
ロマンチックな「ミルフィーユ」に恋する
「バニラとゴマのミルフィーユ」。ふんわりバニラが香るクリームと、サクサクホロホロ食感が楽しいパイ生地のコントラストが魅力のひと品です。
パティシエが目の前で作る、イートイン限定のミルフィーユは、できたてならではのおいしさに浸ることができます。 ドレスのフリルのように施されているのは、バニラたっぷりのふんわりしたクリーム。卵のコクやミルキーさが、どこか懐かしい味わいです。
クリームの下には、パリッとしたゴマとチョコレートの薄い生地。さらにその下でふっくらしたパイ生地が、濃厚なホワイトチョコレートクリームを挟んでいます。 パイ生地は、“逆折り”と呼ばれるバターで生地を包んだもの。それゆえバターの層が多くなり、サクサク感とバターのこんがり感がアップしています。
別添えのバニラ香るカスタードソースをトロリとかければ、最後のひとくちまで、ロマンチックなバニラの香りに包まれます。
日本橋に生まれた話題のパティスリー「ease(イーズ)」
このミルフィーユをいただけるのは、2020年7月、日本橋兜町(かぶとちょう)に誕生したパティスリー「ease(イーズ)」。周辺には渋谷の人気ビストロのシェフが開いた店や、アジア初進出の北欧ブルワリーなど個性的な店が次々とオープンしており、話題を集めているエリアです。 重圧なビルの1階に位置する「イーズ」。店内に入ると目を引くのは、広々としたオープンキッチン。カジュアルでおしゃれなパティシエたちの、キビキビと働く姿がライブ感いっぱいです。 入り口近くには、焼きたてのパンや、スタイリッシュな箱入りの焼き菓子が並びます。その奥のショーケースには、宝石のようにディスプレイされたケーキがズラリ。常時14〜15種類のラインアップです。
また、すべてのケーキは、店内のカウンター席で食べることができます。
数々の有名店で活躍した、次世代パティシエ・大山恵介さん
オープン前から大注目だった「イーズ」。その理由は、オーナーパティシエの大山恵介さんにあります。京橋「イデミスギノ」といった人気パティスリーで修業した後、フランスに渡り、スイーツのみならず料理も学んで帰国。
その後、数々の有名レストランを経て、予約困難店として知られるレストラン「Sincere(シンシア)」にオープニングスタッフとして参加。シェフパティシエを務め、コースの最後を飾るデザートで、訪れた人を魅了しました。 「ずっとパティスリーをやりたいと思っていました」と語る大山さん。大人も子どもも大好きなお菓子に、大山さんならではの“新しさ”をプラスするのが「イーズ」スタイル。
ハッとした驚きがありつつも、肩肘張らずにほおばりたくなる気軽さが魅力です。
旬のフルーツを引き立てるのは、なんとオリーブオイル
レストランで長年活躍してきた大山さん。お菓子ではあまり使わない素材もアイデア豊かに活かしています。例えば、旬のフルーツを使った「シャインマスカットのフレジェ」。薄いスポンジ生地と、ユズを忍ばせたクレームムースリーヌ(カスタードクリームにバターを加えたもの)でシャインマスカットをサンド。
爽やかなクリームと甘酸っぱいマスカットが、絶妙なバランスを奏でます。 驚くのが、別添えのオリーブオイル。ケーキに垂らせば、不思議とぴったり馴染みます。
オリーブオイルのフルーティーな香りが、マスカット特有の甘さを引き立ててくれるのです。
「アマゾンカカオのシュークリーム」も必食
お店のスペシャリテ「アマゾンカカオのシュークリーム」。アマゾンカカオとは、ペルーのアマゾン川流域で採れる希少なカカオのこと。ほどよい酸味と、フルーティーで甘い香りが特徴です。 クリームは、オーダーを受けてから注入。ザクザクとした薄いクッキーシュー生地にみっちり詰められたアマゾンカカオのクリームは、ちょっぴりほろ苦く、甘酸っぱい味わい。
フルーティーさをより強く感じられるように、ほのかにラズベリーが加えられています。
手土産にぴったり、小判型のフィナンシェ
金融の中心地・日本橋兜町にふさわしいお菓子を作ろうと生まれた「フィナンシェ」。元々、フィナンシェは“金融家”という意味のフランス語で、形も金塊に似せて作られています。「イーズ」では、日本らしく小判型に。 チョコレートやハチミツといった定番のほか、抹茶や小豆といった和の素材のフィナンシェも。
ひとくち食べると、焦がしバターやアーモンドのリッチな風味のなかにどこか懐かしい甘味が。なんと、生地に白あんが練り込まれているのです。
「イーズ」らしい個性が感じられる逸品で、手みやげにすれば、子どもから年配の方にまで喜ばれそう。
新しいスイーツの世界が見逃せない
オープンして2ヶ月後には、伊勢丹新宿店に2店舗目「repos by Patisserie ease(ルポ バイ パティスリーイーズ)」を出店。“repos”は休息という意味。ホッとひと息つくときに食べたい、身近ながら「イーズ」らしいお菓子を楽しむことができます。 素材や香り、ビジュアルに“新しさ”がありつつも、口にすれば、やさしい味わいにホッと心が和む。どこにもない、けれどどこか懐かしい。そんな「イーズ」のスイーツから、目が離せません。
取材・文・一部撮影:OdanakaMasako紹介メニュー
バニラとゴマのミルフィーユ 1,200円
シャインマスカットのフレジェ 820円
アマゾンカカオのシュークリーム 463円
フィナンシェ 260円
※いずれも税抜
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