話題の「腸活」をスープで取り入れよう。

コロナやインフルエンザが心配になる時期、これまで以上に気になるのが、「免疫力」ではありませんか? 免疫力を高めていくために最も重要なことは、「腸を強くすること」。免疫細胞の約7割が腸に存在しているため、いわゆる“腸活”が大事な鍵を握ると言われています。そしてその腸活を食事で考える場合、“スープ”を推奨する専門家が多く、それらは長寿スープ、腸活スープなどと呼ばれて提案されています。なんだか良さそうだけれど、難しそう。どうやって作るの? と疑問を持っている人も少なくないはずです。
そこで今回は、腸を強くするための「腸活スープ」の作り方のコツを、わかりやすく整理してみたいと思います。とにかく難しく考えずに、自宅にある食材を有効活用しながら、無理なく気軽に作ってみましょう!
Contents
腸活スープで大事にしたい4つのポイントとは?
食事は毎日の積み重ね。長い目で見ると、その人の健康や美容に大きく関わる大事な要素ですが、裏返せば、1回の食事だけですぐに病気やダイエットが解決するわけではありません。そうです、つまり気負いなく実践することや、自分が“おいしい”と感じる体験を大事にすることこそが最も大切だと思います。ここでは、腸活スープにつながるコツ・ポイントをご紹介。取り入れられるものを無理なく選んで挑戦してみてくださいね!
①食物繊維を取り入れる

食物繊維は、身体の老廃物を排出させ、腸内細菌を善玉菌優位のバランスに導いてくれる働きがあります。食物繊維は大きく2種類あり、水溶性と不溶性のどちらも大事。特に現代人は水溶性が不足しがちな傾向にありますから、意識的にスープに取り入れていきましょう。定期的な食物繊維摂取でオススメなのは、「きのこ類」と「海藻類」。ストックしやすく、季節を問わず、価格が安定しています。これらを基本として、冷蔵庫にある野菜を自由に加えていくのはいかがでしょうか?
②発酵食材とオリゴ糖を意識する

発酵食品に含まれる「乳酸菌」が腸内を善玉菌優位に導いてくれます。また、植物性乳酸菌は胃酸に強い傾向があり、生きたまま腸に届きやすいというメリットがありますから、キムチ、納豆、味噌、酒粕はキー食材であることを覚えておきましょう。「味噌などは加熱したら駄目でしょ!」とおっしゃる方もいますが、死んだ乳酸菌は善玉菌の餌になるため、腸内環境を整えるには有効。そしてもう一つ、乳酸菌がパワーアップするために良いのが「オリゴ糖」。乳酸菌の良い餌になるからです。味付け用にオリゴ糖を加えても良いですし、食材としては大豆、玉ねぎ、ごぼう、ニンニクなどをチョイスしてみてください。
③抗酸化成分を意識する

長寿の視点で推奨されるのが、「フィトケミカル」という機能性成分。これらには強い抗酸化作用があり、老化や不摂生などで増えてしまう活性酸素を抑制してくれる効果があります。わかりやすいのは人参の「βカロテン」やトマトの「リコピン」。その他、緑黄色野菜全般(βカロテン、ビタミンCなど)、ニンニクや玉ねぎ(アリシン)、キャベツ(イソチオシアネート)などもマイリストに加えたい食材です。
④スープをおいしくする「骨付き肉・魚」は“腸もれ”も防ぐ

野菜ばかりを入れたスープって、物足りないことありますよね。正直私だって毎日続けることはできません。スープにおいしい旨味を与え、飲んだ時の満足感を与えてくれるために肉や魚の存在感は大きいもの。中でも、推奨されているのが、「骨付き」。骨から溶け出すゼラチンは、腸の粘膜を整えてくれる効果(小腸の粘膜に小さな穴があいてしまう腸もれを改善する)がありますし、スープに不足しがちなビタミンやミネラルが染み出るので、おいしさをアップさせながら、腸を強くしてくれるメリットがあります。もちろん、たんぱく質摂取の観点からも魅力的です。肉だけでなく、魚をぶつ切りにしてあら汁のように楽しむのもオススメです。
ある日の腸活スープはこんな感じ!
さあ、これらのポイントをふまえて、私が作ったある日のスープ。

使った具材は、えのき、味噌、豆苗、人参、カリフラワー、玉ねぎ、山芋、鶏手羽中、かまぼこ。骨付き食材は意識的に用意するとしても、他の食材はあるものを組み合わせて、煮込んでしまえばOKです。
無理のない腸活スープを楽しんでみてくださいね!
<文、写真/スギアカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。ビューティーガール連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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