
予約殺到!神楽坂の「パフェバー agari(アガリ)」【編集部員が気になる店 #8】
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「パフェバー agari(アガリ)」は2020年9月7日、神楽坂のフリースペース「u-ma kagurazaka(ウーマ カグラザカ)」を間借りする形でオープンしました。間借り・不定期営業のため電話番号を持たず、予約受付は公式サイトからのみというスタイルにも関わらず、オープン直後からパフェマニアの注目を集め、予約が殺到しています。 東京メトロ東西線「神楽坂」駅の矢来口を出てすぐのところにある「u-ma kagurazaka」。黒色の暖簾がかかっていれば、「アガリ」営業中です。
ヴィンテージ感漂う、居心地の良い店内。各所に飾られた個性的なアート作品は「u-ma kagurazaka」のオーナー夫妻が選びぬいたものだそう。
「昼パフェ」「夜パフェ」、一店でさまざまな楽しみ方を
「アガリ」がユニークなのは、11時から16時までは「昼パフェ」、17時から22時までは「夜パフェ」の店として営業していること。(左)1,800円、(右)750円 (税込)▲昼パフェ(左)、夜のミニパフェ(右)※King マロン パフェ(2020年11月11日で提供終了)
“スイーツセラピスト”のジョナサン(本人希望で敬称略)が作る季節のパフェを、昼は2種類提供。夜は、それをミニサイズにした3種の食べ比べセットや、おつまみパフェなどが楽しめます。パフェを愛する、“スイーツセラピスト”のジョナサン
ジョナサンはもともと、薬剤師のオーナーが熊本で運営するお菓子のアトリエでスイーツを作っていました。自称“スイーツヘンタイ”として、さまざまなお菓子を作り続けたそう。 “スイーツセラピスト”を肩書にしているのは、がん患者へのカウンセリングもおこなっていたオーナーの影響もあり、「お菓子を通して人を癒したい」という気持ちが強かったため。「パフェって罪悪感を伴いがちだけど、『体の栄養になった』『体にいいものを食べた』という思いで帰って欲しい。そうなるように考えて作っています」(ジョナサン)
14種類のパーツで構成されたパフェ
「アガリ」のパフェは常時2種類あり、それぞれ十数種類のパーツで構成されます。2020年11月前半は、「Queen 洋なしと木いちごのパフェ」(11月末まで) と「King マロン パフェ」(11月11日で終了)。11月後半からは、マロンパフェに代わる新メニューが登場します。
Queen 洋なしと木いちごのパフェ
1,800円(税込)
▲メニューに描かれたパフェの設計図。驚くほどのパーツの多さ。しかもすべてが手作り
今回、特別に「洋なしと木いちごのパフェ」を作る様子を見せていただきました。 まずはグラスの底に、手作りの木いちごジャムとバラのシロップをミックスした紅茶(アッサム)のゼリーを敷き、その上に無糖の生クリームをのせます。「洋梨はバラ科なので、バラのシロップとの相性がいいんです。洋梨の香りに、バラの高貴な香りがふわっと加わるんですよ」(ジョナサン)
その上に手作りのアーモンドケーキ、バラのシロップと白ワインで煮込んだ洋梨コンポート。写真右・中央の白いものは、なんと生姜入り葛わらび餅です。 ゆで小豆を散りばめ、その上に塩気のアクセントとしてクリームチーズがのります。 続いて、牛乳・バター不使用のビーガンクランブル、白あんと木いちごピューレ入りの生クリーム。
いよいよ、主役の洋梨が登場です。築地の八百屋さんから、その時季に一番おいしい洋梨を仕入れているのだとか。 そして、甘酒と木いちごのビーガンアイス・洋梨・白あんと木いちごピューレ入りの生クリームをのせ、ビーガンショコラクッキーのアイスサンド・タイム・木いちごジャムを飾ったら完成です! ひと口ごとに新しい驚きがあり、ボリュームがあるのに食べ疲れない。パフェなのに罪悪感がなく、むしろ食べるほどに癒される感覚。
それは、ビーガンスイーツや和の素材が多いことと、シロップからアイスクリームまですべてがやさしい味わいで手作りされていることが理由なのでしょう。
夜は、おつまみパフェやノンアルカクテルも!
「甘いものの間に塩味のものがあると、よりおいしく感じられるから」と、夜のメニューには、塩気の強いおつまみパフェが加わります。おつまみミニパフェ
650円(税込)
「おつまみミニパフェ」の中身は、お野菜だしで作ったゼリーにアボカドディップ・生ハム・カッテージチーズ・パルメザンチーズ入りクミン味のクランブルなど。まさに夢のおつまみといった趣で、ノンアルコールカクテルとも相性抜群です。ノンアルコールカクテル
650円(税込)~
お酒が飲めない人でもおいしいドリンクが楽しめるようにと作られたノンアルコールカクテル。さまざまな趣向が凝らされたドリンクをゆったり味わいたいですね。さらに、夜メニュー「三種のミニパフェ食べ比べセット」をオーダーすれば、ミニパフェ2種とおつまみパフェを一度に味わうことができるんです。
三種のミニパフェ食べ比べセット
2,000円(税込)
「パフェって他人が食べているものを見ると、自分も食べたくなりませんか?ミニサイズなら、違う種類も食べたいという願望が叶えられると思ったんです」と話すのは、ジョナサンと二人三脚で同店を営む店長の佐野彰子さん。じつは佐野さんのお父さんは、アメリカで日本風のパン屋さんを何店舗も経営されていた方。その影響を受けた佐野さんも、ニューヨークで和風アイスクリーム店を開くために準備を進めていました。
そんなときに猛威を振るったのが新型コロナウィルス。夢が頓挫しかけた佐野さんが出会ったのが、数年前から「u-ma kagurazaka」で月に一度、究極のパフェを提供していたジョナサンだったのです。
店名「agari」には、ふたりの願いがこめられている
「アガリ」という店名は、佐野さんの実家の家紋である「下がり藤」がヒント。「下がりは縁起が悪いから、『上がり』がいいかなと」(佐野さん)
「私のパフェイベントでも、お寿司屋さんの『あがり』感覚で小さなドリンクを添えていたので、ぴったりだと思いました」(ジョナサン)
「それに、『仕事あがり』や『雨あがり』という言葉のように、『あがり』にはどこか、ホッとひと息ついたり、気持ちが明るくなったりというイメージがありますよね。
お客さんが少し心を休めて落ち着けて、帰るころには気分がちょっとあがっている。そんなお店になりますように、という願いを店名にこめました」(佐野さん) ふたりの夢は、いつかニューヨークで和風のパフェの店を出すこと。
「アメリカ人はビーガンの人が多いから、葛餅やわらび餅などの和食材は絶対に受けるはず」と目を輝かせる佐野さん、「アメリカにはナッツのミルクといった、日本にない食材がたくさんありそう」とうっとりするジョナサン。
新型コロナウイルスが落ち着き、パフェを愛するふたりの夢が叶う日が来ますように……。
企画協力:桑原 恵美子
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