
昔懐かしい軒並みが続く戸越に、古民家風の「発酵ファストフード店」が登場
関東有数の長さを誇る商店街として有名な東京都品川区「戸越銀座商店街」。そのメインストリートから東急大井町線・戸越公園駅へ向かう途中ののどかな通りに2018年7月オープンしたのが、酒粕専門店『お米や Hacco to go!(ハッコートゥーゴー)』だ。

「酒粕」「発酵」をもっと身近に! 想いを具現化させた『Hacco to go!』
「酒粕」とは、日本酒の製造過程でできたもろみ(原料の米などが発酵したもの)をろ過したときにでる絞りかすで、日本では昔から親しまれてきた発酵食品の一つ。酒粕は糀菌(こうじきん)、酵母菌などの良好な菌によって発酵という作用を受け、元のお米よりも栄養豊富。健康や美容に有用な成分が多く含まれている、いわば日本のスーパーフード。しかし、現代では、漬物や甘酒などにつかわれることもあるが、保存方法や使い方がわからないという理由から、大半が廃棄処分されている。

そして新潟発のお店として、「“新潟の食”や日本酒のおいしさを発信し、そこから生まれた酒粕も余すことなくおいしく食べて欲しい」と、酒粕を使ったシェイク、ジェラートなどを考案。気軽に酒粕を摂取して“発酵(=Hacco)”を日々の生活に“持ち帰り(=to go)”してもらえるようなテイクアウト専門のお店『お米や Hacco to go!』をスタートさせたのだ。
看板メニューの「醸グルトシェイク」は糀菌と乳酸菌の“ダブル発酵”ドリンク
そんな酒粕を誰でも気軽に摂取できる同店の看板メニューが、特別な酒粕を主原料にした「JOGURT(醸グルト)シェイク」。
「さかすけ」とは、清酒の製造工程から生まれた発酵食品の「酒粕」を、さらに植物性乳酸菌でダブル発酵させた「乳酸菌発酵酒粕」である。特殊な製法技術を用いることで栄養成分を増強させた、今注目の発酵食品だ。

「さかすけ」をたっぷり使ったシェイクは、フローズンヨーグルトのようななめらかさ。やわらかい酸味と自然な甘みが優しく、後味にふんわりと糀(こうじ)の香りが残る。乳製品不使用でアルコールフリーのため、お酒の苦手な人やこどもでも安心して飲むことができる。
気軽に楽しめる、酒粕を使ったヘルシースイーツやフードがたくさん!
シェイクのほかにも、オリジナルの酒粕スイーツを多彩に取りそろえている。
「醸グルトジェラート」は、「さかすけ」を主原料に、甜菜糖(てんさいとう)、豆乳を用いて作った100%植物性素材のジェラート。乳製品不使用なので、牛乳アレルギーを持つ人や健康志向の人でも安心していただける。また、しっかりとした糀の味を楽しみたい人には「プレーン」がおすすめだ。100%植物性と思えないほど、発酵酒粕がフローズンヨーグルトのように爽やかながら、濃厚でクリーミーなので、満足感も高い。

スイーツ以外にも酒粕を使ったフードメニューもラインナップ。

酒粕を楽しむ“発酵生活”のきっかけに! 続けられる秘訣は、簡単でおいしいこと
店内では可愛いパッケージの発酵食品や酒粕の調味料も購入可能。いずれも手軽に発酵料理を楽しむことができ、お土産にも喜ばれそうな品ばかり。
酒粕からできた粉末のドリンクの「ひととき糀」(写真上・右)は、お湯で溶くだけで簡単に酒粕の栄養を摂取できる。また、ノンアルコールのため場所や時間を問わずいつでも楽しめる。
その他、新潟のおいしい日本酒の新しい楽しみ方も提案している。

カップの中にはりんご、桃、ゆずなど国産のドライフルーツと新潟県銘菓の「はっか糖」が入っている。日本酒を注いだ瞬間、はっか糖が浮かび上がり、しばらくするとお酒の中で溶けて砕け、粉雪のように舞い散る。この幻想的な演出と、なめらかな口当たりとほんのりとした甘みで、幅広い層のお客に日本酒を楽しんでもらえそうだ。

日本が世界に誇るスーパーフード「酒粕」。その楽しみ方を提案する“酒粕のアンテナショップ”としてまだまだ『お米や Hacco to go!』には新たな発見がありそうだ。
撮影:Kyoko Maruyama
【メニュー】
JOGURT(醸グルト)シェイク プレーン 500円
JOGURT(醸グルト)シェイク ストロベリー 550円
JOGURT(醸グルト)シェイク マンゴー 550円
JOGURT(醸グルト)ジェラート 全5種 420円
越後味噌ベイクドチーズケーキ 500円
酒粕レアチーズケーキ 500円
酒粕カレー 650円
ぽんしゅグリア 各480円
ひとふり糀(酒粕カレー/酒粕ソルト/酒粕チーズ/酒粕塩レモン/酒粕パウダー) 各480円
酒粕ドリンク ひととき糀(ゆず甘酒/甘酒コーンポタージュ/甘酒ココア/甘酒ポテトポタージュ) 各864円
※価格はすべて税込
お米や Hacco to go!(ハッコートゥーゴー)
〒142-0041 東京都品川区戸越4-8-6090-6142-4969
11:00~18:00
火曜

この記事の筆者:Kyoko Maruyama(ライター/フードアナリスト)
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