夏に向けて気になる体重の増加。「今年はコロナ太りだから仕方がない!」と、なかばあきらめの境地にいる人もいるかもしれません。ある調査によると、実際、6割(※)近くの女性が自粛期間に体重が増えてしまったそうです。
自宅にこもって、運動不足になり、人目を気にせず食べていたら、太ってしまうのは無理もないことです。ですが緊急事態宣言が解かれてから時間も経ち、そろそろ、「コロナ太り」も言い訳に使えなさそうです。また、運動不足のため、便秘に悩む人も増えていると聞きます。
ダイエットや便秘解消には「腸活」
そこで、行ってほしいのが「腸活」。順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生は、ダイエットや便秘解消には、腸内環境を良好にするのが何より大切だといいます。
「腸には100兆個から1000兆個の腸内細菌が住んでいます。腸内細菌の中には、脂肪の取り込みを防ぐ『痩せ菌』がいるのですが、腸内環境が悪化すると、『痩せ菌』の数が減り、太りやすい体になってしまいます。
また、腸の機能が衰えると、全身の血流も悪くなってしまうため、新陳代謝が健全に働かず、老廃物や脂肪が蓄積する原因になります。便秘になりやすい人も同様です。腸内細菌のバランスが崩れ、腸の活動が衰えているため、便秘になってしまうのです。そんな方は、ぜひ『腸活』を始めてみてください」
「腸活」のカギは「呼吸」だった!
「腸活」といえば、発酵食品や食物繊維を摂るなど、食事に気をつかうのが大切だとよく知られています。しかし小林先生は、食事と同じくらい大切なことがあるといいます。
「それは呼吸です。人間が健康に生きるためには食事と呼吸が大切ですが、無意識にできてしまう呼吸はつい軽視されがちです。しかし、呼吸は1日2万回以上している、命を支える根幹的な機能。じつは呼吸には、腸内環境を改善して、血流を劇的にアップさせるパワーがあるのです。普段の呼吸を見直し、呼吸の質を高めれば、腸内細菌のバランスが整い、ダイエットや便秘解消にもつながるでしょう」
呼吸とダイエットが関係あるなんて! 盲点でした。
小林先生は、著書『自律神経を整える「長生き呼吸法」』(アスコム刊)の中で、腸内環境を改善させるための呼吸法を考案。その名も「長生き呼吸法」。健康に、美しく、長生きするための呼吸法だそうです。

基本の「長生き呼吸法」のやり方
1 まっすぐに立つ。両手は左右のお腹の肋骨の下をつかむ
2 上体を前に倒しながら、6秒、口から息を吐く
(同時に、脇腹の肉をおへそに集めるイメージで両手に力を入れる。腸に刺激を与える)
3 背中を反らしながら、3秒、鼻から息を吸う
(同時に、腸に刺激を与えていた両手の力をゆるめる)
※1日1分、2~3を繰り返す
※『長生き呼吸法』には目的に合わせたさまざまなアレンジメソッドがあります。掲載した写真は、便秘解消に役立つ「筋トレ呼吸」と、肩こりに役立つ「肩こり解消呼吸」です。
「長生き呼吸法」の2つのポイント
小林先生は、なぜ「長生き呼吸法」が腸内環境の改善に効果的なのか、次のように話します。
「『長生き呼吸法』のポイントは2つあります。1つは、吐く時間を長くすること。吐く時間を長くすると、リラックス効果をつかさどる副交感神経が刺激されます。副交感神経の働きが高まると、腸の動きが活発になり、腸内環境の改善につながります。
もう1つは、腸をマッサージしながら呼吸することです。外部からの刺激によっても、腸の活動は活発になります。つまり、『長生き呼吸法』は、体の内側と外側の両面から、腸内環境を良好にして、新鮮な血液を全身にたっぷり送り届けるのに役立つのです。
すると、ダイエット効果はもちろん、便秘や不眠の解消、アンチエイジング、さまざまなメンタルトラブルの改善も期待できるでしょう」
たしかに、ヨガでも座禅でも気功でも、呼吸を深く整えることが第一歩。呼吸はメンタルとも深い関係がありそうです。
呼吸は、生きることの基本
これまで「腸活」といえば、食事に気を使うことが大切だとされてきました。食事と同じように、「呼吸の質」を高めることが重要だったんですね。「長生き呼吸法」なら、お金がかからず、場所も時間も選ばないので、気軽に実践できそうです。
新型コロナウイルスをきっかけに、いろいろな面でこれまでの生活スタイルが変わってきています。「新しい時代」だなんていわれて、それを不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
「長生き呼吸法」は、美容や健康にいいだけでなく、不安感や緊張感をやわらげるのにも役立つそう。これまでに経験したことのない夏を、元気に乗り切るために、活用してみましょう。
※【調査概要】
インターネット総合ショッピングモール「Qoo10」を運営するeBay Japan合同会社による「女性のおうち時間と美意識に関する調査」
調査対象:全国の、20代~40代の女性
有効回答数:500名
調査期間:2020年4月22日(水)~4月27日(月)
調査方法:インターネット調査
調査会社:株式会社ネオマーケティング
<文/ビューティーガール編集部>
森美樹
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)を上梓。Twitter:@morimikixxx
(エディタ(Editor):dutyadmin)






