料理に疲れて食べる気をなくす、手をかけたわりにおいしくない。こんな経験ありませんか。『世界一ラクチンなのに超美味しい! 魔法のてぬきごはん』は、できるだけ手を抜いて、少ない材料で、誰でも失敗せずに美味しく作れるレシピをコンセプトにした一冊。
美味しさと楽さを、とことん追求したレシピ
著者のてぬキッチンさんは、料理レシピ大賞2020【お菓子部門】大賞受賞者。「味は絶対美味しいけれど世界一簡単!」をモットーとしたレシピだそうで、これ知りたいですよね。
本書の特徴をいくつかあげると、「主な材料は5つまで」「炒め物も煮物も蒸し物もレンジ」「麺を茹でるのはレンジ」「餃子もシュウマイも包まない」等々10か条。とことん楽を追求し、美味しさにも妥協しません。調味料やレンジを徹底的に活用し、食べる時間を確保。そう、私達は作る楽しみももちろん、食べる楽しみを堪能したいのですよね。
ごはんがすすむピリ辛肉豆腐
「お腹がすいた」のリクエストにすぐさまこたえられるのが、このレシピ。約10分で完成です。
【材料(1~2人分)】
木綿豆腐 300g
豚バラ肉(薄切り) 150g
焼肉のタレ 大さじ2
めんつゆ(4倍濃縮) 大さじ2
豆板醤 小さじ1/2~1
小ねぎ(小口切り) 適量
<作り方>
1.耐熱ボウルに豆腐を適当な大きさにちぎって入れる。
2.豚肉をキッチンバサミで食べやすい大きさに切り、1の上に重ならないように広げる。※豚肉が重なっていると火が通るのに時間がかかってしまうので、全体に広げる。
3.焼肉のタレとめんつゆを全体に回しかけ、豆板醤をのせたら、ふんわりとラップをして電子レンジで7~8分加熱する。
4.豆板醤を溶かしながら全体を混ぜ、小ねぎをふる。
生卵をのせたらすき焼き風になるかも、とアレンジもききそうな一品です。何より、豆腐と豚肉という、たんぱく質もビタミンも摂取できるのがいい。豆板醤効果で身体もあたたまりますよ。
ポリ袋で混ぜて焼くだけ、簡単チヂミ
みんなが大好きな粉もの料理ですが、混ぜて、こねて……、という工程が煩わしくて断念、という人もいるのでは。かくいう私もそのひとり。体力が落ちている時は、お好み焼きもパンケーキも作りません。でも、ポリ袋を使えば手を汚さずに粉ものができてしまうのです。
外はカリッ!中はもちっ!ビッグなもやしチヂミ

【材料(2~3人分)】
ニラ 50g
ハーフベーコン 4枚
A
もやし 100g
卵 1個
小麦粉 大さじ3
片栗粉 大さじ3
鶏ガラスープの素 大さじ1弱
ごま油 大さじ1
(タレ)
醤油 大さじ1
砂糖・酢 各大さじ1/2
白いりごま・ごま油 各大さじ1
<作り方>
1.ポリ袋に、ニラは3㎝幅、ベーコンは1㎝幅にキッチンバサミで切って入れる。
2.1にAを加え、全体が均一になるように揉み混ぜる。
3.フライパンにごま油を入れて中火で熱し、2を入れて形を整えながら2~3分焼く。
4.カリッとしたらフライかえしで裏返し、反対側の面もカリッとするまで3~5分焼く。
5.タレの材料をすべて合わせる。※食べる直前によく混ぜる。
ポリ袋で材料を揉み込む間、なんとなく無心になれるのがいいところ。童心に帰ったような、ほのかな遊び心が芽生えます。料理がストレスになりつつある方にこそ、ポリ袋レシピはおススメしたいです。しかも、洗い物はフライパンのみ、という手軽さもポイント。
夕食のおかずに、お酒のおつまみに、何かと重宝しそうなチヂミ。カリカリの食感もたまりません。

手抜き=うしろめたい、なんて概念はもう不要。手抜きは賢い、手抜きはおもしろい、そんなワクワク感がいっぱいの本書。85品、さあ、今日は何を作りましょうか。
―小説家・森美樹のブックレビュー―
<文/森美樹>
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森美樹
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)を上梓。Twitter:@morimikixxx
(エディタ(Editor):dutyadmin)

