
そのブイヤベースは絶品で、ブイヤベースの存在自体があまり知られていなかった当時の日本では、多くの人々に衝撃を与えた。
学生時代にその味に感銘を受け、『シェ・ピエール』のオーナーシェフであったピエール・プリジャン氏のもとで働いた料理人がいる。
現在『ビストロカニッシュ』のオーナーシェフを務める篠原達生(しのはらたつお)さんだ。
『シェ・ピエール』で修業した後フランスに渡り、パリの人気店『シェ・ラミジャン』や現地の『ミシュランガイド パリ 2019』で一つ星に輝いた『ズ・キッチン・ギャラリー』でスーシェフを務めるなど研鑽を積み、このたび晴れて、目黒に自身の店をオープンした。

木目調の扉に白い壁、観葉植物が並ぶ小窓に立てかけられた黒板のメニュー。喧騒から離れた隠れ家的雰囲気からは、どことなく本場フランスの空気が漂う。

23時ラストオーダーのため、夜遅くにおいしい料理とお酒を少しだけ楽しみたいときにも使いやすい。

オーナーシェフ・篠原達生さんの言葉通り、肩肘張らず大切な人と本格的なフランス料理の味をシェアできるのが、この店の魅力だ。
必食! バリエーション豊富で美しく華やかなテリーヌは季節限定
東京・竹芝のフランス料理店『ツキ シュール ラメール』で総料理長の経験もある篠原シェフ。『ツキ シュール ラメール』は、テリーヌの名店である『レザンファンギャテ』の系列店なだけあり、テリーヌへのこだわりも徹底している。
篠原シェフの豊富な知識やインスピレーションにより、肉や魚、旬の野菜を合わせたテリーヌは常時2~3種類用意。素材のうまみが凝縮され、その見た目からも贅沢な気分にさせてくれるテリーヌは、何人かで来店し全種類制覇したくなるほどのおいしさだ。
店内に広がるブイヤベースの香り! リゾットで最後の一滴まで堪能したい

注文を受けてから、シェフが食材一つひとつのベストなタイミングを見極め、具材ごとに炒めていく。これだけでも充分おいしそうだが、半日かけて作った魚介だしをさらに加えていく。
だしは、魚介を丁寧に掃除し洗ってから叩き、芳ばしく焼き上げ、そこに焼き色をしっかりつけた香味野菜を加えることで、凝縮されたエキスとなる。
そのエキスを具材に流し入れると、ジュワーっと食欲をそそる音と香りが湧きたつ。
手間ひま惜しまず作られたブイヤベースこそ、篠原シェフの料理の原点であり、『ビストロカニッシュ』の渾身のスペシャリテだ。

それぞれの素材の味わいをしっかりと感じる、まさに“食べるスープ”。この一品を食べただけでも、十分な満足感がある。
魚介類はその時々の旬のものが使われるため、訪ねるたびに変化する篠原シェフの独自のアレンジを楽しむことができる。
魚介のうまみが溶け込んだ至高のスープはいつまでも飲み続けていたいところだが、残ったスープはリゾットにしてもらい、最後の一滴まで余すところなく堪能してほしい。




どの皿も丁寧に料理され、おいしさとくつろぎの安心感が心地よい『ビストロカニッシュ』。
そんな温かみのある、客に寄り添うビストロは、誰に紹介してもきっと喜んでくれるに違いない。
【メニュー】
かもとフォアグラ、さつまいも、くりのテリーヌ 2,000円
本格ブイヤベース(2人前)4,600円 ※プラス1,000円でリゾット可
仔羊.鞍下肉のロースト 3,500円
いちごのクレームダンジュ 800円
クラフトビール 700円~
グラスワイン 800円~
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税別です。
BistroCaniche (ビストロカニッシュ)
〒141-0021 東京都品川区上大崎2-18-25 1階050-3460-7879
火曜~日曜 18:00~翌0:00(L.O.23:00)
月曜 ※その他、月に1日お休みをいただく場合もございます。

https://r.gnavi.co.jp/gm1wmf3j0000/
この記事の筆者:Kyoko Maruyama(ライター/フードアナリスト)
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