
夏に代謝は下がる?
よく、冬と比較し、夏には代謝が下がる、と言われています。どうしてなのでしょうか?夏は気温が高く、体の温度を程よく保つために必要なエネルギーの消費が少なくて済むと言われており、そのため基礎代謝と言われる体の維持をするのに必要な、ベースとなる基礎代謝が冬より少ないと言われているからなんです。欧米より日本の研究で言われていたというこの考え方は、現代の食生活やエアコンなど生活習慣の欧米化で、冬と夏の基礎代謝の差が縮まっている可能性もあるようです。
なので、まずは基礎代謝の季節での変化にこだわるよりも、夏に起こりやすい夏バテや夏痩せ、さらには夏太りにならないように体調を整えてダイエットを行うことが大切かもしれませんね。
夏痩せ、夏太りの原因とは?
夏には外では気温が40度近くなることもあれば、建物の中ではエアコンが効いて寒いことも。自律神経という体の体温など体内バランスを維持するシステムがこの温度差に対処しようとして、暑い場合は身体の表面の血流を増やしたり、汗を出して体温を下げようとし、寒い場合は血管を引き締め筋肉などから熱を作り出すことで体から熱が奪われないように働きます。この暑いときと寒いときのほぼ真反対ともえる反応が体の中で頻繁に行われると、自律神経は疲れてしまいます。なんとなく食欲が出なくなったり、肩こりがひどくなったり、ぼーっとして疲れが取れない。この状態は『寒暖差疲労』とも言われています。特に春に言われていたこの寒暖差疲労、夏にも起こりえます。
こういった自律神経のアンバランスに加えて体を冷やす習慣がさらに体の不調を招くことがあります。暑いからといってエアコンの風に体を直接当ててしまう、氷のはいった冷たい飲み物を飲んでしまう、お風呂は暑くて面倒だからシャワーで済ましてしまう、冷たい食べ物ばかり食べてしまうなど、御心あたりはありませんか?さらに暑いとダイエットには大切な『適度な運動』からも遠ざかってしまいがちです。
暑いのでアイスクリームやスナックばかり食べてしまうなどを続けると、高カロリーのものを食べ続けてしまい夏太りの予備軍になってしまいます。
暑いために起こる様々な生活習慣のうち、暑さによる睡眠不足も結果的に痩せホルモンの分泌を減らすことにつながってしてしまい、太りやすくなる一因になります。
夏痩せ、夏太りの対処法は?

いろいろな対処法がありますが、まずは実行しやすいものに関してご説明しますね。
① 首温活を取り入れる
東京有明医療大学教授 川嶋朗先生が提唱されています。首は寒暖差疲労で凝りやすい部分です。また、皮膚の近くに太い血管が集中して走っており、外から温めたりしやすい部位であるので、ここを温めることで冷えを解消し自律神経のバランスを整えることが期待できます。私自身も夏は特にエアコンが効いた場所にいることが多いので首や肩のコリはひどく、首を温めると首だけでなく全身がホカホカとリラックスしながら温まる感じがすることを実感しています。
温めるものは、レンジでチンしたホットタオルや、製品として販売していて繰り返し使用できる小豆などの入った首肩用のホットパックなどもおすすめです。温める際、熱すぎてやけどをしないように注意が必要です。
② 温野菜でビタミン・ミネラルと適度な塩分摂取を
暑いので食事が偏ってしまいがちな時期です。そのためダイエットに必要な健康な代謝を維持するのに必要なビタミンやミネラルが不足する可能性も。意識して夏野菜をしっかりとりましょう。この時期はどうしても生のサラダを摂ることが多くなります。冷たいものは体を冷やす原因にもなりますので、オリーブオイルや岩塩をかけ蒸し煮にしたりあまり時間をかけずに調理できる方法で温野菜をとることもおすすめです。
また、汗をかく機会も増えます。そのため塩分も適度に摂ることが熱中症対策にもなります。1日1回、野菜のたくさん入ったお味噌汁を摂る、といったこともビタミン、ミネラル、塩分、イソフラボン、発酵食品を1度にとれて良いかもしれません。
③ 冷たい飲み物を避ける
暑いとつい氷の入った冷たい飲み物を飲んでしまいがちです。冷たいものばかり飲んでいると、体全体の冷えが進んでいきます。胃腸の調子が乱れ、必要な栄養素が取りづらい状態になることも。
熱いものばかり飲む必要はありませんが、冷たいものの代わりに、常温の飲み物があれば選ぶようにしましょう。
④適度な運動を続ける
暑いとそれだけで運動はしたくなくなることもあります。
1番暑い日中は避け、早朝や夕方以降に運動をするようにしましょう。必ずしも強度の高い運動でなくても良く、ウォーキングやストレッチなどでも体の血流を良くし冷えから体を守ってくれますし、適度に運動することで良い睡眠をとることにもつながります。
⑤ 湯舟につかる
あまり熱いお湯ではなく、38−40度くらいの熱すぎないお湯に20分前後、自分の気持ちのいい範囲で入るのがおすすめです。その時、半身浴だと肩が冷えてしまい冷えを改善しにくくなりますので、全身浴が良いと思います。血流が良くなり、リラックス効果があり、全身を適度に温めることができます。また、適切なタイミングにお風呂に入ると良質な睡眠にもつながります。お風呂に入ることで、体の中心部分の体温、深部体温がいったん上がった後、下がってくる時が良い入眠のタイミングです。したがって、眠る前90分前までに入浴しておくことが最も理想的とも言われています。
⑥良質な睡眠をとる
私たちは夏の暑さで睡眠不足になりがちです。睡眠不足になると、血糖値をコントロールするインスリンへの反応が鈍くなり、代謝に大切なホルモンのバランスも崩れることがあります。特に、睡眠不足では、体の代謝を上げる成長ホルモン、満腹ホルモンのレプチンが減ってしまいます。満腹ホルモンのレプチンが減ってしまうと、レプチンに対抗する、お腹が空いた、と空腹を感じさせる空腹ホルモンのグレリンが増えてしまうので、ダイエットの時にはこれは避けたいものです。お風呂の項でご説明したように全身浴をタイミングよく行うこと、寝る数時間前からは、スマホやテレビ、LEDライトは避けることが良質な睡眠に役立ちます。
まとめ

夏は海や山、旅行に出かけたりと楽しい季節ですね。でもあまりに暑いと体調が整わず、健康的にダイエットというのも難しく感じる時もあります。暑いので基本は熱中症にならないよう充分注意していただいた上で、冷えない体を作ることが健康的なダイエットを成功させる助けになるといいなと思っています。