約3,000本のモミジに包まれる「永観堂」
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まず一つめの絶景スポットは、京都・左京区にある「永観堂(えいかんどう)」。平安初期に空海の弟子真紹が建立したお寺です。正しくは禅林寺といい、七世の永観が阿弥陀如来を納め、浄土念仏の道場としたことから永観堂としてよく知られるようになりました。
こちらは古今和歌集にも紅葉の歌が詠まれ、「モミジの永観堂」として親しまれている名所。境内の最も高い場所にある多宝塔まで、一面が約3,000本のモミジの赤に包み込まれます。昼間ならその多宝塔に上り、境内と京都の町を一望することもできますよ。(※密を避けるため、多宝塔は11月19日(木)~12月6日(日)の間閉鎖予定です。)
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毎年11月には、寺宝展とライトアップを開催。今年は 11月7日(土) ~ 12月6日(日)に行われます。放生池に紅葉と極楽橋が映り込むところなど、幻想的な光景が胸に刻み込まれるはず。
重厚感のあるお堂や庭園と紅葉の並びを楽しみたい「南禅寺」
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上でご紹介した永観堂にほど近い「南禅寺(なんぜんじ)」は、臨済宗南禅寺派の大本山。重厚な堂宇(どうう)が立ち並んでいて、見どころがたくさんあります。
まず目を奪われるのが、約22mという日本最大級の高さを誇り、日本三大門のひとつとして数えられる三門。秋にはその門の前後を赤や黄色の紅葉が取り囲み、力強さをより引き立てます。
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南禅寺は、さまざまな庭園を見られるのも特徴。例えば塔頭の一つである天授庵の東庭には、江戸時代初期の作庭家・小堀遠州が作った枯山水庭園があります。菱形の畳石と、それを囲う苔の緑や白砂にモミジが降りかかるコントラストに思わず見とれてしまいそう。
また、明治21(1888)年に完成した琵琶湖から京都市内への水路である「水路閣(すいろかく)」もノスタルジーを感じさせるスポットで見逃せません。どっしりとしたレンガ造りからは一転して近代化の空気が感じられ、同じ境内でも違った雰囲気を楽しむことができます。
苔・石・白砂と紅葉の彩りに見とれる「光明院」
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東福寺(とうふくじ)の通天橋からの紅葉はもちろん絶景ですが、庭園をゆったり眺めたいという方には、その塔頭のひとつ、明徳2年(1391)創建の「光明院(こうみょういん)」もおすすめ。昭和に活躍した日本を代表する作庭家、重森三鈴による枯山水庭園は、苔の美しさから「虹の苔寺」の別名をもつほどです。
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その「波心庭」は、雲紋状(うんもんじょう)に刈り込まれたサツキやツツジを背景に、苔と白砂の枯れ池が広がります。枯れ池の中に配された、苔釈迦三尊・阿弥陀三尊・薬師三尊を表すという石には、優しさと威厳が感じられます。秋にはその上を紅葉が囲み、自然が作り出す美しい色の重なりにため息が出てしまいそう。
池面に映り込む紅葉が美しい「高台寺」
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池が鏡のようになり、美しい紅葉を映し出す「高台寺(こうだいじ)」。こちらは、豊臣秀吉の正室北政所ねねが、慶長11(1606)年に夫の冥福を祈り開創したお寺です。たび重なる火災で多くの堂宇は失われましたが、今も残る旧寺仏堂の開山堂や表門、観月台などが国の重要文化財に指定され、桃山文化の華やかさを伝え続けています。