。
ここでは、元銭湯の洗い場や脱衣所で酒を飲むという背徳感ある体験が楽しめる。
元銭湯の女湯を飲食店に改装
https://twitter.com/fukenkouland/status/1328220885065469952
「不健康ランド」は地下鉄千代田線・根津駅からすぐそばの路地にある元銭湯を改装して作られた。築70年の元銭湯の女湯で、堂々と酒を飲むことができるのだ。脱衣所も銭湯部分もしっかりと当時の趣を残してあるのに、今らしい洗練された雰囲気もある。

ここが店のホールだ。脱衣所の方には年季の入ったコインロッカーに体重計、懐かしのケロリン桶も。
カウンター席付近にはシャワー口も残してある。ここで何年もの間、数多の人々が湯を浴びてきたのだと思うと、えもしらぬノスタルジーを感じてしまう。
銭湯飯なのに「トトノワナイ」
メニューのコンセプトも「背徳感を感じるもの」となっている。
銭湯で食べるご飯なのに、油っこくて味の濃いメニューがたっぷりだ。銭湯に行くのに、身体はあえて「整えない」。思いっきりうまいもんを食べていいんだぞ、と許されているような感じがする。

おすすめはこちらの「魔法のキノコ」。えのきを素揚げしたものに「魔法の粉」と呼ばれる”パケ”の中身をふりかけていただく。
もちろん合法のおいしい粉が入っているのだが、味の調合は非公開なのだそうだ。その他「和牛チョリピー」や「大葉のブリブリサラダ」など想像が掻き立てられるメニューが多く、ついつい頼みすぎてしまいそうになる。

飲み物メニューも銭湯にひっかけたものが特徴的だ。コーヒー牛乳やフルーツ牛乳を焼酎を入れていただく「牛乳ハイ」から、オヤジに嬉しい茶割系も充実していた。
下町・根津で年齢の垣根を超えて

近年の「サウナブーム」からサウナーたちにも注目されている同店。風呂に入ってしまえば年齢差など関係なくなるように、どこか年齢の垣根を感じさせない寛容さがある。
オヤジが来ても懐かしく、20代の若者が来ても、なぜか落ち着きを感じてしまうのだ。風呂好きの後輩を誘うもよし、昔の仲間と集まるのもいい。それでいて、メニューや店内には目新しさも感じるため、女性を誘っても喜ばれそうだ。まさにオールマイティ。
激減する銭湯
残念ながら現在、根津で営業中の銭湯はなくなってしまったが、一駅足を伸ばして、湯島や千駄木に移動すれば銭湯に寄って帰ることもできる。
懐かしの街、谷根千(谷中、根津、千駄木エリア)で令和の情緒を感じよう。
(取材・文/しらべぇ編集部・ミクニシオリ)