オンラインで身体を鍛えるのがブームになりつつある昨今、一味違う体操を発見しました。その名も『いつでもどこでも誰でもできる! みんなの海上自衛隊体操』。
なんと80年の歴史を誇るこの体操、たった5分で「やせる、若返る、肩こり・腰痛改善に効果テキメン!」だそう。もともと「狭い艦上、艦内での生活で隊員の健康を確立し、体力を向上させることを目的」に考案されたもの、限られたスペースで行うにはもってこいなのです。
目的別に18の動きで構成されていますので、体調に合わせて選んでもよし。DVD付きですので、無理なく覚えることができますよ。さっそく、レッツチャレンジ!

ちょっとハードなラジオ体操
海上自衛隊体操は、「準備運動→誘導過程→主要過程→終末過程(整理運動)」の流れで構成されています。膝の曲げ伸ばしからはじまるので、無理なく身体を目覚めさせることができます。一見して、ちょっとハードなラジオ体操という印象。ピンポイントでやっても十分鍛えられそうな体操を、ふたつ取り上げてみますね。
☆「斜上振もも上げ」
「グリコポーズ」で体幹を強化!
1 真っすぐに立ち、両腕を前でクロスさせる
2 視線は正面に向けたまま両腕を斜め45度に広げる
3 ヒザを曲げ、両カカトはわずかに浮かせて両腕を前でクロスさせる
4 両腕を斜め45度に広げる
5 両腕をカラダの前でクロスさせる
6 再び両腕を斜め45度に広げ、左ヒザを高く上げる
7 左脚を下ろし、両腕をカラダの前でクロスさせる
8 両腕を斜め45度に広げ、今度は右ヒザを高く上げる

18の動きの中で、私が一番好きなのがこの「斜上振もも上げ」。一連の動作が二次元のようで、単純に気合が入るのです。体操ではなく「グリコポーズ」だと思ってやるだけで、何だか愉快じゃありませんか。
注意点は、「ヒザを上げた時の角度は90度」にすること。この姿勢で一時停止することで、体幹を強化できるのです。ちなみに「斜上振もも上げ」は、「カラダの代謝を一気にアップさせる!」効果もありますので、隙間時間の習慣にしてもいいですね。
ちょっとオタ芸っぽい体操
☆「体ねん転斜前屈伸」
体幹部の動きをなめらかに!
1 両足を大きく開き、腕を下ろす
2 上体を左側にひねり腕を大きく後方へ振る

3 上体を右後方へひねり、腕を大きく後方へと振る
4 1の姿勢に戻った後、上半身を時計回りに大きく回転させる
5 ヒジを曲げることなく腕を回す

6 できるだけ大きく動くように心がける
7 両腕を左足にそわせるようにして前屈4回行う
8 上半身を起こして、左右逆パターンもやる

グリコポーズに次ぎ、こちらの「体ねん転斜前屈伸」はオタ芸風なのです。海上自衛隊員の方々がキビキビとやっていらっしゃるので、ますますオタ芸っぽい。サイリウム持参でやるもの楽しそう、と不謹慎ながら思ってしまいました。とはいえ、遊び心を含ませるのも継続する秘訣。こちらは「体幹部に刺激を入れて、しっかりと筋力を強化!」する効果も望めますよ。
付属のDVDで、いろんな制服を見られる
本書には、40分のDVDが付属品となっています。海上自衛隊体操は5分なのに、なぜDVDは40分? と不思議に思ったあなた。決して飽きさせないよう、随所に工夫を凝らしてあるです。海上自衛隊体操のフルバージョン、男女別解説付き、そしてショートバージョンと、その日の気分やスケジュールに合わせて実行できるんですね。
さらに、登場する方々は勿論! 現役の海上自衛隊員の方々。「今朝もこの方々は、きっちり海上自衛隊体操をやっているんだ」という臨場感は、滅多に味わえるものではありません。各種制服を堪能できるのも、マニア心に火をつけてくれるのです。
何よりも、ダイエットのためとか、痩せるためではなく、「毎日厳しい仕事に臨む海上自衛隊員の筋力・体力向上を支えている」体操だと思うだけで、身が引き締まりませんか。副産物として、「柔軟性アップや疲労回復」の期待できるのです。
1日5分、筋力・体力、そして妄想力も鍛えられそうな海上自衛隊体操。きっとあなたも癖になりますよ。
―小説家・森美樹のブックレビュー―
<文/森美樹>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
森美樹
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)を上梓。Twitter:@morimikixxx
(エディタ(Editor):dutyadmin)

