
野草料理を全面的に推している、世にも珍しいホテル「ホテルコンチネンタル府中」(東京・府中)から、「ギシギシ」なる材料を使ったシフォンケーキが編集部に届けられた。
名前のクセがすごい

持ってきてくれたのは同ホテルの大住佑総支配人で、「近くに寄ったので是非。おすすめの野草で焼き上げました」とニッコリ。
巨大なケーキ箱の中には真緑の謎ケーキが入っていたのだが、編集部の誰一人として「ギシギシ」なる食材を認知しておらず、箱を開けるまでだいぶ警戒したのは確かだった。野草というが、聞いたことがなかった。
青森から直送

「ホテルコンチネンタル府中」は、ヨモギ、カキドオシ、ハコベ、ツユクサ、クマザサなど、青森県東北町の自社牧場で採れる野草を使った、ヘルシーでアイデアの詰まった料理に力を入れるユニークなホテルだ。
もともとは広く食べられていたという野草。このギシギシも東北の方や畑を所有している人にとってはある程度の知名度があるらしい。
飽食の時代を迎え次第に野草食は蚊帳の外に追いやられてしまい、現代ではまず口にすることはなくなってしまったが、ここにくれば青森から直送されているフレッシュな野草が毎日楽しめるというわけだ。
https://twitter.com/FuchuConti/status/1334383212890451969
スッキリとした香り

荒地でも育つ強い生命力をもった「ギシギシ」は、ウシグサ、丘ジュンサイとも呼ばれる野草で、野草ならではの香りと酸味があり、おひたしや和え物にしても美味しい。シフォンケーキの材料として使うと、生地に抹茶のように鮮やかなグリーン色を生み出し、見た目もキレイだ。
巨大サイズだが、一つカットしていただくと、ヨモギのようなスッキリとした香り。味わいは深い甘さがありクセなどは一切ない。ふわっとしたケーキにしっかり練り込まれているのを感じ取れる。紅茶やコーヒーにもスゴく合いそうだ。
ちなみにその語源は、茎をすり合わせるとギシギシという音がなるという説など諸説ある。
「畑のギャング」

ギシギシのシフォンケーキと野草茶セットが660円と手頃で、ホテル内のカフェやレストランで味わうことができる。前出の大住支配人いわく「生命力強い植物でしてね。畑のギャングとも...へへへ」。
大住支配人はそう笑顔を浮かべながら、そっと野草を収穫した際に撮影した記念写真を記者に見せてくれた。さすが野草を愛し、野草に愛される支配人。最高の笑顔だ。
味は全くクセがないが、名称やキャッチフレーズにだいぶクセがあるギシギシケーキ、ぜひご興味ある方はチャレンジしてみよう。
(取材・文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤)