がぶりとかぶりつくおいしさを。

手で持って、まるごとガブリと豪快に食べる「骨付き肉」って、おいしいですよね。かくいう私も、幼少の頃、原始人が焼きたての肉を味わうアニメ『はじめ人間ギャートルズ(※)』に出てくる“マンガ肉“に憧れたひとりです。
※劇中に登場する“マンモスの肉”は“マンガ肉”の原点にもなったと言われています。
でもこの骨付き肉のおいしさや栄養素を、美容や健康のために惜しみなくいただきたい場合、「焼き」よりもオススメなのが、「スープ」でしょう。
そこで今回は、おいしい骨付き肉を使った「極上ほったらかし美容スープ」の魅力と、作り方やポイントをご紹介したいと思います。
海外では「ボーンブロス」と呼ばれ、美容&健康スープとして人気
骨付き肉を香味野菜などと一緒にグツグツ煮込むスープは、「ボーンブロス」と呼ばれるもの。これは、骨やその周りの部位から様々な成分が溶けだすことで作られます。このボーンブロスのメリットは大きく5つに集約されます。
①骨から溶け出る「コラーゲン」が美肌・美髪作りに役立つ。腸の粘膜をも整える(腸活につながる)。
②現代人が不足しがちなカリウム、リン、カルシウム、マグネシウムなどを摂取できる。
③濃厚な旨味やコクがあっておいしい。
④煮込むのが比較的カンタンで、火加減などに注意すれば、ほったらかしておける。
⑤翌日、固まった脂肪分を取り除くことでヘルシーになる。
ハリウッド女優もこのスープでダイエット
数年前にもハリウッド女優のグウィネス・パルトローが美容やダイエットのために「ボーンブロス」を飲んでいると、少々話題になりましたし、最近では“腸活スープ”の食材としても登場。長寿や美容のイメージが強い「香港」や「台湾」では、“骨付き鶏のスープ”が、昔から広く愛されている定番スープの一つになっています。
ではどのようにすれば、おいしいスープができるでしょうか? 作り方のコツをご案内していきましょう。
洗って、アクを取って野菜と煮込むだけ!

実は想像以上にとっても簡単。骨付き肉をしっかり水洗いして、水、酒、塩を加えて火にかけます。肉と一緒に加えるのが野菜類。玉ねぎ、セロリ、人参などの野菜が基本ですが、ネギやキャベツの芯、生姜、ニンニクなどもOK。生姜やニンニクは風味に個性が出ますから、好みで選択してください(私は出来上がったスープに生姜のすりおろしを加えます。ニンニクは加えないことが多いです)。
肉の臭みをやわらげて、ほのかな香りがつく「ローリエ(月桂樹の葉を乾燥させたもの。別名ベイリーフ)」を1枚入れるのもオススメです。スープの雑味を取り除くために、沸騰してアクが出た時点で、一度湯を捨てろと言われますが、骨付き肉をしっかり水洗いすること、出てきたアクをしっかり取り除くことの方が重要です。
煮込む時間は最低1時間。大きな塊の場合は2時間以上煮込むこともありますが、弱火で蓋をして火加減さえ注意すれば、他の料理や仕事をしいていても問題ありません。
仕上げは、野菜を加えて味付けを
煮込みが終了したら、スープの具材を加えて5~10分煮込みましょう。醤油やオイスターソース、塩、甘味料などを加えて味を整えれば完成です。普段使っているかもしれないうま味調味料は一切不要です。ちなみに、余分な脂質をカットしたい場合は、骨付き肉の煮込みが終了した時点で一晩置いて、上に白く固まった脂肪分を取り除いてください。私は牛や豚の場合にこの工程を取り入れています。
スープの濃厚さを一度味わうと、この魅力のとりこになることでしょう。多めに作れば、数日具材を変えて楽しむこともできますから、是非一度お好みの骨付き肉を使って、作ってみてくださいね!
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<文、写真/スギアカツキ>
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。ビューティーガール連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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