書店で『手技で鼻を高くする【美鼻革命】』を見た時、思わず目を疑いました。「手技で鼻を高くする」? 目はメイクで盛れる箇所ですが、鼻は頑張ったってノーズシャドーを入れる程度。あとは美容整形頼りだと確信していたからです。
ところが本書は手技だけで、
・鼻全体の高さを出す
・目と目の間にある鼻の根元の高さを出す
・鼻筋を整る
・小鼻をすっきりと見せる
・鼻の曲がりを目立たなくする
というのです。
著者は「隆鼻矯正専門店Raplit」代表取締役の天野由紀子さん。「隆鼻矯正」で調べると、同店関連しか出てこないので、どうやらオリジナルのメソッドのようです。
「隆(りゅう)鼻(び)矯正(きょうせい)」って?
隆鼻矯正とは具体的に、「頭蓋骨の鼻にあたる鼻骨、上顎骨の一部、前頭骨の一部、軟骨部分、その周辺組織に適宜な刺激を与えて鼻全体を整える矯正」。
今では鼻のプチ整形も、ずいぶんと気軽になりました。とはいえやはり、セルフで鼻を高くしたい、美しくしたいと願い人もいるのです。
その理由は「整形の結果に不満足。あるいは整形の結果には満足していても、いかにも整形しましたという雰囲気が嫌で矯正をミックスしたい」、大半がこのふたつだそうです。
美しい鼻の条件とは
ただ高ければいいというわけにはいかないのが、鼻の難しさ。大切なのはバランスです。美しい鼻の「ゴールデンバランス」には、いくつか条件がありますが、「鼻を中心に見た顔のゴールデンバランス」がこちら。

・小鼻脇から眉尻まで一直線
・目頭ラインと鼻の脇のラインが同じ
主張しすぎず、かといって地味でもなく、凛とした鼻ですよね。
美鼻から遠ざかるNG項目
ここで、知らずにやってしまうNG項目についてもお伝えします。
・うつぶせ
・鼻を引っぱる
・鼻をつぶす
・口呼吸
・鼻炎
・鼻の触りすぎ
・ほおづえをつく
・鼻のかみ方にも注意
この中でやりがちなのは、「鼻を引っぱる」ではないでしょうか。小説『若草物語』の登場人物が、鼻を高くするために洗濯バサミで鼻をつまんで寝た、というエピソードがありますが、実は私も真似をしました。
まず鼻を引っぱると、「手のクセがついて鼻先端の形状を歪めてしまうことがある」そうです。
本書が紹介するセルフ降鼻矯正

「毎日コツコツ2~3分くらい継続することが大切」という、セルフ降鼻矯正。
正直なところ、手の力で鼻の形を変えられるのか疑問もありますが、本書の矯正術をご紹介しておきましょう。
注意点は、「鏡を見ながら左右対称に行う」「利き手とそうでない手の、力加減が同じになるように行う」「手は清潔な状態で行う」の3点です。本書に掲載された降鼻矯正は4種類。手軽にできる2種類をご紹介します。
☆鼻の根元の高さを出す
1 右の眉頭の下、くぼんでいる部分に右の親指を差し込むように入れる。

2 安定するように残りの4指を顔の左側にあて、右の親指で、前頭骨、上顎骨から鼻骨を引きはがすイメージで親指を斜め前(鼻のほう)の方向に押し(20秒)、鼻骨を刺激する。反対側も同じように押す(20秒)。

一見単純ですが、奥が深くて気持ちのいいケアです。個人的には、ツボ押し感覚で指が骨にハマりやすい場所をキャッチし、痛くなる手前の力加減で押すのがいいと思います。朝の洗顔後にやると、目の開きもはっきりしてきますよ。
☆鼻筋を通す
1 親指以外の4指で左側鼻の横に立てて指をあてる。

2 親指をこめかみあたりに置いて安定させ、そのまま4指を親指方向に押す(20秒)。

3 反対側ももう一方の手で行う(20秒)。

こちらも簡単ですが、鼻をいたわっているという実感が得られるケアです。スキンケアする時って、意外に鼻を触りませんよね。頬や額は手でパッティングしても、鼻に化粧水や美容液を浸透させるというのは、案外忘れがちかもしれません。
マスクと鼻の関係
もはや必須アイテムとなったマスク。付け方によっては鼻の負担になる、と同書は注意を促しています。

本書によると、「マスクは、軟骨の部分にあてるのではなく、鼻骨にかかるようにあてる」のを推奨。
とはいえ、たまに見かける「マスクから鼻を出してる」のは間違った付け方。しっかり鼻は覆いましょう。
―小説家・森美樹のブックレビュー―
<文/森美樹>
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森美樹
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)を上梓。Twitter:@morimikixxx
(エディタ(Editor):dutyadmin)


