今の位置(Current Position): ホームページ(HomePage) > グルメ >

岩手銘菓「かもめの玉子」は挑戦の結晶だった!? さいとう製菓に聞いた誕生秘話 - ビューテ

時刻(time):2020-09-30 15:35源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
お土産マイスター・嶋田コータローが、全国各地の有名なお土産の魅力に迫る連載「いまさら聞けない国民的菓子」。第2回は、岩手県の名物「かもめの玉子」です。製造元「さいとう製菓」からお聞きした誕生秘話をご紹介。誕生から4度も進化した変遷について取材しました。 全国で愛される岩手名物「かもめの玉子」【いまさら聞けない国民的菓子 vol.2】 東北の代表銘
お土産マイスター・嶋田コータローが、全国各地の有名なお土産の魅力に迫る連載「いまさら聞けない国民的菓子」。第2回は、岩手県の名物「かもめの玉子」です。製造元「さいとう製菓」からお聞きした誕生秘話をご紹介。誕生から4度も進化した変遷について取材しました。

全国で愛される岩手名物「かもめの玉子」【いまさら聞けない国民的菓子 vol.2】

東北の代表銘菓として人気の、岩手名物「かもめの玉子」。ホワイトチョコでコーティングしたカステラの中に、黄味餡が入ったお菓子です。玉子形のコロンとしたフォルムがかわいらしいですよね。

そんな「かもめの玉子」ですが、現在の形に至るまでには大変な苦労があったことをご存知でしょうか。

かもめの玉子の誕生や製作秘話について、「さいとう製菓」の方にお話を伺いました。記事の後半では、さまざまな人気ラインアップを紹介していますよ。

始まりは、キヌエ婆ちゃんの菓子作り

まず、さいとう製菓の歴史について教えてください。

さいとう製菓:さいとう製菓の始まりは、現会長・齊藤俊明の祖母キヌエが始めた「齊藤餅屋」です。

もともとキヌエと夫の政治は、岩手県南の村の大きな農家で、養蚕を営んでいました。しかし、大失敗によって財産を失い、隣村で炭焼きを始めます。

その後、1933年に鉄工所で働いていた次男・俊雄(前会長)のいる大船渡市に移り住みました。港町である大船渡には、セメント工場が建設されていて、齊藤家の家の前を、毎日大勢の作業員が通っていたそうです。

キヌエは、その人たち相手に、大福やもちなどを売る商売を始めました。簡単に振り返りましたが、これがさいとう製菓の原点です。

三陸の海を飛ぶカモメをモチーフにしたお菓子を!

齊藤餅屋としてスタートしたさいとう製菓。その後、齊藤菓子店と名前を変え、現会長である齊藤俊明さんの父・俊雄(前会長)さんが先頭に立ち、お菓子作りをおこなうようになります。

「かもめの玉子」は、どのようないきさつで生まれたのでしょうか。

さいとう製菓:1950年ごろ、前会長の俊雄が「もともと餅屋の私たちが、当たり前の和菓子を作っていても、老舗の和菓子屋には太刀打ちできない。店の特徴を出し、特色のある菓子を考え出さなければ……」と、観光土産になるお菓子を作ることを思いつきます。

美しい海のある大船渡の魅力をお菓子で伝えられないかと考え、思い浮かんだのが、青い海原の上を飛ぶカモメの姿です。

思い立ったらじっとしていられない性格の俊雄は、アイデアをもとに、カモメの玉子の形をしたカステラ饅頭を焼き始めます。饅頭の中には黄味餡を入れ、さらに味の特徴を出すために、カステラにマーガリンを練り込むことまで思いついたんです。

今では和菓子に洋の素材を取り入れるのは珍しくありませんが、当時としては斬新な発想だったと思います。このようにして1951年、初代の「鴎の玉子」を販売開始しました。

初代「鴎の玉子」は、海苔をまぶした平たい饅頭だった!

初代「鴎の玉子」のイラスト

こちらは初代・鴎の玉子を再現した画像。さいとう製菓さんによるスケッチをもとに、現在の「かもめの玉子」の写真を加工したものです。

「いまのかもめの玉子と全然違う!」と思いました?

初代の鴎の玉子は、饅頭の底が平らで、表面には海苔がまぶされていたんですよ。

モデルとした実際のカモメの玉子の表面に入っている、黒っぽい斑点模様まで再現しようする試みに、お菓子作りへの情熱を感じますね。初期のかもめの玉子が、まさかこんな形だったとは……!

玉子形を目指し試行錯誤を繰り返すも……。

1951年に発売された初代・鴎の玉子。その後、2代・3代と製造されていて、じつは現在の「かもめの玉子」は4代目なんですよ。(1999年に「かもめの玉子」に名称を変更)

・1961年~2代目 桃山まんじゅうタイプ
・1964年~3代目 初代をベースに生地をホワイトチョコでコーティング
・1967年~4代目 完全な玉子形

代替わりした理由は「完全な玉子形」にするため。当時、かもめの玉子は「玉子形」で仕上げるのがとてもむずかしいお菓子だったのです。

「完全な玉子形」に焼くのに、試行錯誤の連続だったそうですね。

2代目「鴎の玉子」

さいとう製菓:はい、トライ&エラーの繰り返しでした。かもめの玉子作りで大変だったのは、玉子形に焼くこと、そしてそのための機械開発です。

2代目は、饅頭を桃山(黄味餡を焼いてつくる和菓子)にすることで、初代より随分と玉子形に近づきました。ただ、鉄板で焼くため、まだ底の部分が平らな状態だったんです。

3代目「鴎の玉子」のイラスト

さいとう製菓:3代目でもうまくいかず、1966年に機械を導入しました。イカせんべいの焼き機を改良した、玉子形に成形する型を取り付けたものです。それまでは鉄板で焼いていましたので、本格的な機械ならうまくいくだろうと。

ところが、機械を導入したはよいものの、焼き終わったあとに型を開くと、型に生地が付着して、玉子が半分に割れてしまったんです。型に油をいっぱい塗ったり、生地にマーガリンを多くいれてみたりと、いろいろな方法を試してもうまくいきませんでした。

約15年に及ぶ挑戦の末、ついに完成!

現在の「かもめの玉子」(ホワイトチョコをかける前の状態)

玉子形に焼くのはそんなにむずかしかったのですね…… その後どうなったのでしょうか。

さいとう製菓:最終的には、成形の型を本体から取り外し、それをオーブンに入れて焼くことにしました。亀の甲のような形で玉子形ではありませんでしたが、鉄板で焼くよりもいくぶんか形が整ったように見えましたね。

その方法で1ヶ月ほど焼き続けるうちに、しだいに生地が型になじみ、型から離れやすくなってきて、手ごたえを感じ始めたんです。

何度も試すうちに、現会長の俊明が「ポイントは温度にありそうだ」と感じ、再び機械に取り付けて焼いてみたところ、ついに玉子形に焼きあげることに成功しました。1967年のことです。

その後、1971年には、ホワイトチョコ掛け機を前会長が考案し、生産性が向上しました。現在では、かもめの玉子のレギュラー・ミニサイズを一日12万個製造しており、多くの方にご購入いただいております。

「玉子形」が完成して約50年になります。今後のかもめの玉子作りについて お聞かせください。

さいとう製菓:試行錯誤の末に生み出された味、そして一番の特徴である立体的な玉子の形を、これからも大事にしていきたいと思っております。

また、守るべきものは守ると同時に、新たな考えを取り入れて“進化系”かもめの玉子を生み出したいですね。

多くのお客様にご愛顧いただき、支えられて今日がありますので、お客様への感謝の気持ちとお客様の笑顔を忘れずに、お菓子づくりに励んでいきたいと思います。

実食!まろやかな黄味餡の味わいが魅力

4個入540円(税込)~

玉子形への苦労をお聞きしたあとに食べると、より愛着が湧いてきます。

かもめの玉子の特徴は、その形に加えて、カステラ生地に包まれた黄味餡です。ひと口食べたときに広がる、黄味餡のまろやかさがなんともいえません。

餡のメイン素材は、白いんげん豆・白ザラメ・小麦粉・鶏卵。また、まろやかな味に仕上がるよう、従来のカステラにはあまり用いない、マーガリンが使用されています。

品のあるほどよい甘さを引き出す白ザラメや、北東北産のキタカミ小麦を使用するなど、素材にとことんこだわって作られています。

黄味餡・カステラ・ホワイトチョコが見事に一体となったかもめ玉子。全国各地に根強いファンがいるのも頷ける味わいですね♪

ミニサイズ、チョコ、りんごなどバリエーション豊富

かもめの玉子には、ミニサイズ・チョコ・りんごなど、いろいろなフレーバーがあります。また、季節限定のフレーバーもあるんですよ。ここでは、定番の人気フレーバー4種類を紹介しましょう。

食べやすいサイズが魅力「かもめの玉子ミニ」

6個入583円(税込)~

通常のかもめの玉子よりひと回り小さいミニサイズ。パクッと食べやすいサイズなので、お土産用にぴったりだと思います。味は通常のものと同じですよ。

金箔がほどこされた高級仕様「黄金かもめの玉子」

1個入390円(税込)~

金箔があしらわれた、リッチ感のあるかもめの玉子。黄味餡の中に栗が入っていて食べごたえがありますよ。サイズは通常のものと同じです。

さわやかなりんごの味わい「りんごかもめの玉子」

3個入518円(税込)~

シャキッとした、りんごの果肉が入ったかもめの玉子です。かもめの玉子本来の味を保ちつつ、りんごのさわやかさがよく出ている味わいです。

チョコ好き必食!「かもめのショコらん」

3個入540円(税込)~

生地の中にチョコクリーム入りのチョコ餡を入れ、外をダークチョコでコーティングしたひと品。ほろ苦く“大人のかもめの玉子”といった味わいで、コーヒーとの相性バッチリです。

上記以外にも、贈答に使える「紅白かもめの玉子」や、その季節でしか味わえない限定のかもめの玉子がありますよ。

「かもめの玉子」の商品情報

賞味期限

・かもめの玉子、かもめの玉子ミニ、かもめのショコらん、りんごかもめの玉子:製造日より30日

・黄金かもめの玉子:製造日より20日

購入できる場所

さいとう製菓の各店舗、岩手県内の駅・空港・サービスエリア・百貨店・お土産店で購入できます。(商品によってはお取り扱いのない店舗もあります)

さいとう製菓|公式サイト

さいとう製菓|公式オンラインショップ

縁側をイメージした「かもめテラス」も♪

さいとう製菓の本店には、昔の家には必ずあった「縁側」をイメージして作られた「かもめテラス」があります。

イートイン&カフェスペース「えんがわカフェ」やキッズスペース「えがおの巣」など、楽しめる場所がたくさん!かもめの玉子のデコレーション体験もできるので、岩手観光の際は、ぜひ足を運んでみてくださいね。店舗情報

アイデアと技術力の結晶「かもめの玉子」

底が平らで海苔をまぶした饅頭から始まったひとつのお菓子。長い年月を経て玉子形になるまでには、数え切れない挑戦と失敗があったことを知りました。

かもめの玉子は、理想を形にするために開発に携わった人たちの、好奇心・アイデア・技術力の結晶といえますね。

いまや、岩手名物として多くの人に愛されている「かもめの玉子」。初代・鴎の玉子を目にしたあとに亡くなったキヌエさんが、いまの様子を見たらきっと喜ばれることでしょう。

岩手県を訪れる機会があれば、ぜひこの歴史を思い浮かべながら、味わってみてくださいね♪※掲載商品の情報は公開時点のものです。店舗によっては取り扱いがない、または販売終了している場合もありますのであらかじめご了承ください。
※ 記事の内容は、公開時点の情報です。記事公開後、メニュー内容や価格、店舗情報に変更がある場合があります。来店の際は、事前に店舗にご確認いただくようお願いします。▼いまさら聞けない国民的菓子 vol.1

なぜ「もみじ饅頭」は名物になったのか?元祖・高津堂が語る秘話

(エディタ(Editor):dutyadmin)
    顶一下
    (0)
    0%
    踩一下
    (0)
    0%
    ------分隔线----------------------------
    コメント(comments)
    Please observe the policies and regulations of the Internet.

    コメント(comment):
    気持(Expression):
    ユーザ:パスワード:
    認証コード:点击我更换图片

    最新コメント コメント詳細画面へ>>
    ランキング(Ranking)